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尾道の小野明子 保育園 [弦楽器]

幼保一貫のこども園というのが尾道にはいくつもあるようだ。寡聞にして知らなかったのだけれど、文科省管轄の幼稚園と厚生労働省管轄の保育所が同じ建物の中に共存している感じ(組織的には一つだけれど)で、最近の少子化と親の生活スタイルの多様化に対応すると言うことなのだろう。実はアウトリーチににはターゲットを絞りにくい感じも持っていてどうなのかなと思ったのだけれど、小野明子さんがあんなに小さな子ども向けの会話が出来るというのはちょっと驚きだった。結論をすぱっと言ってしまうのは小野さん流であって、日本っぽくこね回さないのがヨーロッパ的というかイギリス的というのか・・・。いずれにしろ先生の資質というものがあるのだろう。
聴いて貰いたいものはちゃんと弾きつつ子どもを参加させていくのはなかなか見事である。もちろん手こずる部分もあるのだけれど、関心をして見ていた。時間は35分。このくらいが良さそうである。
ピアノの西脇さんが子どもを本当に興味深く見ていてくれたのも好印象。
後ろに27日にやった田熊小学校の曲目のみ記す。

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2010年10月27日(水) 10:00-10:35
小野明子+西脇千花
尾道市 三庄こども園(幼保一貫校)  0歳から5歳まで

先生の話し
演奏家入場
三庄こども園の皆さんおはようございます(おはようございます)
今日は寒いですねえ、寒くない?(大丈夫)じゃあ、今日はねみんなに大切にしているこれ、何?(ヴァイオリン)そうヴァイオリンの音を聞いて貰いたい。まず一曲目はせっかくだからみんなの知っているどんぐりころころを一緒に歌おう。2番まで
M1 どんぐりころころ
きれいな声ですねえ。ハイ座って。じゃあこれから太鼓の音がするような曲。太鼓ってしてる(はい)中国の太鼓、中国は隣の国、ピアノで太鼓の音を出している<弾く>こういう風に太鼓が鳴っていて(ちょっと違う)頭の中でイメージをしてね。真ん中ではちょっと疲れて寝ているみたいなところがあってそう想像してひいている。元気なところと静かなところ2つあるから良―く聴いてください
M2 中国の太鼓
真ん中のゆっくりしたところわかってくれたかな(わかった)良かったです。次の曲は易しい曲。みんなはお父さんとかお母さんは好きですか(はい)この曲は好きな人にプレゼントした曲。みんなも好きな人のことを考えながら聴いてね
M3 愛の挨拶
易しい気分になれたかな(うん)
ここでもう一回みんなの声を聴きたいな。
トンボは見たことある?(ある)じゃあトンボに歌ってあげよう。
とんぼのめがね
M4 とんぼのめがね
私は今年まだ一回しか見たことがないけれど、みんなはこのあたりでたくさん見てるね。
ここでこのヴァイオリンについて話します。
こっちは(ぼう)棒に見えるけれど弓と言います。言ってみよう(ゆみ)
これがないと音が出ない<やってみる>でないね。こっちは何で出来てる?(木)本当?<たたく>そう木ですね。中は空だけれど音が出る。一番低い音は<出す>高いお供で出して行ってみよう<出す>ピアノの低い音は<出す>(ほー)高い<出す>
低い音と高い音を出して貰った。どんな音が出せるかもやってみよう。お母さん指を使って弾く(いいなあ)いい音がするね、他にもこういう弾き方もある<pizz早く>左手でひっかく<わー>駒のところで弾く(怖い音(わー)わかった?
次はお母さん指でひっかく曲、遠足に行ったような感じででもお昼寝の時間もある。
M5 バンジョーとフィドル
ではここでみんな立ってシャボン玉と松ぼっくりの歌を歌おう
M6シャボン玉/松ぼっくり
座って。私は4歳の時にヴァイオリンを始めてそれ以来ずっと大切な友達です。いつも同じ部屋にいて寝るときも一緒。最後に私の大切にしている曲
M7 ツィゴイネルワイゼン
先生
質問
小野)今日は元気に聴いてくれてありがとうまたあえると良いね
終了


10/27田熊小学校
愛の挨拶
中国の太鼓
スラヴ舞曲
バンジョーとフィドル
ツィゴイネルワイゼン


広瀬祐子さんの現場力(熊本玉名でのアウトリーチ) [弦楽器]

広瀬さんはアウトリーチの現場力は非常に高い。こどもへのアプローチの話し方もなかなか的確だと思う。本人はいつも心臓ばくばくのようなことを言うのだけれどとてもそうとは思えない感じだ。
ただ、考える時に少し面倒になってしまう傾向はあるかもしれない。
今回の玉名小学校は構成的にはうまくできていると思う。ヴァイオリンの音の集中→楽器の構造と奏法について→ヴァイオリンで有名な作曲家1→クライスラー、イメージしやすい作曲家(国のイメージ、感情のイメージ→
ヴァイオリンのすごさパガニーニ。というようになっている。細かいところで言いたいところは毎回必ずあるが(それは当たり前で、誰も完全に出来るものではない)構造がしっかりしていると大丈夫なものである。

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2010年10月13日 14:30-15:15
熊本県玉名市 玉名小学校4,5年
広瀬祐子(Vn) 柴田遙子(Pf)

