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音楽活性化事業、高松のトリオミュゼ(佐々木祐子、上野真理、伊久希) [弦楽器アンサンブル]

今年の音活一つ目である。高松サンポートは音活には少し大きすぎる町のように思えないこともないが、町の潜在能力は大きいので、これを活かして大きな市の方法論を作っていって欲しいと思う。
ここはトリオ3人、サンポートの担当3人、アシスタントと地域創造からSさんを含め全員女性なのである。一人だけ男というのは幸せというのか恐怖というのか,何というか。
トリオミュゼは今年の音活初のコンサートである。2年前の宮城のフォーラムでは一定の完成を見ているはずだが、久しぶりでまずはお手並み拝見、ではあったがなかなかきちんとしたことが出来ていて、アウトリーチ先でも好評である。この学校ではないけれども、「初め何で体育館で大勢ではなくて・・と思っていたけれど、小さいところの意味がわかった」と,先生が最後のあいさつで言ってくれたのが大きな収穫。やはり見ないと、というか見れば判るというか・・・

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2008年10月31日(金) 10:40-11:25(35)
高松市二番丁小学校 5年生 約75名

先生の話
入場(ピアノとチェロのみ)
M1 シュトラウス:美しき青きドナウ(途中からVn後ろから登場)
(上野)二番丁小学校にみなさん今日は。ヴァイオリンの上野真理です。
トリオって何人かな?(3人)今一人遅れてきたね。ピアノとチェロは大きな楽器、ヴァイオリンは持ってあるけるから演奏しながら入ってきました。
今弾いたのは、美しき青きドナウ。ウインナワルツ、踊りの曲です。ウインは寒いところなのでダンスをしたりして体を温めたりしていました。
トリオミュゼというのは美術館という意味です。美術館に行ったみたいに気に入った作品や演奏をみつけてくれると嬉しい。
では一番小さな楽器、ヴァイオリンから紹介します。
まずこれは何で出来ているかな?(木) いつ頃出来た楽器でしょうか?(50年?)これは大体200年くらい前に出来た。日本では江戸時代。
昔出来た楽器なのに大きな音がします。このコマというものが弦の震えをハコに伝えてくれる。
こちらは弓ですけれど、この白いのは(馬のしっぽ)そう,あたり。ではちょっとはずしてみてみよう<はずす>(おお!)判ったかな。これをしめると張って音が出る。あと、松ヤニをつけて音が出るようになります。
では、ヴァイオリンの曲。ファリャのスペイン舞曲。これははねたり指で弾いたりして演奏します。
M2 ファリャ:スペイン舞曲
(上野)ではもっと大きなチェロを紹介する
(伊久)チェロを弾いている伊久です。大きな楽器と行ったけれど、実際にヴァイオリンと比べてみよう。<比べる>(わ、めちゃくちゃでかい)。チェロはヴァイオリンの大体12倍の大きさがあります。横の厚さも違う(ほー)
他に違うところはあるかな?(つやが違う)そうだね、確かに。ニスが塗ってあって、その塗り方で色やつやが違っている。この楽器は250歳くらい。他には?(棒がある)そう、これはエンドピンという名前がついている。チェロも木で出来ているけれどこれだけは金属で出来ている。。ヴァイオリンはどうやって弾いていた?(・・・。肩)そう肩に乗せていた。チェロは大きすぎてそう出来ないね(笑)。大きすぎるので床にエンドピンを刺して固定して弾いている。これは持ち運ぶときには中にしまう。あと、体の大きさに合わせてピンの長さを変えて調節して使う。
他に見た目ではい違いは?(音が低い)そうそう、でもどのくらい違うかは聴いてみないと・・。ヴァイオリンと比べてみる<ヴァイオリンが高音から弾き、一番下の音でチェロに引き継ぐ>。そうこんな音が出る。昨日ある子が船の汽笛みたいだと言っていた。
では一曲弾いてみる。サンサーンスの白鳥。これは動物の謝肉祭という曲の中でチェロの為に書いた。湖をすーっと泳いでいる白鳥を思いだしながら聴いてください。
M3 サン=サーンス:白鳥
(伊久)あと一つ大きな楽器が残っている。
(佐々木)みなさん今日は。ピアノの佐々木です。
ピアノを弾いたことある人?(たくさん)
私もピアノは持っているけれど、持って来れないのでここにあるピアノを使って演奏しています。だから、私のピアノは神奈川の家でお留守番。
ピアノは鍵盤を押すと柔らかいフェルトが弦を叩いて音が出ます。もう一つ、このペダル。例えばこういう音楽を弾く<ペダル無しで弾く>。ペダル有りだと<弾く>こんな風雨に音楽がゆたかになります。
ピアノの曲を一曲弾きます。モーツアルトのトルコ行進曲(みんな頷く)トルコの軍隊の音楽がカッコイイというので、みんなが真似をして流行した。こういうリズム<弾く>を保っている。
M4 モーツアルト:トルコ行進曲
(伊久)さっきから、みんなが作ってくれた作品が気になっていて,話したくてうずうずしていた。絵をといったら、こんなすてきなコラージュをつくってくれてとても嬉しい。
みんなやはり食べ物が好きみたいだね。(いくつか紹介しながら感想)
私も山に近いところで育ったので,食べ物もそうだったけれど,落ち葉のにおいが好き。
(上野)私は,このもみじ。いろいろなところのもみじや色のもみじで切り貼りをしてくれたのがうれしいです。次の曲ではみんなが,頭の中のテレビのスイッチを入れて、いろいろなもみじの色や様子を思い出して、それでどんな気持ちがするかな、ということに集中して聴いてほしい。では目をつぶって・・・
M5 もみじ
(佐々木)みんな、何か思い浮かんだかな・・。(ざわざわと言い合う)
私も秋はとっても好きな季節。外に出て楽しみたい気分になる。
では最後の曲。この曲も,ちょっと秋の雰囲気を感じさせる曲です。木の葉のさらさら・・と言う感じから始まる。<冒頭を演奏する>
どう? まず木の葉のさらさらした感じをピアノが弾いている<弾く>
そこに一人のすてきな男性が歩いてきて何かを訴えたいみたいだ<チェロ弾く>
次にきれいな女性が登場する<ヴァイオリン弾く>
楽器が3つの役割を演じていた。もう一回聴いてみよう<冒頭>
ちょっと映像は浮かんだかな。この曲を作ったメンデルスゾーンは頭の中で様々な創造をしながら曲を作ったと思う。私たちもメンデルスゾーンがどう思ったかなと思いながら演奏します。
(上野)一緒に仲良くしていたけれど、ちょっとしたことで気まずくなることってない?
そんなところを探してみた<第2主題>
何かちょっと合わなくなった感じがする。この曲は10分くらいの長い曲だけれど、いろいろな場面がある。自分の中でそれを思いだしながら聴いてくれる良いと思う。その気持ちが私たちにも伝わってきて、一緒に曲を作るような感じになるので、一緒に創りたい
M6 メンデルスゾーン:ピアノ3重奏曲第1番 第1楽章

