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富山の邦楽アウトリーチ 吉澤チーム [打楽器、邦楽そのほか]

音楽というものにたち返ってのプログラミングは、邦楽アウトリーチの新しい方向性を示せたチームだったと多います。邦楽に限らないけれど、伝統的な芸術を扱う場合、歴史というものをどうとらえるのかということ、伝統と現代、という問題は常にのしかかってくる問題で、その視点がこちらにないと扱いに困ったり混乱したりする原因になることがある、ということを弁えておく必要があるように感じます。その意味でも彼らのは面白かった。

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2014年12月11日
邦楽事業 吉澤延隆チーム、マクイーン時田・深山 中島裕康
富山県射水市 東明小学校 5年生

3人が子供たちを出迎えるスタイルで、座る場所まで案内する。そのまま始める
Y こんにちは、今日は箏を見て感じてもらいたいと思ってきた 吉澤延隆です
M 英語で
N 今日は箏を聞いてもらうためにやってきました。中島 です。なかじーといわれてます。
箏は聴いたことある?(有る・・・大正琴・・・ロシア人の変なパーティで聴いた) 始めて聴く人は?(多数) 
Y今日はこの空間を琴の音でいっぱいにして感じてもらいたい。  
ではまず聴いてください
M1 上昇の彼方
M はい、こんにちは深山といいます。さっきはびっくりしたかな?。私はオーストラリアで生まれた。どこかわかる? オーストラリアといえば?(コアラ) コアラかカンガルーとか。私は小さいときから箏を習っていて5年前に引っ越してきた。箏はいろいろな国で惹かれたり教えられたりしているんです。まず楽器の紹介をしたい。
糸は13本。少ないよね。ピアノは88ある。不公平みたいだけれど、この白いもの、箏柱、で糸を持ち上げていてきれいになるようになっている。これを動かすと音が変わる。間の音も出る。実はピアノよりもたくさんのの音が出せる。もう一つ、弾くときはこれ、爪をつける。これで<はじく>いろいろな音が出るけれど、指で弾くと優しい音がする。次の曲は爪はとってしまう。今までとは違ったことをやりたいと思ったときに生まれた曲。優しい曲です。今日はみんなを取り囲んで、包まれた感覚で聴いてください。いろいろな人を見て聞いてもらいたい。目をつむっても良い、寝てもよい
M2 アルマの雲Ⅱ
N どうでした? みんなの集中力が伝わってきてうれしかった。指の柔らかい感じが好きだったという人?
箏の音は私も昔体育館で聴いて、良い音があるんだと感動して10何年か箏を弾いている。
みんなも楽器やっている人居る?その時からaずっと飯名という情熱が続いている。羽生君とか好きなことを続けているとかっこよくなっている。私もかっこいいと思って続けてきた。
沢井さんという人の曲を弾きます。本当は一人で弾く曲。今日は3人で弾く。作曲家は鳥になってみたいと思って作っている。飛行機に乗ったことある?下の風景を見て取りになった気分になった? 鳥がどんな鳥か、3人がどんな鳥を思っているか聴いてください。
M3 鳥のように
Y どうだった? 鳥がぱたぱた、カラスがカアカア どうだったかな(ギターでやったらおもしろいかも)
こっちの楽器、黄色い糸が張ってあるもっと大きな楽器は17弦といいます。大きくて2メートルくらい有る。比べてみる。大きさが違うと・・・ことじも違う、大きい。音も違う<弾く>。箏はきらきらだけど17弦は低い音が出る。この低い音を出すために作られた。
最後は17弦を2面・・あ、面と数える・・と箏で5節の舞という曲
最初は爆発的なおとでそれがぐるぐるして、それから箏が静かに入ってくる。だんだんステップを感じさせるようになって盛り上がる。
迫力を感じてもらうために、みんな前に来て<集める>
M4 五節の舞
気持ちが高ぶったことを出す曲でした。最後にお知らせ
WSとコンサートのお知らせ

終了

神永大輔(尺八)といぶくろ聖志(箏)のアウトリーチ [打楽器、邦楽そのほか]

いわきの登録演奏家神永大輔さんは東京でバンドに入ったりして広い活動をしている。でもいわきでのアウトリーチはいつも正統的だ。それが邦楽家がクラスに行く必然だと思っている。
ただ説明の仕方は少し視点が違っていて面白い。新しい可能性を見せてもらっている。この回はいわきの勿来で撮影したバンドのミュージックヴィデオを使って子供をびっくりさせて、そのあと 六段。

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2014年9月17日 
いわき市 錦中学校 1年80名
神永大輔(尺八) いぶくろ聖志(箏)