玉名小学校4年生5年生の皆さんこんにちは(こんにちは)
ヴァイオリンの広瀬祐子です。今日は私の知っているヴァイオリンについて、どうして音が鳴るかとか、どういう弾き方があるかとかなどをみんなに話していきたい。終わる頃にはみんながヴァイオリン博士になっているようにしたいと思っています。ピアノを弾いてくれるのは・・・。ピアノの柴田遙子です.よろしく
はじめにヴァイオリンの音をよーく聞いて貰いたいので、目をつぶって音に集中して聞いてください。
M1 ボッケリーニ:メヌエット
どんな感じがしましたか?(歌っている、高い音が鳴っている、自分が音を出しているみたい・・など)私は3歳から始めたけれどヴァイオリンの音が大好きだった。
さてこの楽器だけれどヴァイオリンは大体何年前くらいに出来たでしょうか(100年、800年500年)そう500年くらい前に出来た。その頃から基本的に材料は変わっていない。この横と裏の木は楓、表の木だけは違っていて・・・クリスマスの時に使う(もみの木)そう、モミの仲間の気が使われている。
ヴァイオリンはピアノに比べると小さいけれど、音の大きさでは負けていなかったでしょ。それは何でだろう。ギターは真ん中に穴があってそこから音が出るけれども、バイオリンは穴は小さい。でも弦の振動が駒を伝ってすごいスピードで表板に伝わる。そして、表と裏の板の間に棒が立っている。これは大事なもので、魂の柱と書いて魂柱という。これは接着剤で付いているのではなく、表と裏の板の間で音を裏板に伝えている。だから、ヴァイオリンは楽器全体から音が出ていて、それで大きい音が出る。魂柱がないと音が響かない。
こっちの弓も木で出来ていて、この白いのは(馬のしっぽ)。でもしっぱの毛はつるつるなので、松ヤニを付けてすわざとすべらないようにして音を出す。
次の曲は私がどうやって音を出しているか、こんどは目をしっかりと開けてみていてください。
M2 ファリャ:スペイン舞曲
どうやって弾いていた?(わいわい)
弓を使って弾くのはわかるね。他に指ではじいていた。左手でもはじいていたのは見えた(見えた)これはピチカートという奏法。弓を落としてはずませる。弓の木の方で弾く<げげげの鬼太郎>、駒の上を弾く。とかいろいろとあります。
弾き方はわかったよね。でも博士になって貰いたいので・・・。ヴァイオリンだけで知られている作曲家がいる。作曲家というとたとえば?8ベートーヴェン、モーツアルト、シューベルト・・・)では、ゴセックは?(しらない)
ではこの曲を聴いて・・
M3 ゴセック:ガヴォット(すぐに、知ってるーざわざわ)
知ってた?(はい)実はごせっくはいろいろな楽器で作曲した、けれど知られているのはこの曲だけ。これもバレエ音楽のなかの曲だけれど、これしかみんなは知らない。でもヴァイオリンを習っている人は必ず知っている曲です。次にヴァイオリンにしか曲を書いていない人。クライスラーというウイーンに生まれた作曲家。彼は頭も良くてイケメンだったので人気者だった。何故人気があるかというと、短い曲でイメージのしやすい曲だったことが大きいと思う。かれはそして世界中を旅していた。彼がアメリカで出会ったある国も音楽からいろいろとイメージをして書いた曲がある。どこの国か当てて貰いたい。あとで聞くので良く聞いてください
M4 クライスラー:中国の太鼓
みんなわかった・(中国、スペイン、韓国、エジプト、イギリス・・)実はクライスラーはこの国に行ったことがない。アメリカで中華街を見てイメージして作った曲と言われている。
もう一曲、今度も同じクライスラーだけれど、気持ちを表している曲がある。そのときクライスラーにどんなことがあったか知らないけれど、その気持ちはどんなだったかを感じつつ聞いてください
M5 クライスラー:愛の哀しみ
どんな気持ち?(優しい、哀しい、寂しい、落ち込んだ感じ)
たのしい感じはないよね。これはクライスラーが振られた時の曲。ちょっと可哀想。大体100年前に作られたのだけれど、やはり短くてわかりやすいのでイメージが伝わりやすい。クライスラーは覚えておいてね。
最後にもう一人作曲家を紹介したい。私がヴァイオリンを習って音楽高校に行きフランスに行ったけれど、高校くらいになるとどうしてもやらないといけない曲があった。いろいろな奏法を館が選った人がパガニーニ。彼の曲を弾くなおは格好良いけれども難しい。彼が居たからヴァイオリンの可能性が広がったのは事実だけれど、私は難しいからそんなに好きでなかった。それほど有名ではなかったけれど、リストとかが編曲して他の世界にも有名になった。
ラカンパネラ、鐘という意味。最後にこの曲を弾いてお終いにしたいと思います。
M6 パガニーニ:ラ・カンパネラ
今日は45分間で短かったけれど、ヴァイオリンに詳しくなってくれたかな。
500年とか魂柱、覚えておいてください
先生:感想があれば・・
6人ほど
終了

広瀬祐子さん(ヴァイオリン)のアウトリーチ(熊本地元演奏家、2009年秋) [弦楽器]

これも昨年のもの。広瀬さんは多分この事業がきっかけで一番意識の変わった人。ずっと仕事をいろいろと頑張ってきて、その中でこのアウトリーチが自分のやりたいことに近かったことに気がついたと言うことだろうけれど、気持ちは本当に前向き。ただ考えすぎてわからなくなるようなところがあって、彼女へのアドヴァイスは直裁にしないとダメみたいだ。今年も10月に行くのだけれど楽しみである。

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2009年10月21日 
熊本県あさぎり町須恵小学校五年生
広瀬祐子(Vn)+柴田遙子(Pf)

先生挨拶
ピアノ先に入場。Vnは弾きながら入場
M1 チャールダッシュ
須恵小学校五年生の皆さんこんにちは(こんにちは)今日は四時限目を楽しく過ごしたいと思ってきました。私はヴァイオリンの広瀬祐子です。柴田遙子です。
今のはも-ティのチャールダッシュという曲。居酒屋風という意味。わかる?(・・・)
お父さんとかがお酒を飲むところ。飲むと楽しくなる。今言ったからわかるけれどそうでないとわからないよね。
みんなは好きな歌手とか居る?(・・・)歌には歌詞がある、でもヴァイオリンは歌えないので喋ることができない。でもどんな気持ちなのかわかることはできる。
クライスラーはウイーンに生まれてパリに行った。14才で卒業してしまうほどだった。そのあと医者になろうと医学部に進んだ。でも小さい頃からヴァイオリンも上手で演奏もしていた。顔も良くてお金もあってモテモテだったけれど、クライスラーはある一人を好きになった。相手のロスマリンはそうでもない。でもクライスラーは好き。そんな感じの曲
M2 美しきロスマリン
これがロスマリンに書いた曲。うきうきのところがある。この弓を飛ばせて弾くところなどで表していると思う。
続きがある。聴いてみて、どうなったか思ったことを教えて
M3 愛の喜び
どう? どんな感じ?(明るくて楽しい。最初は激しい)ということはどうなった?8幸せになった)そう、うれしくなって愛を表す二つの音が鳴る。これが二人を表しているといわれている
ではその先を・・・
M4 愛の悲しみ
どうなったと思う?(シンで哀しい・・・)
最後はふられちゃった。はじめの音から<弾く>短調でしょう。哀しい感じ。最後の部分はちょっと明るくなる。
説明はしなくても何かがわかったでしょ。うれしいとか哀しいとか言うのも音楽の力。
自分の思いを合わせたり、作曲家の気持ちを考えると面白いかも。
ではヴァイオリンについて
始めて見た人(いない) ヴァイオリンはいつ頃に出来た?<300,500、700年3択>日本には1650年頃に入ってきた。弓のこの弦はしっぽ(うま)そう。
楽器の方は今は高い方は針金だけれど昔はこの弦は動物の腸で出来ていた、あててみよう(牛、馬、羊・・)そう、楽器の表面はモミ、裏は松。
その間に魂柱という棒が入っている.昆虫じゃないよ。これがとても大事。
どのくらいの音が出るかというと、ピアノは88音あるけれど、ヴァイオリンは小さいけれど・・(52.72.92音三択)ではみんなに数えて貰おう。<弾く>答えは52音。ピアノよりも少ない。
次に奏法。いろいろある。まずVib、これがあると無いとでは<ひく>どう違う?
それからピチカート(指ではじく)右手でもはじくけれど左手ではじくこともある。
ハーモニクス、こんな笛のような音も出せる。
では最後に今の奏法が詰まった曲、ツィガーヌ。
これは変奏曲という、テーマがどんどん変わっていく。替え歌する?
テーマはこんな曲<弾く>これがこうだったりする<ハーモニクスで弾く>
いろいろな技術でいろいろな音が出るのを見つけてください
M5 ツィガーヌ

終了
※ツィガーヌの途中で弦が切れ、取り替えたので時間が少し長くなった。



野口千代光(Vn)と中川賢一(Pf)のアウトリーチ [弦楽器]