感想。
お礼の歌
返礼の曲
赤とんぼ(2番までいっしょに歌い,3番は演奏のみで終了)

終了



北九州 トリオEM2 初めてのアウトリーチ [弦楽器アンサンブル]

トリオEM2はヴァイオリン,ヴィオラ(ヴァイオリン)、ピアノの3人。桐朋出身でヴァイオリン二人は響室内合奏団のメンバー。まだ、こういうやり方には戸惑いがあるみたいで、演奏しているときの方がずっといい顔をしているように見受けた。まあそういうのは慣れだからかまわないのだけれど・・・
アウトリーチだからと構えないで、普段自分たちがやっていることを、わかりやすく伝えようという姿勢の方が楽のような気もするのだけれどね。
全曲をくるみ割り人形の組曲とストーリー展開にあわせ、ストーリーを読みながらの進行。これはインタラクティブを求めようとすると、ちょっと良くないよね・・と思うのだけれど、出来そのものは悪くなかったし子どもも楽しく聞けていたような感じである。そういうところがアウトリーチは難しい。

富野小・トリオ2.JPG

2008年6月4日(水) 10:30-11:30
北九州市 小倉北区 富野小学校 6年生48名 TrioEM2

教頭先生の話
入場
N 富野小学校6年生の皆さんこんにちは(こんにちは)。
ピアノの長野です、ヴァイオリンの松田です,上野です
今日はとても楽しみにやってきた。それは、私が此処の卒業生だから。
今日はクラシックを聴いてもらいます。チャイコフスキーのくるみ割り人形というバレエの曲。バレエにはストーリーがあるので、そのストールリーを話しながらすすめたい。
この話しはクリスマスの話しなので少しそれらしくしようと、ツリーとかを持ってきました<ツリーを出す>
今は6月だけれど、南半球のオーストラリアではサンタはサーフィンに乗ってやってくると言われるように、こんな季節。
ちょっとあらすじを説明する
主人公はクララ・・・・・※あらすじを説明する
では、聴いてください

※ ここからは,台本によって進行。途中、2カ所に下記のようなヴァイオリンのコーナーを入れ、楽器紹介をする。

此処で、ちょっとヴァイオリンのコーナー。
(M)ヴァイオリンは木で出来ているけれど、羊の腸の弦を張り、馬のしっぽの毛の弓でこすって音を出します<こんな風に>でも指ではじくという弾き方もある。こんな感じです。
これをピチカートという。みんなも言ってみよう(ピチカート)

此処でヴァイオリンコーナーその2
(U)ヴァイオリンでも笛のような音が出せる。弦に軽く指を乗せて弾くとこんな感じになる<弾く>これをフラジオレットという。(フラジオレット)
次の女王さまのおどりではこのフラジオレットがたくさん出てくる

これでクルミ割り人形のお話しはおしまい。バレエだと2時間くらいかかる長い曲でおどりも付いてくる。いちど聴いてもらいたい。それ以外にCMで使われていた曲も間に入れてみた

アンコール  チャールダッシュ

終了




トリオ・エトワールの南砺市民病院アウトリーチ [弦楽器アンサンブル]

南砺市民病院.JPG

病院で弾くのは、高木君も随行さんも初めてだそうだ。
3人ともかなり緊張していたが、特に随行さんはおじいちゃんの思い出とかの気持ちがあるから、話の出来をすごく気にしていた。でも気持ちがあるときはきちんと伝わっているものだ。心配ない。
ただ、3人とも話しにきちんとストーリーができるように自分の中の気持ちを持っていくということができると、自分の中でとてもスムースになっていくと思うのだけれど、今回は、なかなかそこまでいう機会がなかった。
でも、最後に気持ちを扱う・・という流れは、看護婦さんなどにもとても印象が深かったようだ。そして、それを裏付ける演奏でがんばっていたと思う。

2008年2月28日(木) 19:00-20:00
南砺市民病院 一階ロビー
トリオ・エトワール(ピアノトリオ)