DVDの映像で千本桜
(K)こんにちは 私は尺八を吹く神永大輔、こちらはいぶくろ聖志さんです。
今見てもらったのは私たちがやっているバンドだけれど、この映像を撮ったのはじつは勿来の関所の吹風殿というところで撮影した。それで見てもらいたかった。
(I)何でこのような楽器をやっているかというと、外国に行きたかった、そのために日本の楽器ができると良いなと思った。
(K)いわき出身で高校まではピアノをやっていた。いろいろな笛の音を聞いていて、大学に入ってから尺八をはじめた。
今日は私たちがどんな音楽を勉強してきたかを順に聴いてもらいたいと思う。
一曲目は古い曲、古曲。1600年代の初め八橋検校という人が居た。いわき出身と言われている。箏を広めた人。彼が作った六段の調べ
M1 六段の調べ
その頃は武士はお城に居た。 どんな音を聞いていたか
琴の弾き方にもいろいろとあるのをいぶくろさんに。
(I)八橋検校は目が見えなかった。今はこういう縦の楽譜で弾くけれど、ではどう残すか?言葉で歌いながら伝えて「トンテンシャン」とか(シュシャコロリン)とか言葉にして、それに対応する弾き方がある。たとえば<弾いてみる>
じゃあ、テン、とトン、とコロリンを組み合わせてみて、言ってみて<指名する>
1,テンテンコロリントン
2,シャシテンコロリントン
3,コロリンテンテンシャン
それを弾いてみるね。こんな感じになる。音程は適当につけているけれど・・・「今のはみんなの調べ」
こんな感じで伝えていく。だから、誰かが間違って覚えてしまったりするので、違った伝わり方もする。それが流派になって、同じ曲でも違って聞こえることもある。箏はこんな感じ
(K)次の曲は春の海。宮城道雄さん<写真をみせる>彼が目が見えなくなるまえに見ていた瀬戸内海の海の様子を書いた。この時代の曲ではメロディと伴奏というように役割がはっきりとしてきている。西洋の影響。
M2 春の海
今のは短めの尺八を使った。尺八はふつう一尺八寸なので尺八何だけれど、これは一尺6寸、短く少し音が高くなっている。今日は楽器を何本か持ってきたので限定3名に体験してもらう。その前に、仕組みと吹き方を<紙配布>。
<体験>
すぐできてしまったね。私の場合は音が出るまでに3日かかった。
その代わり出るようになると自転車と同じでいろいろなことができるようになる。
首ふりとかむらいきとか<実際に出してみる>。それだけすごく面白い楽器だと思う。
では演奏に戻ります。双魚譜。これでは別の箏を使う。弦が25本ある25絃。双魚譜は双子座のこと、2つの魚が入り乱れている。
M3 双魚譜
今日は古い音楽から新しいものまでを学んできた。でもこの楽器は問えも可能性がある楽器だと思う。最後にまた別の曲をやってみる
M4 情熱大陸

お礼の言葉
終了

米澤浩さんと熊澤栄利子さん [打楽器、邦楽そのほか]

今回は大ベテランで一番安心してアウトリーチを任せられる米澤さんにお願いした。若手の人のもいいのだけれどやはり深みがある。構成がしっかりしていて、すぱっと捨てることもできるので納得感は高い。もちろん見ていると、ああいう話しも欲しいなあ・・・と思うこともあるけれど、それは45分では欲張りというものだろう。それでも少しづつ意見を聞きながら修正するところは偉いものである。

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2013年7月14日
米澤浩(尺八)熊澤栄利子(箏)
いわき市 長倉小学校

入場
M1 ジブリメドレー
長倉小学校の皆さん、こんにちは!(こんにちは) 今のはジブリのメドレー。みんな聴いたことがあると思うけれど、邦楽の楽器で聴くのは初めてだろうと思います。ここにことが2代あるけれどこっちが昔の箏、こっちは新しい。
まずこの箏の話をしたいのですが、そこでのキーワードがこちら<フリップでバッハとヘンデル>
何故? この二人は同い年の生まれでした。西洋で音楽の父、母と呼ばれた二人の天才の彼らが生まれた年がちょうど日本では箏を育てた人の死んだ年。天才が入れ替わった。その人は八橋検校。実はいわき出身(えー)の日本の大天才です。どう天才だったかというと、箏はそれまで伴奏のみの楽器で一人では演奏しなかった。八橋検校はその箏で独奏の曲を作った。それが六段の調べ。これから聴くけれど今日は特別な聴き方をして欲しい。CDやDVDだとこういう見たいところを見ることができない。箏は右手が活躍して演奏しているけれど左手に注目。左手が重要なことをやっているのでそれに注目して欲しい。
M2 六段の調べ
左手もいろいろなことをやっていたでしょう。特に八橋検校が好きだったのではないかと思うことがある。始めと終わりにその方法を使っている。ひき色という方法でそれだけやってもらおう<ひき色を聴かせる>どう、微妙に音が揺れたね。もう一回やってみる<ひきいろ>。わかったかな、こういうことを色々と入れて曲を作ったすごい人です。
ではその頃尺八は何をしていたのか?
実は音楽をやってなくてお坊さんがお経を上げるためにひいていた。800年前鎌倉時代に
日本から中国にたくさんのお坊さんが留学に出かけた。それは新しい仏教や新しい経典を勉強するため。そして、こんなのがありました・・・ともってきたものの中にこの尺八も入っていた。それで、お坊さんが修行をしてお経の代わりに吹いていた。
鹿の鳴き声ってしってる?(・・・)知らないね。実は大きな動物だけれど声は甲高くて、キュンとかピーという声。それを取り込んで曲をつくった。山の中で修行をしているとあっちの山から鹿の鳴き声が聞こえてきてそれに応えるようにこっちの山からも聞こえる。ああ、鹿も一人だと寂しいんだな。鹿ですらそうなんだから人間も仲良くしていかないといけない・・・という気持ちを、遠い鹿の声、という意味で鹿の遠音。こう真似した。<ひく>
曲の中であるところで鹿が鳴くので探してみてね。
M3 鹿の遠音
わかったかな? 鳴き声はいろいろと表現できるね。犬ならワン、猫はニャー・・・
他にも、歯が痛くて どう? ずきずきしてね。と言えばやあ食べられないね。しくしくなら、眠れないねえ、と痛さの様子までわかる。こういう言葉をオノマトペというけれど、日本語にはこのオノマトペがとてもたくさんある。外国語には英語もフランス語もイタリア語もドイツ語にもあんまりない。これで人のことがわかるというすばらしい感覚が日本人にはある。それゆえに生まれてきた音楽もある。
 宮城道雄さんは低学年の頃に大きな病気をして目が見えなくなった。それから箏を習い始めて高校の頃にはもう一人前になった。彼が、ここからだと東京を超えて大阪も超えていくと、本州と四国と九州に挟まれた瀬戸内海と言う内海に着く。海は穏やかです。そこに旅をした宮城道雄がそのときの印象を曲にした。彼は耳で聞いてそれを箏にあらわした、それが春の海。この曲はお正月に流れているけれどお正月の音楽ではないイメージしながら聴いてみよう
M4 春の海
イメージできたかな? 
ここからは新しい箏のはなし。音階が違う。音階ってドレミでないの?違うんです。
ミファラシドミ<弾く>あれ?ドレミは8つめが同じ音になるけどこれは6つめでもどる。レとソがないね。共演しようとすると音が足りない。それでは困るのでこんな箏を作った。<20絃箏>聴いてみよう<弾く>あ、これなら大丈夫。ジブリも弾けちゃう。ということでじゃあ曲を書くよという作曲家も出てきた。新しい2重奏の曲を弾きます。双魚譜。魚座の人はいる? 魚座の神話は知ってますか(しらない)
むかしオリンポスに山には住んでいる神様がナイル川のほとりで遊んでいた。今ならデイキャンプだね。そのとき怪物が現れて神様はみんな逃げたけれど、ある二人は魚になってナイル川に逃げた。お母さんと娘。お母さんが迷子にならないようにしっぽを縛って逃げたんだけどその様子を見ていた校長先生みたいな存在のゼウスが面白いので天にあげて留めた。魚座には二人の神様がいて別々だけれど離ればなれにならない。と言う意味を込めて書いた曲。箏と尺八、値が海とを歩んできた楽器が、でも離れ離れにならずに一緒に演奏する。
M5 双魚譜
感想
アンコール M 翼をください。