野口千代光さんとは全く初めてのおつきあい。おんかつでの2年間、結局一回も一緒に仕事ができなかった。
ヴァイオリンの腕はすばらしいのと、現代曲のセンスが抜群なので、はじめはその方向で何かできないかと考えていたみたいだったのだけれど、今回は非常にオーソドックスなプログラムだった。少しもったいない気もするけれど、人間的な暖かみで子供たちを魅了した。本人は話が全然喋れないと言っているのだけれど、話の内容はきちんとして的確。ほかにもいろいろなアイデアが出てきそうなので、まだまだ可能性のある人だと思う。すべての子供たちに目線や音を発して、語るように演奏しているのも聞き手とのコミュニケーションが良さそう。中川君の子供を釘付けにする技術はますます磨きがかかった感があるけれど、彼との構成のバランスもよいので、今回の3回のアウトリーチはどれもとても良くできていて秀逸。九州と言うこともあるだろうが子供たちの反応もとても良かったし、北九州に来てもらう人にお願いしているモデル的な意味合いも高かったのではないかと思う。

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2009年5月21日 11:00-12:00(実際は12:20まで20分オーバー)
北九州市高見小学校6年生約60名(一人弱視学級の生徒=当日判明)

先生挨拶~校長挨拶+アーチストの紹介~呼び込み
登場
M1 ストラヴィンスキー:イタリア組曲から(はじめから2分ほど)
(野口)高見小学校の皆さんこんにちは。京はヴァイオリンとピアノの音楽を楽しんで貰いたくておじゃましました。間近な場所で親しんでください。私はヴァイオリンの野口千代光といいます。よろしく(よろしく)。
(中川)ピアノを弾く中川賢一ですよろしく(よろしく)
(野口)今弾いたのはストラヴィンスキーが作曲したイタリア組曲の一部。ストラヴィンスキーは40年くらい前になくなった作曲家だけれど、18世紀のイタリアのメロディのように音楽を作りました.だから昔と今が混じり合っている感じの曲でした。
次にヴァイオリンの小品をひきます。愛の挨拶という曲。愛の挨拶ってどんなイメージを持つ?(・・)エルガーはイギリスの作曲家で好きな人に曲をプレゼントしました。その人は後で奥さんになった人ですけれど、温かい気持ちが表現されているとおもいます。
M2 エルガー:愛のあいさつ
曲を創る人は自分の気持ちを曲のなかで表現しようといるので、あっ曲射が何を考えていたかを演奏家は知って,それを聞く人に伝えていく必要があると思います。その上で自分の気持ちを込めて表現することが大事です。
京はヴァイオリンとピアノという楽器のことを紹介したいと思います。先ず私の持っているヴァイオリン。ヴァイオリンというのはこの弦を弓でこすって<やってみる>弾く楽器です。間近で見たことのある人はいる?(10人くらい)この弓に張ってあるのは動物の毛だけれド、何か判るかな(馬のしっぽ)そう,この部分が外れて、こんなになる<外してみせる>(すごい!)大体150から200本くらいの毛が張ってあります。このねじを締めていくとピンと張った状態になって演奏ができます。
この木の部分に注目。弾みがある木でできているので、ここに少し指の力を入れていくと・・・、力を抜くと・・・<見せる>。そう、木に弾力があるからできる。堅い木たとえば箸のようなものだったらできない。
気持ちを表現したいのでいろいろな表情、音色、音量を出したいとおもうけれど、そのためにこの指の圧力をコントロールして力を加減します
ここにボールを持ってきました。アンパンマンのボール。上から力を入れたりゆるめたりする<実際に見せる>。これが弾力で、弓も弾力があるから力を加えて弾くと<弾く>力強い音、力を抜くと<弾く>優しくて柔らかい音になります。
もう一つ弾く場所でも温色が変わるのだけれど、普通弓はこの指板とこちらの駒の間を弾くと良い音になると言われていますけれど、指板の方で弾くと<弾く>音が変わったね。どう?優しい音色になった。逆に駒の方で弾くと<弾く>音は強くなる。もっと近くで弾くと<弾く>きしんだ音になっているね。ヴァイオリンを練習する音が汚いと言われているのはこの音<弾く、ギーギー>のこぎりみたいな音になります。場所と圧力で音がいろいろと作れます。
また、弾ませるというのもある。ボールと同じで、強く高いところから落とすと強く弾む、弱く落とすと少し弾む。弓も同じです<やってみる>
ヴァイオリンでは弓を弾ませて圧力を上手く使って曲を弾くけれど、次の「愛のよろこび」という曲は躍動感がある曲で弓を弾ませているところが随分あるので弓の動きをよく見てください
M3 クライスラー:愛のよろこび
次にピアノの中川さんに話して貰います
(中川)改めてこんにちは(こんにちは)先ず一曲ピアノの曲を聴いて貰う。ドビュッシーの月の光。ドビュッシーは大体100年くらい前にパリ、パリ判るかな(フランス),そうパリで活躍したひとです。彼がイタリアに行ったときに、湖に月が映っている,でも風が吹いてくると,月が揺れたり変わっていく,そんな様子を書いた,とも言われている。でも、クラシック音楽も自由に聴いて貰って良い。今は昼間だから、みんなに目を閉じて聞いて貰いたい。眠ってしまってもよいけれど,いびきはかかないでね。
では、ドビュッシーの月の光です
M4 ドビュッシー:月の光
皆さん、よく眠れましたか?
みんなが気持ちよくなってくれることが演奏家は嬉しいので、気持ちよくうとうとして貰っても嬉しい。音は、目を閉じた方が良く聞こえる、と言うこともある。
演奏会は弾く人と聞く人でつくるものなので、良く聴いてくれると演奏家ももっと一生懸命になれる。さて、このピアノの話をします。ピアノ習っている人?(15~20人くらい)
ピアノはここを押すと音が出る。それはみんなしっているよね、でもその間がどうなっているかは知らないね。それでそのためにこれを持ってきた<カットモデルを出す。カットモデルで弦をたたくまでの動きを説明>
このたたく白いのは何だ? これは羊の毛を固めたもの。
これが鍵盤からハンマーまでの仕組みです。
ハンマーが弦をたたくと弦が震えて音がする<マレットで弦をたたいて音を出してみる>
それを弦の上にこれ(サッカーボール)、ピンポン球を置いて確かめてみる<弦をたたくとピンポンがはねる>。先生、この弦のところを軽く触ってみて<弾く>(弾かれる感じ、電気が・・)ほかに触りたい人?(子ども全員手が上がる)<子ども二人さわってみる>
さて、この弦が震えるだけでは大きな音は出ない。みんなゴムを伸ばしてビンビンやったことがあるよね(ある)。大して大きな音は出ない。弦の振動を駒を通じてこの板に伝える。<響板をたたく>どう?(こわい)これは響板と言って響く板と書く。一緒に言ってみよう(響板)。響板の力は・・・,これはオルゴール、音は?(小さい)、これを響板の上に置く(えー)
響板があるおかげでピアノは大きな音が出る
では、ピアノの仕組みを思い出しながら一曲聴いて貰う。題名はプロコフィエフのピアノソナタ第7番の第3楽章。クラシックの題名は難しいね。でも曲は曲題名は関係ない。でも作曲者だけは覚えよう、プロコフィエフ(プロコフィエフ)では自由に聴いてね。
M5 プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番「戦争ソナタ」第3楽章
さっきピンポン球を弾ませたけれど、今日は特別にピンポンをたくさん居れたらどうなるかやってみよう。
<ピンポン球を入れて弾く>
さて、もう一度野口さんに出てきて貰ってひいてもらおう
その前にヴァイオリンとピアノの似ているところを。ヴァイオリンって響板はないの?
(野口)弦が張ってあって、弦が震えるとこの駒を伝わって音が木に伝わる。オルゴールを当てると・・<当てて響かせる>もう一つ、この表側の板の駒の下に魂柱と言う棒が入っていて,裏側の板に音を伝える。それでこんなに大きな音が出る。それがヴァイオリンの秘密です。
次にみんなの知っている曲。校歌を中川さんがヴァイオリンとピアノのために編曲したのでそれを聴いて貰おうと思う。
M6 高見小校歌
最後の曲。ヴァイオリンの名曲、サラサーテのツィゴイネルワイゼン。ツィゴイネルワイゼンはジプシーの歌という意味.ジプシーは放浪の民族で、彼らの悲しみが表現されている。サラサーテはヴァイオリンの名手だったので、その技巧を見て貰うために難しく曲を作った。感情表現をするために、もう一つの音づくりの方法がある。ヴィヴラート、揺れるという意味。ヴァイオリンは音程を耳で聞きながら自分で作る。ヴィヴラートは音程を揺らすのだけれど,聴いてみましょう。先ずヴィヴラートのない音<弾く>まっすぐな感じ。ヴィヴラートをつけると<弾く>どうなった?(きれいになった)音が豊かになる。ヴィヴラートもやり方で変化をつけられる。幅の広いヴィヴラートと狭いヴィヴラート<やってみる>。もう一つはスピード。遅いヴィヴラートと早いヴィヴラート。早くすると音に緊張感がでる。
ではツィゴイネルワイゼンを聴いてください
M7 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
終了=拍手
せっかくだからみんなで校歌を歌いたい
アンコール/校歌
アンコール/モンティ:チャールダッシュ
終了
感想、校長あいさつ