挨拶
入場
M1 サン=サーンス:白鳥(トリオ版)
(高木)こんにちは、トリオエトワールです。私はチェロの高木慶太です。ヴァイオリンの高橋和歌です。ピアノの随行舞です。
今日は音楽を聴いて心和ましてくれると嬉しいです。
私たちは3日前にここに来て、学校とかに2日間出前コンサートをしてきました。何処でも喜んでくださって良い時間が過ごせました。
今弾いた曲は白鳥という曲ですが、みんなちょっとイメージして頂ければと思います。大きな湖~太陽の光~さざなみ~大きな白鳥が舞い降りてくる。こういう情景をサンサーンスは思いながら書いたと思います。
ピアノトリオは、ヴァイオリンと、チェロとピアノと言う編成の室内楽ですが
(高橋)各楽器の特徴などをお話ししたいと思います。ヴァイオリンにはいろいろな奏法があって、弓で弾くだけでなく指で弾くとかいろいろと弾き方があります。その技法を使って書かれた曲を弾きます。津軽じょんがら節
M2 津軽じょんがら節(ヴァイオリン・ソロ)
(高木)ヴァイオリンが娘ならチェロは音お産のような性格の楽器と言われています。まずすごく低い音が出る。それで支えているけれど旋律楽器としても負けないぞ、と言うこともある。
ここでちょっとこの弓についてお話しする。この白い部分は馬のしっぽの毛で出来ている。ちょっと見せますね<見せる>。
ここでチェロの曲を。ポピュラーの作曲家が書いた曲ですけれど、ジュリー・オーという曲。
M3 マーク・サマー:ジュリー・オー
(随行)ピアノも負けては居ない。今日は縦型のアップライトピアノだけれど、横型のグランドピアノだと、(チェロは4本だけれど・・)226本もの弦が張られている。でも今日はペダルについて話したい。ペダルには音を長く伸ばすとともに、音が混ざって響きを作るという効果がある<実際に水の戯れの冒頭を弾く>
次にラヴェルの水の戯れという曲を弾きますが、羅ヴァルは職人気質で、水にとても興味があった。みんなは水というとどんな水を思い浮かべますか?
ラヴェルは噴水とか小川とか、常に動いている水に興味を持っていろいろと曲を作った。
セザンヌとかモネとか、印象派の絵が色彩を作ったように、ラヴェルは音で色彩を作っていった。
では、水の戯れを弾きますけれど、小学生にも目をつぶって感じてもらった。みんなも目をつぶってみてください。
M4 ラヴェル:水の戯れ
(随行)次は日本の歌を聴いてもらいたいと思います。
私は一時病院のやっかいになったし、おじいちゃんやおばあちゃんも入院したりして本当に病院の人にお世話になった気持ちがある。病院で演奏するのは今日が初めてだけれども、その感謝の気持ちを持って演奏したいと思います。
音楽には思い起こすという力があるように思う。演奏がそんなきっかけになってもらえたらと思う。3曲続けて演奏します。ふるさと、早春賦、川の流れのように。もし知っている曲があったら口ずさんで頂けると嬉しいです。
M5 ふるさと
M6 早春賦
M7 川の流れのように
(高橋)私も自分のおじいちゃんのことを思いだしながら弾いていた。
最後の曲はブラームスのピアノトリオですが、これはブラームス晩年の作品。だから、彼の人生のいろいろのことが描かれているように思う。たとえば、ためいき、想い出、怒り。
<それぞれ弾く>
そんなことも考えながら聴いて頂けると嬉しい。
M8 ブラームス:ピアノトリオ第1番 第1楽章

事務長挨拶
終了

ACOアンサンブル(愛知室内オーケストラのSQ)によるアウトリーチ [弦楽器アンサンブル]

幸田の2年間の最後のアウトリーチ。幸田はこの3組の地元演奏家に来年も頼みたいという意向だそうだ。
いいことだし、可能性もあると思う。ただ、演奏家のためを言えば毎年2年生ではないほうがいいけどね。こういうところは、ミッション性の高い事業の難しいところだ。

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2008年2月25日(月) 10:50-11:35
愛知県幸田町 坂崎小学校 2年生 音楽室

ACO弦楽四重奏団

初めの挨拶(先生:お願いします。生徒:お願いします)
呼び込み
入場。
M1 ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番(クァルテット)
(小松)おはようございます(おはようございます)元気ですか?(元気―!)
元気そうですね。今日は弦楽器の音を楽しんでください。一ヶ月前に来ましたけれど覚えているかな(・・)
では4人を紹介します。ヴァイオリンの平光さん(しんちゃん)。ヴァイオリンの新谷さん(うたさん)チェロは山際さん(なっちゃん)私はヴィオラの小松です。大ちゃん
まず4つある楽器について話しをします。しんちゃんから楽器の紹介を・・・
(平光)ここに模型を持ってきました。こんな感じで分解できる。
さて、これは何で出来ているかな(木) じゃあ何の木?(・・・うー 松)
そう、表は松の木で出来ていて、横と裏は楓の木で出来ている。表は柔らかくて裏は堅い。
じゃあこの弦は何で出来ているかな?(ひも、ごむ、針金) 羊(あ、羊の毛?)いやいや、これは羊のおなかの中にある(腸?) そう羊の腸、ガット弦という(きもちわるー)
この木の中味は?(からっぽ)。こうなっている<見せる>
空っぽだけれど木の棒が2本ついている(わりばし?)ながっ細い木は力木といって音をパワフルにする。この出っ張った棒は表の響きを裏に伝える支え棒で、魂の柱と書いて魂柱と言う。この構造はヴィオラも同じ。
(質問がある。この黒いのは?) 昔はなかった(わかった、あごに当てる)そう。
(その横の色が白くなっているのは?)これは練習のしすぎで塗ってあるニスがはがれた。
(小松)まずヴァイオリンの音を聴いてもらおう<うたさん雪やこんこをひく>
うたさんもヴァイオリン(色が違うー)
(新谷)何でヴァイオリンが2本あるんだろう? ヴァイオリンは高い音がでて、ヴィオラやチェロの低い音との間が足りないので間をつなぐ役割がある。ヴィオラはちょっと大きい。チェロはもっと大きい。だから低い音がする。
(小松)弦楽器のことを判ってもらったかな。次はピチカートポルカ。ピチカートというのは指で弦をはじくこと。
M2 シュトラウス:ピチカートポルカ
ありがとう。次はみんなにヴァイオリンを弾いてもらうコーナー。代表して2人の人(子どもでてくる)。あなたはやったことある?(ない)じゃあ手助けをしてもらいながらやってみよう。
※ 小松君が子どもの中にも入っていって仕切ったり見せたりする。
では一緒に曲を弾いてみよう(えっ)
※ 第九
はいありがとう。とてもうまかったね。他の処でもやっているけれど、今日のふたりは特に上手い。
次の曲です。テレマンの2本のヴァイオリンの曲。この曲はどう言うところが面白い?
(平光)高い音同士。普通は低い音があるのに高い弦のみだとちょっと違う。
(小松)じゃあお願いします
M3 テレマン 2本のヴァイオリンのための??
(小松)どうだった?  ※といって子どものそばまで行って訊く。
私は、キラキラしていて、鳥がさえずっている感じに聞こえた。
次はヘンデルが作ったパッサカリア。今度はヴァイオリンとこの大きな楽器。何だった?(チェロ)そうチェロはどんな音が出る(低い)
今度は高い音と低い音だけの音楽もきいてみて
M4 ヘンデス=ハルボルセン:パッサカリア
(小松)すごかったね。ちょっと聞いてみよう。どっちの楽器が良かった?(チェロ)(チェロ)チェロは人気ですね。ヴァイオリンが良かったという人は?(手が上がる)
次にはチェロは休んでもらって、ヴァイオリンとヴィオラの3本の曲を。
(平光)今度は、高い音と中の音。これもまたユニーク。聞いてみましょう。
M5 ドヴォルザーク:テルツェット から
(小松)どんな曲だった? 高い音と真ん中の音が混ざると面白い。土台がないみたいで上の方でやっている感じ。
今まで二人、三人の曲を聞いてもらったけれど、やはり高い方から低い方まであるほうが良いし、良い曲がたくさんある。最後にドボルザークのアメリカの第4楽章。踊りのようなのもあって楽しい曲です。
M6 ドヴォルザーク:アメリカ 第4楽章
生徒、お礼の言葉
終了