チェンバロ山名敏之さんのアウトリーチ [打楽器、邦楽そのほか]

これも昨年秋。
いわきアリオスは所有楽器(ハープ、チェンバロ、ポジティブオルガン)のアウトリーチをオープン以来続けている。他の楽器もやっているので毎年大体一回か2回鹿できないけれど、珍しいこともあって子どもが興味深く見てくれる。山名さんは現在は和歌山大学で教えている(地方の大学の教育学部はピアノもふくめいろいろと教えないといけないので大変、と言っていた)が、実はいわきの出身。いろいろと工夫をして持って来てくれた。絵は娘さんの作品。

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チェンバロは2012年10月24日  
いわき市高倉小6年生 42名
山名敏之(チェンバロ)   +調律の梅岡氏が楽器の話をする
  ※山名さんはいわき出身、現在和歌山大学でピアノとチェンバロを教えている。

校長先生あいさつ
先生呼び込み
入場
こんにちは(こんにちは)元気良いね。私はチェンバロを弾く山名敏之です。
実は私は湯本1小から1中に通っていた。みんなと一緒ですね。
ここの校庭にも来たことがある。ソフトボールをやりに来て確か負けた記憶がある。
今日は地元で演奏できるのを楽しみに来ました。
チェンバロは聴いたことある?(ない)ピアノの前に使われていた楽器だけれど良い音がする。
まずバッハのパルティータの第4番。7曲の小さい曲が並んでいる.全部で20分ちょっと。頑張って聴いて
M1 バッハ:パリティータ第4番

梅岡)今日は私は先に楽器と一緒に来て調律をしていた。
この楽器ピアノと何が違う?(ペダルがない、黒白が逆)見比べてください。数も違う
チェンバロはピアノが出来る前にはこれが一番人気のある楽器だった。バッハやヘンデルはこの楽器で作曲をしていた。音も違う。ピアノと何が違うかというと、中を明けるとこんなものが入っている。これで絃をはじく。はじく楽器は?(ギター)ハープとかもそうだね。それと似た音がする。強くしたり弱くしたりでいない仕組みだけれどそのように聞こえないでしょ。これとこれではちょっと違う。2つの音を同時に出すと大きく聞こえる。温色も変えることが出来る。あとでゆっくり見てください。
山)次の曲はヨハン・クーラウという人の曲。バッハはトーマス教会の合唱長をしていたけれどその前の合唱長だった。「ダヴィデとゴリアテ」は聖書の中の話。それがわかるように音楽を作ったが、今日は絵を入れて進めたいと思う。
旧約聖書はキリスト教の教典で、でもユダヤの人も読む。この話はユダヤ人の話。周りの部族とも戦っていた。
ゴリアテって聞いたことある?(ある)何?8ラピュタ)そう、ラピュタはそこから名前をとった。ゴリアテは身長3メートル、一騎打ちの勝負を挑む。ダヴィデがどう戦ったか、そしてその後の話。今日は紙芝居仕立てで、語りと絵はアリオスの足立さんに・・・
M2 クーラウ 聖書物語による音楽 より ダヴィデとゴリアテ
ありがとう、最後にアンコール的に一曲
M  バッハ:パルティータから

終了

    ※バッハ おどりの曲、話し方は優しいので聞きやすい流石教育学部。

邦楽活性化事業、朝香麻美子さんのアクティビティ [打楽器、邦楽そのほか]

千葉での邦楽事業の3つめ。朝香さんのグループは山田流の歌の良さを活かしつつ、あたらしい作品を入れることで現代性を意識できるようにと言うプログラムになった。突然踊り出すので中学生に親近感を感じてもらえたかも・・・
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2012年9月28 日  第5時限
千葉市 花見川第2中学校 2年A組
朝香麻美子、佐々木千香能、小間夕起子 