高木和弘-熱いヴァイオリン 長崎 [弦楽器]

高木和弘が中学校に持ち込んだ「もののけ姫」のエンディングのテーマ(彼が以前編曲を頼んだもの)は、ジブリ系の音楽をアウトリーチで持ち込む通常のパターンとは全く別。ふつうは、クラシックで緊張した気持ちの肩の力を抜くためとか、子供が喜ぶからとかいうのが多いのだけれど、彼の演奏はそういうこと(雑念)を一切考えていない本格的なもの。ツィゴイネルワイゼンとかカルメン幻想曲を弾くのとまったく同じテンション、同じアプローチである。なるほど、と思わざるを得ない圧倒的な演奏。中学生ということもあるかもしれないけれど、そこに高木君の強いメッセージがあるし、それを素で見せてしまうことで聴く人に強い印象を与えるのである。
佐藤和重君はかつておんかつのオーディションを受けたことがあるはずだけれど、子供をよく見ているということと、お兄さん的にピアノのことを語るのはなかなか味わいがあった。子供向けの話のパターンを見つけると小学校でもそのままいけそうだ。逆にこの熱さは、老人ホームとかではなかなか通じないかもしれない。まあオールマイティはないのだけれど・・。

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2009年2月19日 
長崎市 淵中学校3年生4,5組 66名
(午前中に1-3組)

先生呼び込み
入場
(高木)今日は、ヴァイオリンの高木和弘です。ピアノは佐藤勝重です
皆さんも受験を終えた人もまだドキドキの人もいると思うけれど、今日は、特に何かメッセージというわけではなくて、思い出に良い曲を聴いて帰ってくれればいいと思っています。
こういう時で優雅な気分にはなれないかもしれないけれど、優雅な曲を一つ。
昔ウイーンは社交界があって、踊るための会があってそのスタイルで色々と曲が書かれていた。
M1 クライスラー:愛のよろこび
今日はせっかく佐藤さんがいるので、あんまり聞かないヴァイオリンだけでなく、いつも教室にあるピアノ、ピアノについては普段あんまり考えていないと思うけれど、ピアノのことを少し佐藤博士に話してもらいたいと思います。
(佐藤)
みんなよく知っているピアノだけれど、鍵盤っていくつあるか知ってる?(100、35などなど)88鍵です。でも昔からあったわけではない。300年前にできたころは5オクターブだから大体2/3の大きさしかなかった。モーツアルトの時代にはこのくらいの幅の中で弾いていた。ベートーヴェンの死ぬ少し前くらいになると1オクターブ増えて、ショパンの時代200年くらい前に大体今の大きさになった。そのように楽器も出来上がっていったので、それにそって作曲家の表現の幅も広がっていった。
まずモーツアルトの時代と今のピアノのために書かれた曲2曲を弾こうと思う。
モーツアルトは、トルコ行進曲。これはピアノソナタの第3楽章でそれがトルコ風になっている。そのことは覚えてね。
もう一つはプロコフィエフの曲はコマーシャルで流れているからそのイメージが強いけれど、もともとプロコフィエフというロシアの作曲家が書いた曲だということは覚えておいて・・。
M2 モーツアルト:トルコ行進曲
2曲目はこんな低い音から始まる
M3 プロコフィアフ:ロミオとジュリエットから
そう、ソフトバンクです。でもロシアの作曲家が書いた曲。そのようにピアノが進化して表現の幅も増えた。例えば携帯を買うとしてどんどん機能が増える、それでみんなも楽しめる。
もうひとつ、ピアノと生活の時間の不思議な関係について話したい。これは別に証明されているわけではないけれど、不思議だなあと思っていること。
1、 オクターブはドからシまで7つの音でできている、7といえば?(一週間)そう、一週間は7日。でもこれだとこじつけっぽいよね。じゃあ
2、 ピアノは88鍵だけれど、白鍵は?(・・)52個ある、黒鍵は36.52と言えば・・?(・・52週)そうそう。まだある
3、 音楽には調性があるハ長調とかと長調とか。この調性は24個しかない。じゃあ24は?(一日)そうちょっと不思議でしょう
ここでまた高木さんに出てきてもらおう
(高木) さっきのトルコ行進曲のソナタ、多分第1楽章も知っていると思う<佐藤弾く>
不思議な自然の摂理の中で発展して・・お父さんは犬になるかな
人間って発展についていけない人もいるね。大体携帯使いきっている人いるかな(無理)いないよね。
Vnはギターともともとは一緒の楽器。もともとリュートというのがあって詩人が詩を読みながらボロンボロンと弾くような楽器だった。でも弓で弾くことで音が伸びるということからこれができてきた。だから、フランスに行くと、いまだにヴァイオリン屋さんはルチエ(リュート屋さん)と呼んでいる。
最初はヴァイオリンもギターのように持っていたけれど弾きにくいのでだんだん楽器を肩の上に乗せるようになった。でも早くは弾けたのだけれど、上のほうを弾いて戻ろうとすると<やってみる>抜けてしまう。それで、1800年代にドイツで肩あてというのが発明されて、それで左手で楽器を持たなくてもよくなった。
さっきのプロコフィエフは、戦争の時代にロシアにいたのでとても苦労をした。自由に発表もできなかった。で、アメリカに行って映画とかお話とかに曲を書いた。
後ろに飾ってあるシューベルトも、名曲をたくさん書いているけれど、31歳の若さで死ぬまで、何を書いても売れなかった。病気で調子も悪い。いつ死ぬかわからないというような思いから魔王という曲を書いた。
登場人物は語り手、お父さん、子供、悪魔(魔王)。お父さんが子供を馬に乗せて家に向かって走っている。そこに魔王が来て子供をあの手この手で連れ去ろうとする。家に着いた時、子供はすでに死んでいた・・という話。歌とピアノの曲をヴァイオリン一本で演奏してしまおうという曲に編曲した人がいる。エルンスト。難しすぎて、ヴァイオリニストがなかなか弾かないという曲をやってみます
M4 シューベルト=エルンスト:魔王
曲が生まれるためには、人の人生や苦労があって、そういう人が何かを切り開き、の構想としたっことから何かが生まれてきたのだと思う。音楽だけでなく、科学などでもそう。そのことで我々の生活が豊かになってきたと思う。
いま、エコとか環境のことが言われているけれども、そういうことをもう10年も前に思って書いた人がいる。宮崎駿さんはそういう意味ですごいと思う。
もののけ姫はあからさまに動物の戦争を描いているけれど、人間が山に手を入れて住めるところがなくなり、争いがおこる。そういうメッセージがあって大好きな映画。これを友人に編曲してもらった私だけの楽譜がある。今日はそれを演奏したい。
M5 もののけ姫  (Vocal エンディング&あしたか戦記エンディング)
ありがとうございます。今日はいろいろな曲を聞いてもらっているけれど、世の中には何かを伝え変えていく人がいる。その人たちがいかにエネルギーをそそいできたかに思いをはせることがある。執念、諦めない心、無駄にしないようにする意思、
自分もヴァイオリンをやっていて、はじめは嫌々やっていたこともある。でも、ヴァイオリンはわずか2畳もあって楽譜があれば演奏できる。でも楽譜に書かれていることは、時代を超え、海を越え山を越えてここにあるもの。そして、自分が努力し続けることで、今度は自分が海外にも行き、外国語もしゃべり、交流もしている。そしていま長崎のここにいてみんなと会っている。自分は楽しく弾いているだけだけれど、やっていてよかったと思える時間がある
みんなも、これからいろいいろとあると思う。いさかいをした時でもそこで関係をあきらめてしまわずに、もう一回話しかける勇気、続ける勇気の気持ちが大切だと思う。
自分もヴァイオリンを諦めないでよかったと思っている。
最後の曲は、カルメン、ビゼーというフランスの作曲家が作ったオペラの有名なメロディの良いとこ取りでワックスマンという映画音楽をたくさん作った人がメドレーにした曲をひく。ヴァイオリンとしてはやりたい放題のような曲だけれど、最後にこれを弾いておしまいにしたい。
M6 サラサーテ=ワックスマン:カルメン幻想曲