トリオ・エトワールのアウトリーチ(イメージする) [弦楽器アンサンブル]

富山県のアウトリーチフォーラム事業。
私が担当したのはピアノトリオで、パリに留学中の随行さん、ベルリンに行っている高木君、日本でそれなりに忙しくしている高橋さんという組み合わせ。この組み合わせは始めてだそうだ。
集まってから1週間で一応まとまってきたのでここにアップする。

2008年1月31日(木) 11:30-12:15
射水市立 小杉小学校 6年生 58名 音楽室

隋行舞(ピアノ)高橋和歌(ヴァイオリン)高木慶太(チェロ)

先生挨拶~呼び込み
入場
M1 サン=サーンス:白鳥(トリオ版)
高木:小杉小学校6年生の皆さんこんにちは(こんにちは)。チェロの高木慶太です。ヴァイオリンを弾く高橋和歌です、ピアノを弾く隋行舞です。
今日はみんなにクラシックの楽しさを解ってもらいたいと東京からやってきました。
今弾いたのはサン=サーンスの白鳥という曲だけど聴いたことがある人?(ほとんど全員が手を挙げる)すごいね。
この曲ではイメージで感じて欲しいので、ちょっと思い浮かべて欲しい。まず大きな湖があります。光が差していて、そこにさざ波が立っている(ピアノ弾き始める)。すると大きな白鳥が舞い降りてくる(ヴァイオリンが旋律)。そう、こんな感じをイメージしてくれると嬉しいです。
さて、今日はピアノトリオで来ているのだけれど、ピアノトリオって知っているかな?(???)じゃあ、トリオは?(3)そう3人ということだね。今風に言うとネプチューンとかあれがトリオです。ピアノトリオは、このヴァイオリンとチェロと、このみんなもよく知っているピアノの3人で演奏する。このピアノトリオの魅力って何だろう、と言うことをまず随行さんに聞いてみよう。
隋行:ピアニストはいつも1人で演奏し、1人で練習する事が多い。だけど他の楽器と一緒に演奏すると、音楽の拡がりが感じられるし、一緒に作れるから楽しい。
じゃあ、高橋さんは?
私は形から入ったのだけれど、私がみんなと同じくらいの時にピアノトリオの演奏会を聴きに行って、それが格好良くて好きになった。3人の役者が同じくらい台詞を言ってみんな主役・・と言う感じが良かった。
高木:ではこの3つの楽器について少し説明をしてもらいます。まずピアノから・・
隋行:はい。このピアノの中は覗いたことがあるかな(半分くらい)。そう、ピアノはまずこの鍵盤を叩いて音を出します。鍵盤を叩くとこの中にある弦をハンマーというのが叩いて音を出す。どんな仕組みになっているかというと、ここにモデルを持ってきたから見てください<カットモデルをみせる>ここが鍵盤、それを叩くと、こういう風に繋がってこのハンマーが弦を下から叩きます。それで、ここに226本の弦が張ってあって、その弦が響くのだけれど、ちょっと誰か前に来て欲しい<促す>。この中の弦に触って欲しい。
<実験する>どう?(響く、びんとくる)
そう、この響きをこの天板で前の方にとばす。それで大きなホールでも聴けるような音が出ます。次に弦楽器
高橋:弦楽器はこのヴァイオリンとチェロ。比べてみよう。
何処が違うかな?(大きさ、下についてる棒)そう、チェロの下には棒がついていますね。これは取り外せる<外してみる>。こんな感じ。チェロは大きな楽器だから手で持って演奏することは出来ない。だからこの棒で床で支える。それだけではなく、もう一つの役目がある。ちょっとこの棒の先を触ってみて・・・<触らせて弾く>
どう?(響く)そう、ここが響いていて、それが床に伝わってみんなのところにも届くようになっている。じゃあ、ヴァイオリンの方はどうやってるかな?
高橋:そう、ヴァイオリンも同じ役目をしているものがある(その黒いやつ)そう、これは肩当て。これでヴァイオリンを固定しないと、左手を離すと落ちてしまう。この肩当てでしっかりヴァイオリンを固定して手を自由にして弾く。また、ここを通して身体に音が響いて大きな音になる。では楽器のことはこれくらいにして、右手に持っているもの。これは弓というのだけれど、この白いところは何で出来てる?(???、糸、・・・馬の毛)そう馬の毛です。それらしくないね。
高木:ちょっと外してみるね。<外す>ほらこんな感じ。何本くらいだと思う?
高橋:100本、200本、500本。どれかな?
大体200本くらい
これを使ってこのように弾くのだけれど(弾く)、それだけではなくて、こんな弾き方もある(はじく)ピチカートという弾き方でギターのように指ではじく。チェロもカッコイイね(チェロも弾く)
ではこれらの弾き方も使っている曲を弾きます。ヘンデルのパッサカリア
M2 ヘンデル=ハルボルセン:パッサカリア
隋行:いろいろな音があって面白かったね。さて、次にラヴェルの水の命という曲を弾きます。ラヴェルさんは、後ろに張ってあるけれど、やせていて小さかった。ちょっと神経質な人だったらしい。
みんな、水と言えば何を思い描くかな?(川、水道・・・)そう、ラヴェルさんは、フランスとスペインの国境近くの海岸で生まれて、その激しい海岸を見ていた。この曲では、常に動くものとして水を思っていて、その印象を曲にした。ラヴェルさんは、作曲をするだけでなく、自分もピアニストだった。じつは私の先生の先生の先生がラヴェルさんで、ラヴェルさんからこの曲の弾き方についていろいろと直接にこうすれば良いという話しがある。それを教わっているので、この曲は私の宝物の一つです。その中には、弾く姿勢とかも入っている。
この曲はその水の感じを思い描いて欲しいので、目をつぶって聞いてみてください
M3 ラヴェル:水の戯れ(短縮版)
高橋:キラキラしていたね。さて、最後にブラームスの曲を弾きます。ブラームスさんは北ドイツの生まれで64才くらいでなくなったのだけれど、この曲は56歳の時に書いた曲です。だから、この曲にはブラームスの人生のいろいろな思いが詰まっているように感じられる。みんなももうじき卒業でアルバムなんかつくっていると思うけれど、そんな感じかも知れない。その中でいくつか場面を思い浮かべて欲しい。
まず、「ため息」みんななら宿題をやってこなかったとか、先生に怒られたとか・いろいろとありそう・・<弾く>
次に「想い出」。なにか昔を思いだすような、恋をしたりそんな場面です<弾く>
最後は判りやすいと思うけれど「喧嘩」、みんなは喧嘩はするかな。男の子なんかしそうだね
高木:兄弟げんかとかしない?。殴り合ったりとか・・
高橋:そんな感じを<演奏する>
では、みんなも、いろいろな想い出を思い浮かべながら聞いてください。
ブラームスのピアノトリオ第1番の第1楽章です
M4 ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番第1楽章