先生 呼び込み
入場
A 花見川第2中学校の皆さん今日は(こんにちは)私は山田流箏曲の朝香麻美子です。佐々木千香能です(拍手)小間夕起子です(拍手)
今日は日本語を歌う、ということをテーマにやっていきたいと思います。まず七福神。七福神はここに貼ってあるけれども・・<神様を一人づつ紹介> 
では聴いてみてください
M1 七福神
七福神でした。ではここで楽器の紹介をいます。
箏は長さは<たてる>たてると大体180センチくらい。龍をかたどっている。
この頭の部分が竜頭、これが竜眼、たくさんある。この出っ張りは龍角、口もある(笑ってる)ここは龍舌。裏は穴が空いているこれはおなあでけれど・・・下側は龍尾。
桐の木を少し焼いて木目をきれいに作る。桐は柔らかい木で湿気を吸い込んだりはき出したりする。今日は雨なので湿気を吸い込んでしっとりとした音がすると思う。
音楽の贈り物(教科書?)読みましたか? では箏の弦は何本?(15,17,20,13)13本です。その下の白いのは・・・この洗濯ばさみみたいなのは柱という。これを動かすことで音が変わる。そうやって調整をする。
音を出すのは爪。このような丸い爪を使っている。
次に三味線。見たことある?(ある)
ここは胴といって表には動物の皮が張ってある、中は空洞。この辺は棹という木で出来ている。弦は3本、だから三味線。この弦をバチで音を出す。
今日のテーマはなんだっけ(・・・)日本語を歌うだった。ちょっと130年も前の日本語で自然をかけてのものを聞いてもらいます
臼ってなに?(もちつき)そう下の大きいのが臼ね。でもこの曲の臼は米をつく臼。むかしは臼でたたいて精米をした。その臼。Kの曲は臼という言葉がたくさん隠れている。
見つかった人?(はい)では出てきてこのポストイットを貼っていってください。臼探し。
では問題、臼はいくつ隠れているでしょう? 3択。5,12,2012年10月7日見てみよう。数える1,2,3,4,5  12
薄いというのが多かったね。臼は1つしか出てこない。
では歌詞ってどういう風になってる? 春夏秋冬でそれぞれ薄いの字がある。<詩と遂誤訳で説明する>
みんなは夏は好き?(きらい)夏はここ1行だけ。秋はすき?だから長い。
M2 臼のうた(夏から秋)
今日は日本語を歌うので,まずはやってみましょう。せっかく臼の歌なのでここの唯一の臼の所を歌おう。まず見本。「いわつう臼のつちの歌」<何度か練習>
出来たね、じゃあその先もやっちゃおう。ここはゆっくりになる。「拍子も風にかよいきて」
まず冬からやってみる。
M3冬~ラスト
この曲は明治12年130年前に作られた。次に平成になってからつくられた曲。
工藤直子さんって知っている?(あいまい)小川のマーチのひと。
のはらうたは原っぱにいる動物たちの気持ちになって詩を書いている。自然の音を表現するのでいろいろなもので音を出します<やってみる>これらは全部作曲家の具体的指示が書いてあって、その指示で公演を行います。普通は身体を動かさないで演奏するものなんだけれどこの曲ではいろいろと動いたりします。
M4 のはらうた  から 「めだか」と「蝶々」
古い人も最近の人も、自然については日本人は同じようなことを感じて居ると思います。
これで終わりますが・・・<WSとコンサートのおしらせ>
先生
お礼のことば
終了


伊藤麻衣子、麻植理恵子、木場大輔さんのアウトリーチプラン [打楽器、邦楽そのほか]

木場さんは胡弓の奏者。呼吸は初めてだ。音量はそれほどあるわけではないが、哀愁のある音色が魅力的。越中八尾のおわら節が胡弓を持って街を歩くのが有名だけれど、この曲で入場した。もう一つのこのグループの特徴は17絃箏のソロ楽器としての魅力に取り組んでいることかな。最後の17絃のためのデュオの曲など迫力満点。
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2012年9月28 日  第4時限
伊藤麻衣子、麻植理恵子、木場大輔  

※ モニターを使用して字や絵などの上布を入れた

先生 呼び込み
木場さんが胡弓を弾きながら登場。途中で伊藤、麻植はいる
M1 越中おはら節(木場アレンジ)
I 花見川第2中学校2年B組のみなさんおはようございます(おはようございます)元気ないな,もう一回、おはようございます(おはようございます)
私は箏を弾く伊藤麻衣子と言います.胡弓の伊藤大輔さん、17絃箏の麻植さんの3人で演奏していきたいと思います。今日は和の響きを感じてもらいたいとおもって関西からやってきました。
最初の曲は風の夢越中おわら幻想という曲。富山県に風の盆と呼ばれる幻想的な祭りがあるけれどしっている?(・・・)知らない人(半分くらい)手を上げるのがめんどうな人(ざわざわ)。正直で良いね。富山県の八尾という所で胡弓が活躍するお祭りで、毎年9月の初めに歌と三味線と胡弓で踊りながら一晩中まちを練り歩く。
次はみんなの住んでいる千葉県に関係ある曲。木更津に証城寺というお寺があって、そこにたぬき囃子というのが有名。ではお話つきで聴いてください。<麻植読み始める>
M2 証城寺のスケルツォ(江戸信吾)(3人) ※木場さんがさらに編曲
O たぬき囃子を聴いて頂きました。知ってた人(手が上がる)よかった。では次に行きたいと思うのですが、今伊藤さんがやっているのは調弦といって音を合わせる、箏は箏柱を動かして曲ごとに音を調整する。
ではここで木場さんに胡弓の話をしてもらいます
K 私の弾いている胡弓という楽器は江戸時代からある楽器で和楽器では唯一弓でこすって音を出す楽器です。このふさふさしている弓の毛は馬のしっぽの毛で出来ている。これから弾くのは胡弓と箏の2重奏で千鳥の曲、千鳥って知っていますか? 千葉にもいると思うけれど海辺にいるかわいい鳥(写真)スズメよりちょっと大きいくらい。曲には千鳥が波に戯れていたり、波が押し寄せてきたり、群れて鳴いていたりというのが出てくる。
いろいろな弾き方が出てくるが、私が気に入っているのは和音で、天から光りがさしこんできたり、波が押し寄せてきたりするかんじがする。あとは掛け合いの部分での波と千鳥の様子などが気に入っている。そんなことを聞いてもらいたいと思ってこの曲を選んだ。では千鳥の曲
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M3 千鳥の曲(木場、伊藤)
O めちゃ嬉しいのはみんなが終わったあとの時間少し聞いていてくれたこと。邦楽器は余韻を楽しむ楽器なので、それを感じて欲しいから終わったあとの時間がとても嬉しかった。どうでしたか?千鳥の様子とかを感じていただけたでしょうか。感じた人(すこし)。うーん。
次に17絃と箏の曲を弾きますが、2つの楽器の個性を聞いてもらいます<箏、17絃それぞれ音を出す>。私は17絃の音の余韻が好きなので大阪から持って来た、次に宮城道雄さんが大正時代に書いた瀬音という曲。彼は17絃を作った人で開発した直後にこれを書いた。彼は目が見えなかったので耳を澄ませていろいろな音を聴いていたと思う。みんなの気づかないような音とか自然や生活のなかの音を大事にして生活していたのではないかと思っていて、曲のなかには僕にはこう聞こえたと言うことや、音のエッセンス、自然や心の中のことが書いてあると思う。彼は演奏家としても優れていたので面白いし、わかりやすいと思う。瀬音は川の音を聴いて書いた曲なので早いのではないかとかゆったりしているなと思いながら弾いている部分もある。どんな流れなのか、どんな風に聴いたかを思いながら聴いてください。
M4 瀬音
K 瀬音、どんな流れが思い浮かんだでしょうか。
次は胡弓と17絃の曲を。胡弓だけど今日は2つ持って来た。どう違うでしょうか?<見せる>(柱が3本と4本)そう、糸巻きがこっちは4本ある。これは4絃胡弓といって私が特別に頼んで作ってもらった。<I 木場モデル>いろいろ弾いていてもう一本低い絃が欲しいとおもった。宮城道雄が低い音を欲しくて17絃を作ったように自分なりに考えて出した答えがこれ。弾いてみる<弾く>今までよりもより迫力が作れると思う。
この歴史の新しい楽器で光と影という曲を弾こうと思います
O ちょっとまだ調弦が出来てないので,調弦しながら話すけれど、私は調弦が好きで,調弦していると何かほっとする。弾く前のこれが一番好きかもしれない
今日これから弾く2曲は同じ作曲者が同じモチーフを使って作曲されている。モチーフというのは曲のテーマのようなものなんだけれど、それを聞いてもらいたいと思います。
<モチーフを弾く> 楽器の組み合わせが違うと響きが全然違う。楽器の特性も出てくると思うし、私たちは弾くのがとても好きだと思いながら弾いているので,その気持ちが赤ってくれると嬉しい。
M5 光と影 (木場、麻植)
I  光と影でした。麻植さんが行ったテーマは見つけることは出来ましたか?。出来た人(数人)次に引く絃歌という曲は17絃2本、せっかく2本持って来たのでということと、私が元気になれる曲
この編成は珍しい。私は私は13絃も17限ももっと多い25絃も好きでやっている。私にとって絃は元気スイッチみたいなものかもしれません。では愛護の曲絃歌をきいてください
M6 絃歌
I モチーフは見つけられたかな? それぞれの響きをテーマに演奏させていただきました。弾いてみたいなという人は12月1日に(以下WSの宣伝)
先生
お礼の言葉
終了