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お礼の言葉(色々と考えてきたけれど、聴いて感動して全部忘れてしまいました。ありがとうございます)
花束
終了

小野明子(ヴァイオリン)のアウトリーチ、北九州にて [弦楽器]

小野明子さんとは昨年初冬にいわきでお願いしたとき以来である。
今回初めてゆっくり話せたのだけれど、本当によく考えている人だ。構成そのものは非常にオーソドックスだし話すことも特に大きな特徴はないように見えるのだけれど、この人は自分のこと以上に聴き手のことをさまざまに考えていることが見ていて判る。その辺の聡明さと演奏自体の力で(だと思う)とても納得してしまうのである。それは非常に大事なことなのだ。きっと。
アウトリーチの手法については、いろいろ考えている中で、「この考え方でいけるかな」と捕まえたつもりになっても、それを否定しつつ納得してしまう事例にあうことがことが多いので本当に難しい(というか捉えきれない)。まあ、そう言う性格のものだと視点を変えて、判ったつもりになるというのが良いのかも知れないが、それではきっと自分が堕落してしまうのだろうなあ。

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2008年10月29日 15:00-16:00
北九州市 楠橋市民センター
小野明子(Vn)伊東晶子(Pf)
※ 話し方について今回は筆記していません。内容のみのmemo

入場
M1 エルガー:愛のあいさつ
今日は、私は昨日北九州に来た。
お客様の顔を見て曲を決めたいと思っている。楽しみ
中学校を出たあと、自分で外国で勉強したくて、イギリスのメニューイン学校にいって勉強した。そのあと大学はウイーンに居た。若い頃から出かけていく、ということをやってきた。
シューベルトのロンドは彼が20歳の時に書いた曲。ウイーン似たとき下宿のそばにシューベルトの住まいがあったり通っていた教会があったりしたので、何となく想像する。
こういうテーマが<弾く>たびたび、8回ほど出てくる。
M2 シューベルト:ソナチネ作品137-1ニ長調から ロンド
シューベルトは繊細なメロディの作り方をする作曲家。目立たないけれど・・。
?????(memoし忘れ)
次のクライスラ-。この曲はウィーンの典型的なダンスの曲。
M3 クライスラー:愛の喜び
自分が留学をしたきっかけがチェコだった。だからとても思い入れがある。アンコールでとても多い曲。
M4 ドヴォルザーク:ユモレスク
パガニーニは、ヴァイオリンのいろいろな弾き方を考え、開発した。家に籠もって一人で考えた。パガニーニが開発した弾き方は普通に弓でこするだけでなく
1, ハーモニクス
2, 左手でピチカートをする
シューベルトも聴きに行ったといわれている。カンタービレもある曲。
M5 パガニーニ:ソナタ第12番ホ短調作品3
このヴァイオリンはイタリアのトリノでできたグアダニーニの1772年製。
これだけの楽器で2000人のホールでも音が届くのは面白いし,一つ一つの楽器の音が違うのも面白い。まるで人間の声のよう。
自分は4歳からVnを始めた。弾くのは好きだけれど練習はきらいだった。でもメニューイン学校にいって、求めてるレベルに達するためには努力しないといけないことを知った。今、逆に教える立場になってみると、子どもに、練習すればこういう風にも弾けるよ、といって教えている。
次の曲、ハチャトリアンのバレエの曲でガイーヌという曲。今はヴィデオしか見る機会がないけれどこの剣の舞はあちらこちらで弾かれている。兵士であるダンサーが戦っている様子。楽器を叩くところもある。最初は穴があかないか心配だった。
M6 ハチャトリアン:剣の舞
Vnは歌も歌えるけれども,サーカスのようにアクロバティックなことも出来る.次の曲はスイス生まれのブロッホというユダヤ人の作曲家。1923年にアメリカに亡命したその年に作った曲。ニグーンというのは,即興とか鼻歌とか死を追悼するとかいう意味があるらしい。ちょうど母親が死んだときに作曲された。ユダヤの歌は日本人的なメロディもある気がする。ヨーロッパでよく弾くけれども、自分も感情的になって弾くことがよくある
M7 ブロッホ:ニグーン
ここで少しリラックスしてもらいたい。マスネの瞑想曲
小野北九州2.jpg

M8 マスネ:タイスの瞑想曲
ツィゴイネルワイゼンというのは、ツィゴイナー(ジプシー)ワイゼン(風に)という意味。何でドイツ語なんだろう?。それは単にライプチヒで出版されたかららしい。
この曲は自由に、我を忘れて弾ける曲。今年はサラサーテの没後100年でもあるので機会だと思って弾く。
M9 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