先生:ありがとうございました。みんな感想とかあるかな(手が上がる)
最後に代表でお礼の言葉
終了


クァルテット・エクセルシオ [弦楽器アンサンブル]


トリトンアーツネットワークは5周年を機に、最近人口が急増している豊洲方面にも活動エリアを拡げることにしている。
中央区の南の端の方にある晴海を中心に取ると、インナーハーバーと呼ばれる晴海の南東にある海を囲むようにしてある豊洲、辰巳の方面は大事なエリアである。行政エリアの呪縛を感じなくて良いNPOなので、こちらの方での活動もしていきたいというのが戦略であった。
とはいえ、芝工大以外はなかなか場所が作れないで居たわけだが、今回豊洲駅の横にあるシエルタワーの住居棟の一階での演奏が実現した。タワーの下側は公団であり、上部が分譲という作りになっている。
マンションのエリアは何カ所かで実現しているが、どうも定期性とかで安定しない傾向が感じられるけれど、ここでの反応はなかなか良かったと言えると思う。客層が拡がりすぎていて演奏する側は絞り込めないつらさがあったようだけれど、決してアンチクラシック音楽のお客ではなく楽しんでくれたように感じられる。小さい子ども達も時間的に飽きてしまう傾向は他と変わらないものの、妙に雰囲気が合致しているように感じられたのは何故だろうか。
エクセルシオは、山田百子さんが話しを担当する今年、組み立てはしっかりしてきたと思う。良い悪いではなく、個性。
今回、マイクの音が少し聞き取りにくくて、ちょっと穴もあるけれど一応メモを記しておく。

2008年1月23日(水) 18:30-19:30
東京都中央区豊洲 シエルタワー 住居棟1Fロビー
クァルッテット・エクセルシオ(弦楽四重奏)

管理組合理事長挨拶
入場(チェロだけ)
M1 パッヘルベル:カノン
 チェロが弾き始めてから、ヴァイオリン(下手)ヴィオラ(上手)から弾きながら入場。※カノンはフルサイズの演奏。
(山田)こんばんは、寒い天気の中ようこそおいで下さいました。
最後までSQのおんがくを楽しんで頂きたいと思います。
今の曲を知っている・・と言う方(何人か手が上がる)これはパッヘルベルのカノンという曲で、いろいろなコマーシャルなどにも使われている。カノンというのはメロディのおっかっけっこで、昔カエルの歌を歌ったことがあると思いますが、あの輪唱と同じ事です。
チェロの音に誘われてヴァイオリンが出てくる・・と言う感じです。
次の曲では、4人同時に演奏するけれども少しづつ違うことをやっているのを感じて欲しい。
M2 モーツアルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
これは、今夜にぴったりの小さい夜の曲。4人がいろいろなことをやっているのが判ったと思います。では、SQがどのようにしてやっているのかを、一度分解して、メンバーの紹介をかねてやってみたい。
まず、チェロの大友さん。皆さんは暖かい春を想像してください。大地の・・ている感じ。それをチェロで弾いてもらいます。(チェロ弾く)
次に、ヴィオラの吉田さん、それからセカンドヴァイオリンの私山田が、大地にネズミとか栗鼠とかモグラとかが出てきて動いている感じを思い浮かべて・・(弾く)
次に、第1ヴァイオリンの西野ゆかさん。この曲は雲雀という名前の曲ですけれど、雲雀が飛んで歌っている様子をヴァイオリンが弾きます(弾く)
こんなように4人がそれぞれだけれど、一緒に弾くとこんな風になると言うことを、聞いて頂ければと思います。
M3 ハイドン:弦楽四重奏曲 ひばり 第1楽章
次にベートーヴェンの曲を弾きます。ベートーヴェンは運命とか田園とかオーケストラの曲で有名ですけれど、弦楽四重奏の曲も16曲も書いた。これらの曲をやりたくてSQをやっていると言っても過言ではない。ベートーヴェンは晩年耳が悪くなって孤独でさびしい時代があった。友だちに手紙を書いたりして、温かい気持ちを持ち続けた人だと思う。肩を寄せ合って悩んだり、語ったりという気持ちがある。彼の書いたとても美しい曲を
M4ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 からカヴァティアーナ
ここでがらりと雰囲気を変えて、速い曲を。4人の楽器それぞれが同じリズムだけれど、追いかけたり支えたりしているのを楽しんでください
M5 フォドル・ファドル
次の曲では、今までは弓を使っていたが指を使って演奏する。九州出身の方はいらっしゃいますか?(1人)熊本の方は?(1人) おてもやんを弾きます
M6 おてもやん
次は童謡の曲を・・。メロディが楽器の間を移動するのを是非聴いてほしい。秋の歌から始まる
M7 童謡メドレー
いよいよ最後の曲になりました。
今日はいろいろな四重奏を弾いて、いくつかの表現を紹介してきました。楽しんで頂けたとすれば嬉しい。
ドヴォルザークには大きな国へのあこがれとか自国を懐かしむ気持ちがある。
M8 ドヴォルザーク:アメリカ(第1楽章)