中香里さん三味線3本でのアウトリーチプログラム [打楽器、邦楽そのほか]

今年の邦楽活性化事業は千葉市で行っている。拠点は千葉市美浜文化ホール。ここは千葉市文化振興財団と民間2社によるコンソーシアムで指定管理を受けている。ここの館長は民間会社の人で、非常にてきぱきとした現場を動かせるひと。安心である。
中さんは山田流箏曲の方だけれども、彼女の肌に合っているのか三味線(三絃)のみ3人でグループを組んできた。最初ちょっとイメージが出来なかったのだけれどやってみれば邦楽の奥行きを感じる面白いアクティビティになった。本人はまだまだ色々と出来ると言っていたので今年と言うことではなくこれから是非いろいろとやってもらいたい。
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2012年9月28 日  第2時限
中香里、河野紫、五十川真子  


※フリップを幾つか用意して、重要な言葉は目からも覚えてもらうようにした。

先生 呼び込み
入場
M1 大薩摩 から(中、河野)
N 花見川第2中学校2年C組のみなさんおはようございます
本日はわたしたたち3人で日本の伝統音楽である三味線のいろいろな音を聴いていただきたいとおもいます。さっき学校に来て校庭が広いのでびっくりしました。良い環境でみんなものびのびと生活しているんだなと羨ましく思います。
さて、三味線の音楽のジャンルにもいろいろとありますが、長唄という音楽の中から「おおざつま」という曲をきいてもらいました。
三味線の音って聴いたことある人(ありまーす)どこで?(TV)。ほかのひとは? みんなは歌舞伎は知っていますか(・・・)長唄は歌舞伎でよく使われています。海老蔵さんとかしってるかな(半々わいわい)。
もう一つの三味線が出てきます。まずこの楽器が長唄の三味線。右手でしゃもじのようなバチを持っています。もう一つの楽器のバチも見せてもらいましょう。大きさが違いますね。違う種類の、地歌の三味線です。聴いてみましょう.まず長唄。こっちは地歌、ちょっとしっとりした感じ。ではこの2種類の三味線を使った曲を。弾くのは長唄の方は河野ゆかりさん、地歌三味線を弾くのは五十川真子さん、そして私は中香里ですよろしくお願いします。
K これか弾く曲のタイトルは2種の三絃のためのソナタ。さっきから三味線と言っていたけれど3絃と書いてある。私たちの世界では大体3絃ということの方が多い。現代曲と書いてあるけれどあたらしい曲で楽譜も普通の5線譜でかいてある。時代も50年前くらいの曲です。
I では少し聞いてもらうためのポイントを・・・。ソナタというのも洋楽の影響を受けている。4つの楽章があるけれども、楽譜に作曲者の藤井さんの言葉が空いてある。まず第1楽章は「力み」と書いてある。三味線が追いかけっこをする。第3楽章はおどけた味わい、踊り出したくなる、後半は少し激しいところもある。第4楽章はずっと二人が早い同じ事をやっているけれども途中でだんだんずれてくる。
M2 2種の3絃のためのソナタ1,3,4楽章(河野、五十川)
N ありがとうございます。2種の三絃のためのソナタでした。
つぎは、この学校にある楽器を出してもらいます。みんなには音楽の教科書を読んでおいてくださいとお願いしていたのですが読んでくれましたでしょうか? これは事ですが知っていますか(知ってる,前の学校でやったことがある)すごいね。私も箏も弾くし歌もうたうので3つのことをやらないといけないので大変。
I 今日は六段の調べを弾きます。一番古くて一番有名な曲。6つに分かれているけれど今日はそのうちの一段だけ引きます。
N すぐ終わってしまうのでよくきいてね
M3 六段の調べ (五十川)
M4 いきなからす (河野) (横で突然弾き始める)
K 今の曲は歌いながらでびっくりした? 小唄は指先で弾くことが多い。そして楽譜ですが、これは文化譜 箏の3線と似ていてわかりやすい。普通に5線譜もあるけれど、もう一つたて譜というのがある<見せる>たてに読んでいく。
次はとうがらしという曲。歌詞の中に食べ物が幾つか出てくる。幾つか教えてください.すぐ終わる
M5とんがらし(河野)
K 見つけた人(はい) 何?(さんしょとしそととうがらし)みんなあてちゃったね。最後のしそのはがポイントです。やってみましょう<「しそのーーーーーはっ」練習する>
では立ってやってみましょう。はっは強くなく優しく・・・
M とんがらし
I 次は食べ物です。なすとかぼちゃ。とんがらしは端唄と言いますが、これから弾くのは俗曲と良います。はやり歌。端唄は江戸時代だけれど俗曲は明治以降、時代が違う。江戸時代はおっとりとしていたけれど、明治になって文明開化で賑やかな感じになってきている。ここに歌詞を書いてもらってきた。なすとかぼちゃがけんかをする、そこで夕顔が仲裁に入る ・・・手拍子とかしてくれると嬉しいです
M6 なすとかぼちゃ (五十川)
N なすとかぼちゃ、どうでした。今の楽しい気分を盛り上げて最後の曲は浮拍子,浮かれた拍子と書く曲を弾きます。長唄なのですがいろいろな弾き方が出てきます。
<K弾く> こんなのとか<I弾く>これは動物の鳴き声(さる)そう、すごい。私は欲張りなので2つ。これはスリ上げという弾き方、響く音をわざと完全に消した消し音<両方弾く>。そんな音も使ってもりあげます。うきうきとした気分できいてください。