アンコール:赤とんぼ

終了

早稲田桜子、おじいさんの地鹿児島での初公演 [弦楽器]

早稲田さんの祖父母は鹿児島の方だったそうで、小さいときにはよく鹿児島を訪れていて、大きくなったら鹿児島で演奏したかったそうだ。鹿児島県鹿屋は大隅半島の中心。桜島の南の方である。シラス台地(だったかな)独特の地勢。
スタッフをはじめみんなが慣れていない感じではあるが、とても心が熱いのは九州独特のものがある。その中でも純な雰囲気はこちらが恥ずかしくなってしまうほど・・。
今回唯一行った小学校である平南小学校は合併した町の小規模校である。全校で20名、複式学級である。一緒に給食を食べた子どもが「学校がちゃんと残るだろうか」という心配をしているのを聞いてぐっと来るものがあった、というスタッフがいた。
早稲田さんの話はややひとりごち風ではあるのだが、的確で無理がないので子ども達も自然に入っていった感じである。

平南小学校.JPG

2008年3月14日(金) 11:50-12:35
鹿児島県鹿屋市 平南(へいなん)小学校 全校生と20名 音楽室

早稲田桜子(ヴァイオリン) 田口真理子(ピアノ)

初めの挨拶
校長先生お話し
先生呼び込み
入場。
M1 愛の挨拶                ※一人一人と目を合わせながら
平南小学校の皆さん、こんにちは(こんにちは)。一昨日鹿屋に来て、美味しいものを食べて幸せになっている早稲田桜子です。ピアノは田口真理子さん。
ヴァイオリンを聞くのは初めてかも知れないけれど、楽しんで身体は動かしても良い。口は閉じておきましょう。
今の曲は、エルガーが結婚が決まって奥さんのために送った曲。みんなは曲を書いたことあるかな(・・・)。私がもらったら好きになってしまうかも知れない。
次はウィーンと言うところの踊りの曲。愛の喜び
M2 愛の喜び                ※楽しそうに
クライスラーが創った中国の太鼓。中国って知ってるかな?大きくて広い国。
どんな音楽なんでしょうねえ
M3 中国の太鼓              
ヴァイオリンの説明をするね。見たことある?(ある・・保育園で見た)触ったことは(・・・)
ヴァイオリンはこんな感じ<見せる>。これは弓。英語ではボウ。私は4才から始めた。そのときはこんな大きいのは持てないので小さいのから始めて<小さいヴァイオリンも見せる>だんだん大きくしていく。大きいのに変えるときに嬉しかった。ヴァイオリンは箱になっていて、2枚の板があって、その中には魂柱という棒がある。みんなも心があるように。コマがたっていて弦が張ってある。弦は上からミラレソの順になっている。
いろいろな弾き方があって、まっすぐ引くだけではなくて指でも弾くことがある。ピチカートと言って人差し指ではじく。小さな時にあんまり得意でなかったので先生に50回練習してきなさいと言われていた。ピチカートは左手でもする。こんな風に<弾く>
いろいろな弾き方を見ていると面白い
このヴァイオリンは1781年のもの。200年以上も前(すごーい)。私の処に来る前に他の人が使っていて、私が死んでも他の人が使っていく。
ヴァイオリンはみんなの声が違うように音も性格もちがう。色も形もいろいろある。暗い色の楽器は伯父さんみたいな音がするとか・・・。聞いてみよう<見本の楽器をいくつか弾いてみる>
ヴァイオリンを触ってみたい人はいるかな?(沢山手が上がる)
じゃあ、あ、その前にこの弓。白い部分は馬のしっぽの毛で松ヤニを塗ってひく。手で触るとあぶらで滑って音が出にくくなるから注意が要る。
※ ヴァイオリン体験
では最後に、チャールダッシュを
M4 チャールダッシュ
(先生)はーいどうでしたか? 次に早稲田さんと田口さんと一緒に「世界の子ども達が」を歌いましょう。
(先生)さいごに、6年生に卒業式の歌を歌おう(卒業に日よおめでとう?)

終了

小野明子さん、初めての中学アウトリーチ [弦楽器]

いわき市は広大な市で、海の方に行けば小名浜港があり、南に行けば広い農村地帯と工業団地がある。北と西は山に囲まれた地域で懐かしい(懐かしいのは都会人の感傷だが)山間の風情がある。今回のアウトリーチは山沿いの2つの学校に行った。今週初めに行った長崎市はずれの海沿いの全校27名という中学校(これはチェロの長谷部さんが演奏した)に続いて中学校としてはとても良い感じのアウトリーチになっていた。幸田町といい中学校の受け入れがスムースに出来る町は羨ましい。小学校とは違い、より感情の方に入っていくことが出来るのが中学生だと思うから。まだまだ手法の開拓の余地はあるような気がしていて、ちょっと楽しい。
遠野地区では満月祭という中秋の行事がある。道や広場に灯籠を並べ、その明かりの中を散策する祭りは注目されているようで山間の小さな地区に多くの人が訪れるという。その入口にある木造の中学校である。まだ比較的新しい校舎だが木造の建物は暖かみがあって良い。廊下を歩くときに足から伝わってくる弾力がここちよいのだ。

2007年12月7日(金) 
いわき市入遠野中学校 全校60名
小野明子(ヴァイオリン)、伊東晶子(ピアノ)

