SSブログ

トリオZEN(近藤亜紀、松本蘭、金子鈴太郎)のアウトリーチ(アウトリーチフォーラム高知その3) [弦楽器アンサンブル]

近藤亜紀(Pf) 松本蘭(Vn) 金子鈴太郎(Vc)のトリオ。
トリオのアウトリーチというと大体最後にブラームスとかメンデルスゾーンとかのトリオのどこかの楽章(1か4)をどう聞いてもらうかということがテーマになることが多い。10分程度の楽章でいわゆるソナタ形式が多いわけだから、その時間を聴いてもらえるように多くのエネルギーを集中させることになる。今回も基本的なスタイルは同じだが、昨年のエトワール、おんかつのミュゼとも違う個性があって面白い。
高知中心部の小学校(追手前小学校は本当にお城のそば)の6年生だったが、比較的やりやすかったかな。金子君はしゃべることを書いた紙を離すことで流れが自然になった。それも何回かの経験のすえのぎりぎりの決断。よかったのではないか。近藤さんはこういうのは初めてだと言っていたけれどなかなか的確だった。

大手前小トリオ7.jpg

2009年1月20日
高知市 追手前小学校 6年生
ピアノトリオ ZEN (近藤亜紀、松本蘭、金子鈴太郎)

入場
M1 愛の挨拶
金子 皆さんこんにちは(こんにちは)。元気ですね。僕たちはピアノトリオZENです。
今日は音楽を楽しんでもらおうと思ってきました。音楽好きですか?(はい)もっと元気に(はい)楽しい時間を過ごしたいと思います。
今のは愛の挨拶という曲です
メンバーを紹介します。松本 松本蘭です<蘭ちゃんです>、近藤 近藤亜紀です<亜紀ちゃんです>、金子 私は金子鈴太郎<りんちゃんです>です。
じゃあ蘭ちゃんが持っている楽器知ってますか?(ヴァイオリン)そう。これは?(チェロ)じゃあ、この大きなのは?みんなで言おう。せーの(ピアノ)
ピアノのこの白と黒のところ(鍵盤)そうだからこれは鍵盤楽器と言います。ヴァイオリンとかは(弦楽器)弦を張って弓でこすって音を出すので弦楽器。他には管楽器、木でできているのは(木管楽器)、金属でできていると(金管楽器)、たたいて音を出すのは(打楽器) みんなよく分かっているね。みんなに5を挙げてください。
出は弦楽器から説明します。ここに貼ってある4本の弦はなに?(ざわざわ、色々)
羊の腸、を乾かして撚ったもの、テニスのラケットとかソーセージに使われている。弦を支えているのは駒と言って、弦を弓でこすると弦が振動してそれがこの駒を伝わって本体に伝わる。本体は中がからっぽでそこに響いてこの穴から音が出てくる。ちょっと触ってみて<楽器に触らせて弾く>(おー)。どうだった(震えてる)。これが音の出る仕組み。
弓はこの茶色の部分は?(木)白いのは(…、馬の毛)そうどこのかな?(尻尾)正解。毛を白く漂白して張る。そのままだと滑るので松やにをつけると引っかかる。野球のピッチャーが白い袋を触るのとおなじ。仕組みが分かって聴くとまた少し違うかもしれない。高い音、深い音が出る。サラサーテのツィゴイネルワイゼンをひいてもらおう。
m ツィゴイネルワイゼン 区切りのいいところまで(松本)
どうだった?(テレビで流れてる) 深い音ってわかった(わからん)じゃあもう一回<弾く>これが深い音。
次はチェロ。ちょっとクイズをする。ヴァイオリンになくてチェロにあるものは?(棒)
これはエンドピンと言う。なぜあるかというと、大きくて抱えられないので床に挿して弾く。持ち運ぶときは危ないね。このように引っ込める。
音は、大きくなるとどうなる?(低くなる)そう、低くなる、では一曲弾いてみます。
まずチューニングをする。これは調弦と言って、音の高さと気持ちを合わせていく。
チェロは甘くてかっこよくて、僕のような楽器。白鳥という曲を弾く
 m 白鳥(区切りのいいところまで)
どう、きれいだった? しゃべっている時も弾いている時も良いでしょ。
今のように滑らかに弾くのはレガートという弾き方。他にも弓を使わないで弾くピチカートという弾き方もある<やってみる>