M7 浮拍子(全員)
先生
お礼の言葉
終了

米澤浩さんと熊澤栄利子さん 尺八と箏の模擬 [打楽器、邦楽そのほか]

いわき市の先生は毎年この時期に音楽部会の研修会をやっている。そこにアリオスで行うアウトリーチの演奏家に来てもらって、私たちの考えているアウトリーチを模擬的に体験してもらうと言うことをおこなっている。昨年はできなかったので今回で3回目。
今回は先生の要望もあり邦楽を紹介することになった。こういうことにかけては一番考えているだろうし経験も豊かと言うことで米澤さんに願いした。米澤さんの進行はさすがで、一種模範演奏のような整然とした内容。楽器の説明と体験を入れるといくら短くしても70分と言うことで今回はそれは無しの進行になった。邦楽=体験のような感じから一歩脱したアウトリーチだったので先生にも刺激になったかもしれない(期待)。


2012年7月27日  13:30-1415
いわき市 音楽部会研修会
米澤浩(尺八) 熊澤栄利子(箏)
  ※音楽の先生の研修会に、毎年アウトリーチの演奏家を派遣して体験して頂きます。来年にもう一度学校のために呼ぶ計画。今回は部会長の希望もあって邦楽。

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入場
M1 ジブリメロディメドレー
平第1小学校6年生の皆さんこんにちは。今日はお箏と尺八の音楽を聴いていただきます。
いまのはジブリのメロディによるメドレーでした。でも尺八って生で聴いたことある人は?(2名)。今日はよい機会なのでいろいろな曲をやっていきたい。
みんな少し前にでましょう。学校でもこのくらいまで近づいてもらいます
ここで箏の話を,この紙を見てください<バッハ、ヘンデル>。この二人は同じ年に同じ国で生まれました。この生まれた年が問題。この音楽の父と母と言われている人ですね。その同じ年、日本で箏という楽器のためにたくさんの作品を残して死んでしまった人がいる。八橋検校。いわき生まれの大天才がこの箏という楽器を一人前の楽器に育て上げた。彼は京都で大活躍、箏の音だけで1つの世界をつくる独奏曲をかいた。六段の調べ。それを聴いてもらおうと思います
いま前に出てもらったのは、箏は右手で爪で弾くだけではなく、左手で何をしているかをみんなの目で確かめてもらいたいから。良く、確かめてください。
M2 八橋検校:六段の調べ
左手で何をやっていましたか? 押し込むことで音を変える。それだけではなく、最初の部分でひき色と言う演奏法をしていた。もう一回聴いて<最初のみ演奏>微妙な変化、わかりますね。そのようないろいろな方法をまとめてソロの曲にした。
では箏がそのように進歩をしていた時代、尺八はどうしていたか。当時はお坊さんが吹いていた。日本に入ってきたのが800年くらい前の鎌倉時代。中国に仏教の修行で中国に留学した人が持ち帰ってきたなかに尺八もあった。そのあと700年間尺八はお坊さんしか吹いていなかった。お坊さんがお経を読む代わりに修行のために吹く。山の中で修行をしていると、鹿が呼び交わす声を聴いて、鹿でさえ仲間を求める、人間はもっと大事にしないといけない、という人間愛を盛りこんだ曲。鹿の声を聞いたことある?身体は大きいけれど声は小さい。キュンキュン、ピーと鳴く。それをまねして盛りこんだ曲。どこで鹿の鳴き声が聞こえるか聴いてください
M3 鹿の遠音
鳴いたのがわかったでしょうか?キュンキュン。では犬はなんと鳴く?(わんわん)猫は?(ニャーニャー)。このように動物の音を言葉にするのを「オノマトベ」という。擬音語,擬態語のオノマトベは日本の言葉には非常に多い。外国に行くと犬(バウワウ)とか少しは出て来るけれどあんまり多くない。じゃあ、二人が歩いていて一人はすたすた、もう一人はとぼとぼ、とかすたすたとよちよちとかで、日本語だとその状況すらわかる、川の流れも,ちょろちょろからサラサラ、ザーザー、ゴーゴーと景色までわかる。
日本の東京のもっと向こう、名古屋、大阪のもっとさきの瀬戸内海の砂浜にたっていると思いましょう。波の砕ける音がする「ざぶん」「ざわー」というイメージを自分の得意な楽器で表現したいと思った人がいる。それを箏で表した。<冒頭>
聴いたことある人(全員)正月に聴いた?。宮城道雄さんは正月のために書いたわけではない。日本の豊かで美しい自然を描こうといてこの曲を書いた。波の音と、そこで生き生きと仕事する漁師さんの姿を描いたといわれている。日本のオノマトベで表されるような豊かな自然だとおもって聴いてください。
M4 春の海
お坊さんが700年吹いていた尺八が一般に弾けるようになったのは100年前くらい。それならば自分も書こうかという作曲家が現れてきた。最後に現代の音楽。双魚譜。魚座のタイトルがついたけれど魚座にまつわる神話を知っている人? 
魚座は二人の神様がいる。昔オリンポスに住んでいる神様がナイル川で宴会を開く。そこに怪物が表れる。みんな逃げたが二人の女性の神様は魚になってにげた。しかし離ればなれにならないようにリボンで尾っぽを結んだ。それを見ていたゼウスが面白いと星にしようとした。この二人はビーナスとキューピット。吉松隆という人がそのはなしから双魚譜という曲を書いた。現代の尺八と箏の音楽です。
M5 双魚譜 第4楽章