はじまりの挨拶(生徒)
入場
M1 愛のあいさつ(エルガー)
皆さんこんにちは(こんにちは)。Vnの小野明子です。こちらはピアノの伊東晶子さん。みんなから送ってもらったDVDはとてもおもしろかったです。いろいろなことに取り組んでいるのでびっくりした。だから今日はとても楽しみにしてやってきました。質問を聴いたり楽器に触ったりもしながらやりたいと思います。
私は中学校からヨーロッパに渡ってウイーンで勉強をし、今はイギリスで教えたり演奏したりしている。イギリスって知ってるかな?(もぞもぞ)
次に弾くのはクライスラーの曲。彼はヴァイオリンの小さな曲をたくさん書いた。中国の太鼓は私にとっては想い出の曲。イギリスに行くと決めるときに、テープに録音してイギリスに送った。これを弾くと12,3才のそのころの事を思いだします。だからみんなにも是非聴いてもらいたいと思う。
M2 中国の太鼓(クライスラー)
この曲はピアノのどんどんという音が太鼓の音をあらわしていると思う。音楽は音で感情とか風景とかを表現しようとしている。作曲家の個性で生まれてくるものも違う。言葉では伝えられないものを音楽で残して来た。それが感情を伝える源になっていると思う。
次はパガニーニだけれど、その前に、ヴァイオリンってどこの国で生まれた楽器だと思う?
(・・・)サッカーが強い国・・・パスタの美味しい国(イタリア)そう、これはイタリアで1772年に生まれた楽器。それからいろいろな人がこの楽器を大事に使って受け継いできた。だから楽器と出会うことは人との出会いと同じように思う。この楽器に出会ったのは3,4年前。ヴァイオリンはひとつひとつ音が違うし、弓によっても音が違う。
木で出来ているので人が大切に使うことで今でもいい音で鳴っている。マイク無しで2000人のホールでもマイク無しで音を伝えることが出来る。
パガニーニはヴァイオリンの存在の仕方を変えた人。いろいろな弾き方を開発することで可能性を広げた。たとえば
口笛のような音を出す(ハーモニクス)これは指で押さえるのを強く押さえずに半分にして浮かせて押さえる<弾く>
右手ではじく、それだけではなく左手でもはじく(ピチカート)。こんな風<弾く>ちょっとタップダンスみたいなイメージ
4本の弦を沢山使う。一つの現を弾くよりも複数の弦を一緒に弾くと大きな音がでる<弾く>
弓を弾ませる(アルペジオ)こんな感じも出来る<弾く>
次の曲はこんな技術がたくさん入っている。でパガニーニの奇想曲
M3 カプリス24番(パガニーニ=クライスラー編)※ピアノ付き
パガニーニは難しい曲なので、学生の時に必ず習わないといけない曲です
さて、ちょっと楽器を触ってみるコーナーです。
後ろから楽器を回すので見てみて下さい。
これは肩当て。最近の人は首が長いので・・・。それはうそ。
昔は肩当て無しでこんな感じで弾いていた。でも高い方で左手が自由にならないといけないので、肩当てを付けて方で楽器を挟んで固定した。
ヴァイオリンを弾くときはみんな左を向くけど何故?(・・・)
音がこのF字口からでてくるから、それをお客様の方に向ける。
弓のこの白い部分は?(馬の毛)お、知ってるね。弦は昔は羊の腸を使っていた。今はスチールとかナイロンとかを使う。
では、誰か音を出してみたい人はいるかな?(手が上がる)じゃあ君。
(体験)
これは駒という。弾くときは指板と駒の間を弾く。他だとこんな音になってしまう<弾く>
次は、ブラームスのハンガリー舞曲。ブラームスはドイツ人だけれどウイーンで生活をしていて、ハンガリー人の友だちがいて感化され。ハンガリーの曲を書きたいと思い何曲も作った。元々はオーケストラの曲だけれどそれをヴァイオリンで弾く
M4 ハンガリー舞曲第6番(ブラームス)
次は違う舞曲、ルーマニアの舞曲。これはバルトークの代表作とも言える。ちょっと違ったハーモニーというか響きがする。東洋風というか・・。14才で初めてこの曲に出会ったとき変な曲だと思った。クラシックの音楽にもいろいろな個性があるので聴いてもらいたい
M5 ルーマニア民族舞曲(バルトーク)
ちょっと違う感じだったの判ったかな。ドイツやイギリスのリズムや響きと随分違う。
次はアメリカ。クロールという人が書いたカントリー音楽の雰囲気を持つ曲。バンジョーとフィドル。
バンジョーというのはギターのような楽器。じゃんじゃんと弾く。フィドルはカントリー音楽でヴァイオリンのこと。楽しい曲です。
M6 バンジョーとフィドル(クロール)
ありがとう。では何か聞きたいことはあるかな。
Q 弾いているときに身体が横に揺れるのは何故?
A 楽しいと身体って動かない?(動く)音楽は流れて動いているから、表現しようとすると自然に動く。
Q Vnを始めたきっかけは?
A 4才の時にやる!といった、らしい。よく覚えてない。でも親は興味があるのだと思って買ってくれた。音楽部の人はなんでVn?(先輩が聞かせてくれたから)
Q 一日の練習量は
A 学生の時は3―6時間。今はそんなにしない。でもひまなときは絶えず弾いている。昨日は、午後からアリオスでずっと弾いていた。習慣になっているので弾かないと手がむずむずする。
Q 12才で外国に行ったときさびしくなかった?
A さびしかったけれど自分が行きたいと行ったので・・。英語も話せなかったので早く話せるようになりたいと思った。今と違ってメールもないのでさびしかった。一週間に5分だけ日本と電話で話せることになっていた。

では最後にみんなで校歌を歌って終わりにしましょう
M7 校歌

お礼の言葉と花束
じゃあ、もう一曲。いわきを散策して感じたことから選んだ曲を弾く
アンコール チャイコフスキー 無言歌
終了


長谷部一郎の世界 [弦楽器]

長谷部一郎の1人でのアクティビティはもしかすると初めてかも知れない。
いろり端で長老の物語りを聞く・・というような風情がちょっとあって、暖かい雰囲気が出来てくるのは彼の特徴だと思う(昔はお兄さんをやっていた気がするが、もっと風格が出てきたというか・・)
長崎の北のはずれの小さな中学校。歌が好きです、と先生が言っていただけあって、本当に楽しんでくれた。最後にみんなが玄関に出てきて送ってくれた。つい記念写真をということになった。


2007年12月9日(金) 10:30-11:30
長崎市立 神浦中学校 全校生徒26名 音楽室

長谷部一郎(チェロ) 原博美(ピアノ)

先生挨拶~呼び込み
入場
M1 イタリア組曲から イントロダクション
神浦中学校の皆さんこんにちは(こんにちは) チェロの長谷部一郎と、ピアノを弾く原博美です。
みんなにはもっと近くで聴いてほしいので、前の方に寄って・・・(みんなが動いてかこむようになる)
次にチェロで一番知られている曲を弾きます。サン=サーンスの白鳥。
この曲はみんなに景色を思い浮かべながら聴いてほしい。まず、ピアノがこういう風に弾きます<冒頭を弾く> これは湖に少し風が吹いてさざ波が立っている、そこに白鳥が浮かんでいる。チェロの音が白鳥です。
今日は僕は赤い服を着ているので白鳥に思えない人は目をつぶって聴いていただいても良いです。
M2 白鳥
思い浮かべてくれたでしょうか。次に同じ生き物だけれど、熊ん蜂。ふわふわぶんぶんと動き回っている様子がすると思う。
M3 熊ん蜂の飛行
さっきは白鳥を弾いたけれど、黒鳥という曲もある。ヴィラ=ロボスという人が作った曲だけれど、ぴあのの伴奏の音を良く聴いてみてください。
M4 黒鳥の歌
次にヴァイオリンという楽器の説明をします。ヴァイオリンは知ってるよね。チェロも同じ形だけれどもっと大きい。
低い音を出すためには大きいことが大事。
さて、チェロの此処は何で出来ている(木)この木がなんの役割をしているかちょっと実験をします。この音叉<音を出す> 聞こえる?(・・・)これをこのチェロのここ<駒の部分>に付けると・・・大きく鳴る。
ピアノも同じでこの大きな楽器だけれど、弦が鳴るのはチェロと同じ、この部分が箱になっていて音が大きくなる。このオルゴールを中の板<響板>につけると・・・(すごい!)大きく鳴ります。もう一つ弓ですが、茶色の部分は(木)白いのは?(ゴム、糸、馬の毛)そう馬のしっぽです。本当に馬のしっぽだと言うことを見せる(ワーすごい。糸だ)
さて何か質問あるかな
Q チェロの中はどうなっている?
A チェロは薄い板があって、F字の穴がある。中は空っぽでけれど、大事なものがある。駒のあたりに鉛筆くらいの太さの棒が立てに入っていて、裏側の板に響きを伝える役割。
Q 下は何で支えている?
A この棒は仕舞える。昔チェロはこうのように足で挟んで弾いていた<弾く> でもぐらぐらして弾きにくい。100年くらい前に床で支え、床もならして大きな音を出すようにした。
さてそれでは、次は少し長い曲。ロッシーニという人がいます。イタリアで楽しい曲を書いた。その中でバリトンの楽しいアリアをチェロでやりたいと思う。
聞くヒントを・・・。大事なテーマがある<弾く>。これがいろいろな形で現れる。たとえば最後の方、チェロは初めとほとんど同じ事を弾いているが、ピアノがとても違う。上から弾いて降りてくる。最後の方にでてくるので聞き逃さないように聴いてほしい。
ロッシーニのセビリアの理髪師のフィガロのアリアをカステルヌオーヴォ=テデスコが編曲した曲です。
M5 Figaro
チェロのいろいろなテクニックが出てきた。たとえば、
・ こんな音<ハーモニクス> こんなことも出来る<UFOの音みたい・・>
・ 弓を置く位置でこんな音になる
・ 指をはじく。ギターのようには行かないけれど弓を使わない曲もある。たとえば
M6 ブリテンのチェロ組曲の一部?
他に聞きたいことはあるかな?
Q 木って何を使っている?
A 黒いところは黒檀、表の木はヨーロッパの松の木、裏側の板は堅い楓。表は柔らかく鳴り、裏は堅いので支える。弓の木は特別で、ブラジルにあるフェルナンブーコという堅―い木を削って作る。堅い割りに粘りがあり弾力が出せる、弾力を利用して弾く弾き方もある。ボールがはねるのと同じ感じ