他にも、そう今左手が震えているのが見えた? あれは緊張して震えた・・・というのは嘘でヴィヴラートという。これを無しで弾くとこんな音<弾く>これでもきれいだけれど、ヴィヴラートをつけると<弾く>響きが大きくなる。このヴィヴラートをたっぷりとか、少しとか、つけないでとか選びながら弾いています。他にも弦はどこを押さえても鳴るのでこんなこともできる<サイレン><F1の音><F1の車2台の音>
次はピアノ。亜紀さんに話してもらおう。
近藤 ピアのはなんでできてるかな(木)鍵盤は白と黒とで合計88個ある。中には200本以上もの弦が張ってある。この弦は20トンもの力で引っ張られている。20トンってわかる?(車20台)中にはハンマーが入っていて下から弦をたたく仕組みです。
ピアノってだれが弾いても音が出る。鍵盤の上を猫が歩いても音がする。でも、ヴィヴラートやピチカートはできない。じゃあどうやって色々な表情を出すか?(下の足)そう、このペダルを踏むとこういう風になる<弾く>ペダルがないと?<弾く>
(上の屋根)そう、この屋根に響きを反射させて音が出ていく。
ピアノは鍵盤を押すと1センチ下にさがって音を出すけれども、どのように下げるかによって音が違う。例えば優しく大事なものを触るように弾くと甘い音<弾く>、熱いものに触ってあちっという感じで弾くと<弾く>こんな感じ、こちょこちょという感じで弾くと<弾く>こんな感じになる。
金子 すごいね。そういうことを気にしながら一曲弾いてもらおう。
 m 幻想即興曲 きりのいいところまで
どうだったかな(うまい)音がたくさん出てたね(いっぱいだった)強い音弱い音色々な音があった。それからたくさんの音が一緒に出せるのでメロディから伴奏まで全部できちゃう。
では違う楽器3人が一緒に弾くとどうなるか。次の曲は・・・
松本 シェーンフィールドという人が作ったカフェミュージックという曲。シェーンフィールドって聞いたことある(ない)ないよね。今50歳くらいのアメリカのおじさんです。今までの曲とはちょっと雰囲気が違うと思う。わくわくする感じ。お互いがちょっかいを出し合うような・・
金子 サッカー好き? サッカーでボールを出し合うように、音楽をパスする。良く分からないかもしれないけれど聞くと何かわかると思う。後で聞くので聞いてみてください
M2 シェーンフィールド:カフェミュージック
松本 どうだったかな?(すごかった、思ったとおりだった)音楽のパスっていうと何となくわかったかな。目を見あったり、体を寄せ合ったりいろいろして弾いていた。
少ない人数で弾くのを室内楽というけれども、これは、みんながおしゃべりが好きなように、楽器を使っておしゃべりしあうものです。
次はブラームス。後ろに絵があるね。
次の曲は最後だけれど少し長いのでちょっと詳しく話そうと思う。
ブラームスはドイツの北のほうの寒いところで生まれた。それで、ブラームスの音楽は暗く、重く、長いと思われているけれども、それは、真面目で、一生懸命で一途だったともいえると思う。ブラームスは自分の音楽の先生の奥さんを好きになってしまった。信じられる?(ええーっ)つよくあこがれを持っていたので、生涯一度も結婚しなかった。かなわぬ想いが表れているとおもう。
この曲はこんな感じで始まる。まずピアノが語りだす。すると、チェロがなになに?って入ってきて、そうそうそうだよねえと話しだす。まだ話してる。チェロはいつも話が長いんだ。最後にヴァイオリンが、それってこういうことだよね、と入ってくる。
分かってもらえたかな(拍手)。
最初のピアノのメロディが主人公。それが自分だと思って聴いてほしい。
みんなは旅に出ます。旅って言ってもわかりにくいね、遠足かな。途中では色々なことに出会います。時には大きなものにぶつかることもある<弾く>それからこんなこともある<弾く>そして最後はこんな気持ちにもなる<弾く>
では3人でこれからどんな話をするのか、みんながどんな旅をするのか・・、主人公だと思って聴いてみましょう。
M3 ブラームス:ピアノトリオ第1番第1楽章

先生が出てきて、質問コーナー。
  ・何時から始めた
  ・彼女彼氏はいますか
  ・楽器が恋人って言いますか
  ・始めたきっかけは
  ・最初は汚い音が出ましたか
終了

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。