ここで学校ではお礼の言葉とかがある。綿sたちも活きた感想が聴けるのは嬉しい。楽しんでくれたお礼と願いを込めて一曲弾きたいと思う。
人生では楽器が自分に近づいてくる瞬間がある。そのときに手を伸ばしてみると、そこに自分の楽器になることがある。それが日本の楽器だと良いな、と言う願い。アンコールにはさくらパラフレーズという曲。知っているさくらが何曲出てくるでしょうか?
Mアンコール  さくらパラフレーズ
終了

木下恒存(津軽三味線)の中学校 [打楽器、邦楽そのほか]

木下さんのアウトリーチは冬になってずいぶん整理されてきて感じがする。思いつくことが多いというのはいいことだけれども、話しながらの思いつきであっちこっちになりそうなところがあったのだけれど、今回は比較的きちんと流れができていたと思う。後半、時間が足りなくなって少し吹っ飛ばしてしまった感じではあるが、その後の回では修正されていたのは、頭に入ってきている証拠だと思う。よかった。

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2011年12月8日(水) 午前
木下恒存(津軽三味線) 
長崎市 野母崎中学校 2年生

司会者挨拶~呼び込み~入場
M1 津軽じょんから節
こんにちは、三味線の木下恒存といいます、津軽三味線は聞いたことがあるかな?いない。そうだね、僕もピアノを習っていて、その後はギターとかドラムスをやっていたら怒られた。ロックバンドも当時は禁止されていて、でも高校のときに津軽三味線に出会って、かっこいいと思って始めた。
今日はそのかっこいい三味線の音楽を聴いてもらいたい。
津軽ってわかるかな(青森県)青森県の津軽地方で生まれた三味線が津軽三味線。
まず楽器について話す。糸が3本ある。元々はインド・中国から仏教と一緒にやってきた。沖縄の三線は日本に渡って日本でいろいろと発展して、この竿も細いのから太いのまで何種類もができた。この皮は沖縄の三線は蛇だけれども、この三味線は何だと思う?(猫)細いのはそうだけれど・・(馬)太鼓は牛かな(鹿、熊)もっと身近、これは犬の皮でできています。良くみると毛穴とか乳首とかもある。木はこおきといってインドの木。昔は持ち歩くのに折りたたんだ、やってみよう<外す>このように3つに分かれている<はめる>
次はみんなに協力してもらいたい。津軽では、よいと思ったらすぐ拍手をする。かっこよいところがある、たとえばこんなところ<2つほど弾く>格好いいと思ったら拍手をしてほしい。ではよされ節というのをやってみたい
M2 津軽よされ節
三味線を触ってみたい人?早い者勝ち。
体験は本物の方がよい。
<一人、体験。持ち方、ばちの持ち方、弾いてみる>
ここで津軽三味線の歴史を・・・
かつては士農工商という身分があったのは知ってるよね。それ以下の人たち、その中でも目の見えない人が生きていくために三味線があった。だから教えるときも楽譜などなく、口でトンテンチンテレといいながら教えた。大きくなると門付けといって一種のストリートミュージシャン、人に聞いてもらってお米をもらう。たくさんのお米をもらうためには、うまく弾かないといけない。そしてみんなと違う音楽を作っていって演奏した。いかに自分を出すかということが津軽三味線では一番大事だった。
昔の門付け時代の三味線の音楽を聴いてもらいたいと思う。音も違う(楽器を変える)皮が破けないように緩く張ったりもしたので独特の音がする。では昔風のじょんから節を。
M3 津軽じょんから節 旧節
単純な「弾く」からどんどん複雑になっていった。津軽アイヤ節というのがある。吸収にハイヤ節というのがあるけれど知ってるかな。このあたりにもあったと思う。それが船に乗って日本海を渡っていって津軽アイヤ節になった。
M4 津軽アイヤ節
最後は曲弾き。津軽三味線のおもしろさが一番出るもの。ほとんど僕のオリジナルにちかい。津軽の「自分の三味線を弾け」という言葉の神髄の曲。みんなも自分の個性を大事にして、でも協調性ももってほしい。
M5 津軽じょんから節 曲弾き
先生
質問
ではアンコール。津軽だけでなく隣の秋田にも曲がある。この曲は何にろ速くて、息ができないので、倒れないようにがんばって弾きたいと思います。
Mアンコール:秋田にかた節 
先生
終了