アンコール 八木節

終了


高橋多佳子+礒絵里子+長谷部一郎 北九州のアウトリーチ [弦楽器アンサンブル]

久しぶりのアウトリーチである。最近どうも現場に行けなくて・・・
誰か書いてくれると良いのだけれど。

この3人のトリオのアウトリーチはちゃん聴き手の様子を見て話しているので安定している。


続きを読む


幸田町のアウトリーチ・愛知室内オケのメンバーによるSQ [弦楽器アンサンブル]

愛知COは愛知県芸の出身者によって活動をはじめているオーケストラである。名古屋で三つ目ということになるのかな。
幸田のこのアウトリーチのプロジェクトに興味を持ち参加してきた。一応コアな室内楽の形にして頂くようにお願いしたのは、その方がプログラムが明快で構成が見えるから。大人数で音楽で押してしまうのは、子どもは楽しいかも知れないが、その先にプログラミングについて何かが生まれて発展していくとあんまり思えないのである。まずそこをクリアしてから次ぎに手をつけた方が良いことができるのではないか、というのがここでの発想である。
ヴィオラの小松氏を中心にいろいろと工夫して臨んだアウトリーチだったと思う。中の一つ一つのコンテンツを詰めていくともっと良くなっていくと思う。

2007年2月16日(金) 10:50-11:35
愛知県幸田町 幸田小学校 3年生 
愛知室内オーケストラ の弦楽四重奏

先生の話
入場
M1 ハンガリー舞曲第5番
幸田小学校の皆さんこんにちは(こんにちはー)。
今の曲はブラームスのハンガリー舞曲という曲です。聴いたことある人いるかな(手が上がる)結構知ってますね。
今日はいろいろなクラシックの曲を聴いてもらいたいと思っています。まずメンバーを紹介します。
ヴァイオリン 鈴木崇洋  すーさんと読んでください
もうひとりヴァイオリンは 新谷歌  うたちゃんと呼んで
チェロを弾くのは山際奈津香 なっちゃんです
それからわたしは 小松 大  <だいくんでーす>
今日は4つの楽器でする音楽を聴いてもらいます。
まずヴァイオリン。そばで見てみよう<近くに持っていく>(おー)
ずっと昔にできた楽器。これは・・100年くらいまえ。
じゃあ、これは何でできてる?プラスチックじゃなくて・・・(き)
そう、何種類もの木でできている。裏は堅い木で楓、表は松、やや柔らかい。黒いところも木でできています。あのスピーカーを見ても、前はやわらいかい。後ろは堅い木ですね。
※ うーん、これはちょっと例が・・・
すーさんにこの弓を見せてもらおう(馬の毛・・)よく知ってるね、それらしいところを見てもらおう。<毛を外す>
これに松ヤニをつける。
ではヴァイオリン2本で曲を聴いてもらおう
M ジュピター
次に僕の持っている楽器、どう違うかな(色が違う)。うーん、そうだね。でもヴァイオリンもいろいろな色のものがある。大きさに注目して!<比べる>
楽器としての違いは大きさです。これはヴィオラ。ちょっと大きい。弦も少し太い<見せる>。
M さんぽ の一部 
ちょっとおじいさんのような音がする。次にチェロ。
チェロはもっと低い音がします。
<ちょっと弾く>
さて、次にちょっと面白い曲を弾きます。どんな弾き方をするかな
M2 ピチカートポルカ
わかったかな? 弓を使わずに指で弾いてました。これはピチカート奏法という弾き方でちょっと面白い音がする。
次の曲はすーさん以外の3人がミュートというものをつける。ちょっと音が柔らかくなって、森の中の幻想的な雰囲気を作って、その中をすーさんがソロを弾きます。
M3 タイスの瞑想曲
綺麗な曲だったね。
次にクラシックの中で一番有名な・・モーツァルト。
後ろの絵の中でどこにいるかな(上の右から3番目)
モーツァルトは昨年生まれて250年だった。私たちもいろいろと演奏する機会があった。そのモーツァルトの中でも一番有名な曲の一つ。アイネク。
ちょっとその前に、みんな息を吸って、吐く。これを早くやってみよう。そうそう、でも呼吸を使って合わせることができる。曲の中で4人が呼吸を合わせ、耳で相手のやることを聞いている。そんなことを思いながら次の曲を聴いてください。
M4 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
皆さん、呼吸が聞こえたかな(手が上がる)
私たちは、40名でも同じように息を合わせて演奏しています。
次に聴いてもらうのはハイドン。ハイドンはいるかな?
あれれ、ちょっとおやすみしていますね。カノンというのを聴いたことはあるかな(??)
同じメロディをずらせて演奏する。たとえばみんなが知っているのをやってみよう。
M カエルの歌をカノンで。
ずれるけれども綺麗にハーモニーになっている。
ハイドンの5度という曲はこれを使って面白い響きになっているので聴いてみてください。
M5 ハイドン:弦楽四重奏曲 「5度」 第3楽章
次に皆の音楽も聴かせてほしいな。みんなリコーダー持ってきてるね。
一緒にエーデルワイスをやるんだけれどまず聴かせてもらおうかな
 M 子どもの演奏
すごいな、綺麗な音で揃っていたね。じゃあ次に一緒にやってみよう。最初に前奏を入れる
M6 エーデルワイス(一緒に)
どうだった? (面白かった)(上手にできたと思う)
さていろいろな曲を聴いてきた。ピチカートとかカノンとか。
クラシックは難しそうだけれども、TVやCMでも良くやってるし町の中にも聞こえてくるので聴いてもらえると嬉しい。
最後に「鳥」という曲。鳥の声が聞こえてきます
M7 ハイドン:弦楽四重奏曲 「鳥」

