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邦楽活性化事業熊本 1澤村祐司組 [打楽器、邦楽そのほか]

地域創造の邦楽活性化事業は今年2年目。今年から本格的に取り組んでいる。基本的には音活フォーラムの手法を踏襲しているけれどもいくつか違いがある。オーディションをしていないこと(まだ推薦制の方が実行定期という判断である。いずれ考えないといけないかもしれないが)とか、地域会館での事業をコンサートとワークショップの選択にする代わり、県の会館でのガラを必須にするなど。回数とかもふくめ邦楽の地域での事情を考慮した態勢である。
2年目と言うことで、昨年よりは手慣れた感じはある。不思議なことに3組選ぶと意図していないのに3つの違う個性を選ぶことになるのがおもしろい。今回も手法開発研修会と称している合宿ではその個性がでていてとても面白かった。音楽も、アウトリーチの構成もいろいろと個性があって楽しい。45分という時間の中では演奏家のやりたいことの何分の一も出来ないのが現実で、でも学校で行うことを考えると長ければ良いというわけではない。演奏家が伝えたいことをぜんぶ受け入れるのは子どもには無理なのである。下手をすると自己満足になってしまう怖れすらある。そこで作っていくところがまた面白いのである。
澤村さんは、一昨年いわきで行われた「八橋検校コンクール」の優勝者。たまたま聞かせて貰ったのだけれど、ローカルなコンクールとはいえ澤村さんの演奏は図抜けていた記憶がある。
彼らは構成を決めるテーマを一緒に考えるところから始めた。目の悪い澤村さんが構成を把握するのに少し時間がかかった感じはあるが、最後の日にはきちんと整理出来ていたように思う.あとは慣れると出来てくるはずだ。

IMG_2600.jpg
2010年10月22日(金) 10:30-11:15
澤村祐司(箏)+利根英法(箏)+見澤太基(尺八)
帯山西小学校6年2組 38名

先生の話し
演奏家入場
6年2組の皆さんおはようございます(おはようございます)皆さんの右にいるのが(見澤)尺八の見澤太基です。それから左にいる太かお兄さんが(利根)利根英法と言います。
そして私が澤村祐司です。この3人で演奏します.よろしくお願いします(よろしくお願いします)
僕たちは月曜から熊本に来て勉強をしてきましたけれども、熊本はごはんも水も空気も美味しい土地だと感じました。今日は水にちなんだ音楽を楽しんでいきたいと思います。
水と言ってもいろいろありますが、みんなは水と言われてどんな連想をしますか?(酒、川、海、魚・・・いろいろ)ありがとう。それぞれ違うけれどいろいろと出ました。
さて、右の方に紙が貼ってあってそこに今日のテーマの言葉が書いてある。なんて書いてある?(音に触れる)音を耳で聞いて心で感じる、それが触れると言う意味だと思います。プールで泳いでいたり、いろいろと連想して良いと思う。
80年前に作られた音楽「春の海」を知っている人?(・・・)多分聞いていると思う。正月にデパートとか商店街とか・・・でも、題材は海。中国地方の海です。ここなら有明海とかかな。
岩に当たって飛び散ったり、カモメが飛んでいたり長閑な様子をいろいろと連想して聞いてください。
M1 春の海(宮城道雄)   澤村+見澤
ありがとうございました。春の海は箏の世界では有名な曲。僕はこの曲を弾きたくて箏を始めました。小さい頃音楽の通知表は2ばっかりだったけれど、でも春の海を弾きたいと思って箏を始めた。宮城さんと私の一緒のところがある。それは目が見えないと言うこと。でも、耳でいろいろと感じて宮城さんは62年間に400曲もの曲を作曲した。春の海は32歳の時の曲だけれど、次は14歳の時に書いた曲。
宮城さんのイラストが後ろにあると思う(利根)ハイ、ここ、右の端にある。そう、お兄さんととっちがイケメンかな?。お兄さんだと思う人?(はーい)
(澤村)熊本は良いところだなあ~
宮城道雄は水のいろいろな姿、たとえば、雨、雪、雫、霰 等をあらわそうとした。<4つの文字を紙で示す>ちょっとやってみよう、次のところはみんなは4つの中でどれを感じるかな。<演奏>。どうかな、雨だと思う人拍手<雪、雫、霰と聞く>霰が一番多いみたいですね。どう感じても良いのだけれど、でも宮城道雄はこのメロディを雨の音に使った。次は、これ<演奏><みんなに聞く>。宮城さんはこれを霰の音をヒントにメロディを作った。このように、水が変わっていくことを変態という。昆虫の変態は習ったかな?(しってる)水が変わっていく様子を音楽にした。この局には歌が付いている。歌の中に、今言った言葉とかはなの名前とか出てくるので探しながら聞いて貰うと良いと思う。
M2 水の変態(宮城道雄)  澤村+利根
(利根)水の様子はどう感じましたか? 私は、雨と霰の部分を演奏したけれども、雨は大雨の様子、霰はぴちぴち音を立ててはねている様子を思いながら演奏ししています。
雨でも、梅雨の雨と夕立の雨は違うよね。次は宮城さんがロンドンに旅をしたときに書いた曲。きっとロンドンでも雨に出会ったのでしょう。その印象を書いた曲を聴いて貰います。調弦も終わったようなので曲をお願いします
M3 ロンドンの雨(宮城道雄)   澤村
見澤)ロンドンの雨もまた違うイメージだったと思います。私はロンドンの町の明かりが見えてくるような気がした。
イメージはみんなちがうし、僕らもそれぞれ感じ方がある。それが音にも現れます。でもそれが、音の拡がりを作り、音楽も拡がっていくと思うのです。
最後にもう一曲。さっきは80年前の曲だったけれど、次の曲は昨年に利根さんのために作られた曲をやるたいと思う。
(利根)みんなはペーロンって知ってるかな?(しらない)そうか、じゃあ絵を見せる<写真>こんな船。(あー)
私の育った相生という町では毎年海のお祭りをする。そこでは船の競争をしたりする。そこではこんな歌が歌われる<どんでんしゃらり・・・・と歌う=拍手>。それが曲の中で出てくる。静かなところは、「よーい」と言うのを表してい手、また競争が始まる。
(澤村)2本の琴は音がずいぶん違っている。違う音になっていることで演奏する
(利根)では、池上しんじさん作曲のペーロン祭り;
M4 ペーロン祭り(池上しんじ)
拍手
お礼の言葉
終了

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