邦楽活性化事業(さいたま)3鈴木真為チーム [打楽器、邦楽そのほか]

山田流は一年目に奥山さんをやったから2度目。こだわりのある感じなのに何故か人間的な個性が強い気がするのは私だけの感覚かな? 鈴木さんは、まず一番はじめに市町村プログラムで行く川口市の図書館に通うところから始めた、というのだから、実はかなり凝り性。まあその情報が実際のプログラムに何処まで反映できたかは別にして(何回も経験したのだげ難しいのですよ)、その意気や良しである。小技が必ずしも嵌らないところはあっても、しっかりしたコンセプトがまとまった内容に反映していると思う。

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2011年10月21日(金) 11:40-12:25
鈴木真為、樋口千勢代、千葉暢
さいたま市 大戸小学校 5年1組
 
先生挨拶~呼び込み
入場(鈴木のみ)
M1 さくら(うたう)
おはようございます(おはようございます)元気ですね。私は鈴木真為と言います。
さて、今日は・・・お琴を始めて見た人(多い)では生では(すこし)音の振動まで木囲えたかもしれない。結構大きいよね。大体182センチくらいある。後側には穴が空いていてここから音が出るようになってる。木で出来てるけど、これは会津の桐の木。湿気に強くて頑丈。糸は13本ある。ブリッジ状のものが立ってる、そしてこんな爪をはめてます。爪を伸ばして反対にしたような感じになる。もう一つ、四角い爪を使っている人もいます<映像>私のはとんがっている。
今日のテーマは,ここに書いてあるように「山田流箏曲うたのこころ」
今から250年くらいまえに山田さんという人が江戸で始めた。もう少し前には生田さんという人が始めた箏もある。これは爪が四角。
山田流は、最近ユニクロの広告でアンジェラアキが歌っている、あれは弾き語りと言うけれど、私たちは弾き歌い,と言っている。今回はそんな曲を中心に送っていきたいと思います。
箏には手に名前がついている。ではここでもう一人のこと人を呼びたい<樋口はいる>
樋口)こんにちは樋口千勢代と申します。
鈴木) 弾き方に名前がついている。例えば割爪という名前は<弾く>、しゃんしゃんと二つに割って弾く。裏摺というのは<弾く>爪の脇を使って風を表している。ウーズーという。波返というのは<弾く>音が流れて聞こえる。海の波の流れを表す。そして、引連。しゃつれんという手で手前に引っ張っている。
次にこの詩を見て<表示>。これは言葉遊びのうた。この詩のように掛詞でいみを重ねている。
では、もう一つ椅子がある。違った楽器を入れて3人揃って演奏する<千葉入る>
千葉)こんにちは千葉とおるです。
M2 松風
千葉)ありがとう。合奏を聴いてもらいましたが判りましたか?。歌詞に出てくるのが面白い。「よーっ」と言ったのはかけ声で上手く歌えるように勢いを付けるキャッチャーの役割。歌を3人で分け合って歌うのを楽しむ。歌いわけ,と言う。
みんなは音楽が好きですか?(わいわい)私は好きです。
この三味線について・・・これは周りが木で、皮が張ってあって、ばちで弾く。和久があって皮が張ってあってたたくと言えば・・・?(たいこ)そう太鼓。だから三味線もたたく。糸を弾く<弾く>渡航だけれど、弾くときにこのように打ち込んでいる<弾く>ので音が違う。こうやって音を出す楽器です。今度は歌のないところ、楽器だけのところを演奏します。手だけを使うので手事と言います。ここではなんか一人だけ忙しくない人がいる・・・
M3 松風(の手事の部分)
判ったかな、忙しくない人は。では指さしてみよう(全員鈴木を指す)
鈴木)あれー?。私は一生懸命リズムを弾いていました。拍子と言います。本当に簡単だったかどうかみんなにもやってもらおう。一緒にやってみて。まず「よっ」と言う日本独特のかけ声で始まります。それを間という。
ではせーので初めて、はっと言ったら早くする。<やってみる>では、よーいと言ったら遅くする<やってみる>では、演奏も入れてみます<演奏>
今のように私似合わせてテンポを調整しています。だから、私が指示を出して速さを微妙に調整していた。3人で指揮者はいないので、一番前にいる私が指揮者の代わりをやっていて、息を送ることで指示していた。だから真剣にやっていた。
さて、今日は是非聴いてもらいたいものがある。私は物語を音楽にしているのが大好きでよくやっているけれど、これはちょっと難しい。
樋口)山田流が大事にしている曲で、恋がテーマ。でも今風にアイウォンチュウとかは言わない。もっと奥深いところを表現している。これは読めますか<詞を表示>
これは?(くまの)そうだよね、でもこれはゆやと呼んで、お姫様の名前。この絵は何処?このピンクのはさくらです。では、3択、①浅草の浅草寺、②京都の清水寺、③家のそばの天現寺。どれだと思う?(2)そう、京都の意お寺で話しは始まります。
熊野と平宗盛、この二人は愛し合っている。でもそれだけではない。熊野の実家のお母さんは病気で出来れば帰りたい。でも宗盛が離してくれない。宗盛も平家がいつ源氏に責められているので来年も花見が出来るか判らない。心の奥底にそんなこともある中で話がスタートする。<話しを概説>
この帰っても良いよ、と離すところをみんなで語ってみよう。<生徒を熊野と宗盛に分けて詩を読ませる>これは台詞なので独特のイントネーションがある。
この曲には、事の弾き方、リズム、都会間までに離したことが出てくる。聴いてください
M4 熊野
今日は、うたのこころをテーマに聴いてもらいました。学校の廊下にも張ってあったけれど<ポスター>2月4日に演奏しますので是非聴きに来てください。
お礼の言葉、花束
終了

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