先生:どうでしたか。感想を聞こうか
(すごかった)(楽器が知れて良かった)(綺麗な音だった)(Vnをはじめて目の前で聴いてすごかった)(ジュピターがすごく綺麗だった)(リコーダーと合わせて迫力があった)(いろいろな音が出てきてすごかった)(息がぴったり合っていた)カエルの歌がカノンだとは知らなかった)

終了


打楽器アンサンブル紫音1月ヴァージョン [弦楽器アンサンブル]

 北九州のグループ紫音(打楽器3名とピアノ)の1月のアウトリーチは、中尾小学校の校長先生の希望を受け、リズムではなく、いろいろな打楽器の音の面白さをテーマにすることになった。曲が大幅に変わるわけではないが、構成はずいぶん変わっている。でもいくつかのコンテンツ(要素)はきちんとしているのがこのグループの良さである。ある意味優等生。
 普通、グループでのアウトリーチでは子どもとの関係に責任を持つ人を置くことが大事であると研修の時には言うようにしてきた。たとえばSQ(たとえばエクセルシオ)などでは、交代で司会役をやる。それによってひとりひとりのコミュニケーション能力が上がっていくというわけだ。
しかしこのグループにはあんまりその必要が無いように思えるほど、4人のバランスがいいといえるだろう。変則的な編成なので、音楽的な難しさの方が大きいかもしれないが、人に見せたくなるような出来だった。研修とかで映像を見てもらおうか・・・

2007年1月18日 
北九州市八幡西区 中尾小学校 6年 60名ほど 
北九州市 響きホールがやってきた 事業
紫音

校長先生のはなし
今日は3つのことを注意して聴いてください
1, 耳で聞く
2, 心で聴く
3, 人に言う(感じたことを発言する)
では、始まります。

紫音、小太鼓から行進をしながら入場。(一部拍手が出る)
M1 アメリカンパトロール
T こんにちは。今日は
マリンバの楢橋(N)、Vibのいわさき(I) Dsの椋尾(M)  Pf谷口(T)です。よろしく。
さて、私たちは楽器を使って演奏します。今日は打楽器の面白いところ、すごいところなどを聴いてもらいたいと思います。
はじめに「初めまして」の意味から一曲弾いてみます
M2 ハチャトリアン:剣の舞
N おお、すごーいとか言われると演奏家冥利に尽きますね。この曲は知っています?
(剣の舞)、そですね。
さて、今日持ってきた楽器を紹介したい。
まずこの楽器は?(木琴?)いや、マリンバと言います。違うのは大きさと共鳴管があること。この楽器がはじめにどこで生まれたかを知っていますか?(ドイツ?フランス?)
南アフリカの方で出来ました。もともとはバラフォンと言って(絵を見せる)こんな感じの楽器だった。それがアメリカに渡ってこのマリンバという楽器になりました。
叩くのはこのばちです。マレットと言います。ばちは竹の棒にゴムが着いている。それに毛糸を何重にも巻いていろいろな堅さのばちを作る。
I これは?(鉄琴、ヴィヴラフォン)そうヴィヴラフォンと言います。ペダルが着いているね。これは踏むと音が伸びる。最大の違いはこれ、電気が来てますね。電気を入れるとファンが回る。音はこんな風に変わります(音を出す)
羽根を回すとヴィヴラートがかかるのでヴィヴラフォンといいます。
N では次の曲ですが、サンサーンスの白鳥を弾きます。白鳥が優雅に泳いでいる様が曲になっています。
あと、この曲ではマレットを一本ずつ持つのでは和音が足りない。だからマレットを2本ずつ持つ(ええっ)。指に挟んで開いたり閉じたりすることで和音が出せる。その中でも一本色の違うマレットがありますが、これは、このマレットでメロディを弾く。メロディは堅めのマレットで浮き上がらせるようにする。
M3 サンサーンス:白鳥
M どうでしたか? 木の暖かい音がしてたよね。次にやる曲は何を使うでしょう(タンバリン)えっ何故判るの(後ろに書いてある)。今日は学校のタンバリンを借りてひこうと思います。みんなは普段どう叩いていますか? そうだよね、でもタンバリンだけれども違った弾き方、難しい弾き方がたくさん出てくる曲をやります。まず、チューニング。音の高さを高い順に持ちます。さて、でははじめます。
※ サミットというのは会議という意味、3人のタンバリンが意見を言ったり品柄会議が進んでいくような感じです。
M4 鶴田睦夫:タンバリンサミット
M タンバリンもすごいことが出来るでしょ。人差し指とか親指とか手のひらで叩いたり、枠を使うなどいろいろな音が使われていました。
次はあの楽器について聞いてみよう。
T ピアノですね。ピアノも打楽器といえると思いますがその仕組みとおなかの中身について今日は話します。
まずこれ。これはピアノの一つの鍵盤のモデル。こんな風になっていて鍵盤を押すと弦を打つようになっている。これが88個並んでいます。
これから弾く曲は、打楽器のように弾く曲です。それにこの木の箱で一緒に弾いてみます。
M5 カプースチン:演奏会用エチュードから プレリュード
M この曲はピアノがとっても難しい。この箱の方はカホンという楽器です。ペルーで生まれた。ただの箱だけれども、穴が空いていて、中に弦が張ってある。
次に演奏するのはこれ。これは何かな?(キーボード? タイプライター)そうよくわかったね。昔のパソコンのようなものかな。手紙を書いたりするのに使っていた。
ルロイアンダーソンが忙しそうなタイプライターの音を見て作曲した。行の終わりまで言ったときのチーンという音や改行のギッと言う音を、トライアングルとギロであらわした。どんな音がするかな
M6 アンダーソン:タイプライター
I どうでしたか。今度は楽器を使わないで演奏します。(足? 手?)そう、体のあちこちを叩くことでいろいろな音が出る。それをボディパーカッションと言います。では
M7 シンスティン:ロックトラップ
(おお。かっこいい)
N みんなでユニット組んでやってもよいかもね・・
聞いているだけではつまらないので、ちょっと一緒にやってみましょうか。でもその前に紹介していない楽器がある(ドラムス) そうドラムス。いくつの楽器があるかな。
8個。両手両足を使って叩きます。
さて、みんな立ってみてください。ちょっと練習をしよう。手と足を使って・・
ドンパ ドンパ 出来ますね。これは初級編。ではつぎは
ドンパ ドドパ これも出来るかな。これは中級編。上級編は
ドンパドドンパ 。できますね。あと、
てを上に上げたら手を叩く
手を振ったら 拍手でおわる。
さあやってみましょう。曲はみんなも知っている曲
世界で一つだけの花