ここでちょっと立ってみよう。簡単だけれど大事なことを実験する。こっちの人はド、こっちの人はソ、真ん中の人はミを歌う。先ずドから、次にソ。一緒に。此処でミを入れる。(歌う)ミの音を半音下げてみよう(ド、ミ♭、ソ)感じが変わったの判るかな。
西洋の音楽はハーモニーで出来ている、この美の音の位置で感じが随分変わる。
たとえば、ちょうちょの歌。長調はこう<弾く>短調は<弾く>(ワオ)
こんなかんじに鳴る。ポピュラーだとコードというがハーモニーの基本を体験してもらった。
では最後の曲。のだめカンタービレは知ってる? こんな曲があった・・・<ラフマニノフピアノ協奏曲2番の冒頭>。今度弾くのはそのラフマニノフのソナタ。すごく大きな曲で全部やると40分もかかる。今日はその第4楽章を弾く。すごく大きな広くて深い森、曇っている空の感じとかそんなことを思い浮かべて聴いてみてほしい。
この曲はピアノが大活躍する。今までの曲はチェロが中心だったけれど、これはピノのの方がすごい。見たい人はピアノの周りの方に廻って聞いてください(動く)
M7 ラフマニノフ チェロソナタ 第4楽章
これで今日の演奏はおしまいです。ありがとう

先生がでて、生徒のお礼の言葉
花束
終了


早稲田桜子のアクティビティ [弦楽器]

音活品川区の城南小学校をのぞきに行く。早稲田さんがどんなアクティビティをやるかについてはとても興味があり、能祖さんが早稲田さんとどのように同期しているかと言うことにも
ちょっと関心があった。
道に迷い、ちょっと送れてしまったのだが、一曲目を終わったところで入場できた。はじめちょっとちぐはぐに感じられたのだが、次第にほぐれて、子どものテンションが早稲田さんに包まれてしまうような良いアクティビティだったと思う。

2007年1月23日(水) 14:45-15:45
早稲田桜子(ヴァイオリン) 早稲田  (ピアノ)
品川区城南小学校6年生 約38名

呼び込み~入場
M1 エルガー:愛の挨拶
皆さんこんにちは(こんにちはー)。みんながリラックスして聴いてくれると元気がもらえる。それをまた自分の力にして良い演奏が出来る。今日はみんなに力をもらっている気がする。次の曲はドヴォルザークのユモレスクという曲
M2 ドヴォルザーク:ユモレスク
ありがとうございます。今日のためにみんなに覚えてもらった詩がある。それを聴かせてくれるかな。お願いします。いちにさんとか言わずに、みんなお気持ちを合わせてみよう。じゃあ、彼にあわせて・・。みんなよく見てね。
「秋の日の ヴィオロンの ためいきの
身にしみて ひたぶるに うら悲し。
鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて
涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。
げにわれは うらぶれて こゝかしこ
さだめなく とび散らふ 落葉かな。」ヴェルレーヌの落葉(上田敏の訳)
ありがとう。みんなが覚えてくれていて言ってくれたので気持ちがドーンと来た。ヴィオロンって判るよね(ヴァイオリン)
私は昔読んだと思うのだけれど、自分の中にこの詩が残っていてそれで覚えてもらいたかった。それで、今は秋ではなくて春なんだけれどちょっと悲しい曲を・・
M3 サラサーテ:チゴイネルワイゼン緩徐楽章
すすり泣くような音がする。それには秘密があって
一つはこの黒いもの。これは弱音器。これをつけると籠もったような音がする。つけないとこんな音<弾く>つけるとこんな感じ<弾く>。弱くて悲しげな感じになる。ミュートといいます。
もう一つは、左手が動いている。病気ではない(笑)。動かさないと<弾く>これでも聞けるね。でも動かすと<弾く>こんなになって表現が豊かに出来る。
ヴィヴラートという。そうかといっていつもヴィヴラートをかけるのも厭きてしまうから付けたりつけなかったりして弾きます。
次は変わって楽しい曲を弾く。
M4 クライスラー:中国の太鼓
どうだった? みんなクラシックというと堅くてとか、話していけないからとか動いてはいけないとか思っているけれども、楽しいから何百年も続いてきた。知っていると面白くなるのでなるべく聴いてみてほしい。
次に弾くのはオーストリアのダンスの曲。美しき青きドナウ。ドナウ川はいくつもの国を流れている大きな河です。
踊りの曲だから、弾きながらみんなのところに寄って行くので一緒に踊ってくれると嬉しい。
調弦
今やっているのは?(調律?)そう、弦だから調弦という。これが弦でこれが弓。弓についているのは?(馬のしっぽ)そう、よく知っているね。でも馬の毛を切ってきてつけるだけでは音がしない。これに松ヤニをつけて音が出るようにする。弦の中にも動物が入っている。これは羊の腸。そうすごいね。みんな身近にあるものを使っていた。昔は狭いところで弾いていたけれど、今はたくさんの人に聴かせるために大きな音が出るようにスチールになってきた。
では、美しき青きドナウ
M5 シュトラウス:美しき青きドナウ
※ 前奏が終わってから弾きながら子どものところに入っていく。直視。
ヴァイオリンって近くで聴くと大きな音がするでしょう。この穴から音が出ている。だからこれを塞ぐと小さくなる。
さて、次の曲はみんな知ってるかな
M6 ハウルの動く城  から
ボンボンという音に気がついた? これはピチカートという奏法。現代の曲ではこんな風に<弾く>もっと激しくバチンと弾くこともある。ピチカートはこの黒いところを弾くのだけれど、5歳の時に上手く届かなくて50回やってらっしゃいと言われた記憶がある。
さて、ヴァイオリンを弾きたくなったかな?弾いてみたい人?
これは肩当てです。指の移動がしやすいと言われているけれど、どうかな<やってみる>あんまり違わない?
ハイでは早い者勝ちで・・

体験(二人羽織方式で弾く)

最後にみんなでビリーブを歌って終わりにしましょう。
M ビリーブ

(先生)みんな聴きたいことはあるかな?
質問コーナー
終了


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