T はあーい。すわって下さい。では最後の曲になりました。
ラベルのボレロ知ってるかな(しってる)元々はオーケストラで100人とかでやる曲だけれど、4人でやります。負けないように手作りの楽器も使って紫音のボレロを作ったので聞いてください
M8 ラヴェル:ボレロ

先生 では最後にお礼の気持ちをこめていっしょに歌いましょう

M 広い世界へ
拍手、先生挨拶
終了


中越地震震災復興祈念での大森潤子SQアウトリーチ [弦楽器アンサンブル]

大森潤子と長谷部一郎によるSQのアウトリーチ。今回は村越真紀子、安藤裕子が加わっての演奏はなかなか良いバランスのSQになっていたような気がする。考えてみれば大森、安藤はアガーテSQでやっていた仲。お互いがSQの音づくりを理解している感じはあった。長谷部君もきちんとした低音を意識できていて、音楽的にもバランスが取れているのだが、それだけでなくアウトリーチでは、アウトリーチならではの呼吸というのがあって、その辺は大森さんと長谷部君は良いコンビである。音楽以外の日常的な一種の習慣のようなものの違いは当然あって、お互いにちょっとづつ気に障ることもあるに違いないのだが、プレゼンテーションとしてのふたりの違いは非常に魅力的である。
今回は大森さんも初のSQと言うこともありそれなりに考えて挑んだようで、アメリカの第1楽章7分をどのように集中して聞いてもらえるかを工夫してきた。初めのメロディに「裏のはたけでポチが鳴く、ここ掘れここ掘れ、宝がでるぞ」の歌詞をつけ音型を覚えてもらう。それは、何度も変化しつつ出てくるのを感じながら聞くことで、構造までも感じてもらおうというのだからなかなかである。


写真は2校目の桂小学校だが、この進行は1校目の中島小学校のもの。基本的にはどちらも同じ進行である。生徒の反応は2校ともおもいのほかシャイであったが、なかなか良いできだったと思う。

2006年9月15日(金) 11:00-11:45
長岡市 中島小学校 5年生 
大森、村越(Vn) 安藤(Va)長谷部(Vc) 弦楽四重奏団

先生の話
呼び込みから入場
M1 モーツアルト:アイネクライネナハトムジーク 第1楽章
大森:中島小学校の皆さんおはようございます。今日はヴァイオリンとヴィオラ、チェロの曲を聞いてもらいたいと思います。私は大森潤子・・・・・(それぞれあいさつ)
皆さんもっと前に来ませんか、来ても良いよ(前に出す)。
さて、一番最初に聞いてもらったのは、後ろに写真があるね,そうモーツァルト。知っている人もいるね
では楽器の話しをします。これらの楽器は弦楽器と言います。この茶の部分は(木)、弦が4本張ってある。では弓のこの白いのは?(馬のしっぽ)そう、あたり。でも本当にそう見える?なんかゴムみたいだよね。しっぽであることを見せるね(見せる)
これに松ヤニをつけ引っかかりを良くして音を出します。大きさは違うけれどかたちは一緒です。では大きさが大きくなると音は?(低くなる)。そうです。では音を出してみよう。まずチェロから(低音から高音にヴァイオリンの最高音まで行って戻ってくる)
これからやる曲はドイツの国歌になった曲ですが、同じメロディをいろいろな楽器で弾く。その音の違いを感じて欲しい
M2 ハイドン:皇帝 第2楽章
それぞれの音の感想は?(・・・)
長谷部:今は、普通に弾いていたが、いろいろな音が出る。駒の上を弾く、ハーモニクス。
こんなことも出来る。
大森:ハーモニクスは演奏の技の一つ。他にピチカートというのもある。ピチカートはイタリア語ではじくという意味。では、ドビュッシーの曲でこのピチカートが使われているのを聞いてもらいます
M3 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 第2楽章
おもしろかった?。
では、みんな立ってみよう。でこの和音は何かな(CGC)。ヴァイオリンとチェロだとこんな感じ、3人だとこんな感じ。結局4人いると物足りないのがなくなる。じゃあ、安藤さんが不機嫌だとどうなるかな。(やってみる、短調)。あれ、ずいぶん変わったね。
チェロが下を支え、ヴァイオリンが歌を歌うと、ヴィオラは雰囲気をつくる。
次はアメリカという曲をやるけれど、この曲は最初はヴィオラが主役である。その後、アメリカのメロディがたくさん出てくる。この曲では初めのメロディが何回も出てくる。それをみんなに覚えてもらいたい。判りやすく歌ってみる(裏の畑の歩地がなく。ここほれここほれ宝がでるぞ。)
これが何回もでてくるのを、聞いてみよう。
1, 裏のはたけが出てくるところ
2, ここほれが強くでるところ。
3, 宝がでる のところ
これが何度も変化しながら出てくるのを聞いてください
M5 ドヴォルザーク:アメリカ第1楽章。
みんなどうだったかな。感想
質問
花束、お礼の言葉 
終了


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