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前橋のトリオ・ブラン(7月8日) [弦楽器アンサンブル]

ブランの3人は非常に熱心でいろいろと考えている姿勢が好ましい。何らかのブレイクスルーがあると化けるかもしれない。まずはキラーコンテンツを持つことができると、いろいろなことがポジティブに回りそうな気がする。自信ができ、ほかの工夫を冒険できるから。
これはラボの一環でやったもので、内容的には私のメモが不十分であることから、あんまりヴィヴィッドに伝えられていないきらいはあるけれども、参考になると思う。

201007前橋ブラン.jpg
2010年7月8日(木) 3時間目
トリオブラン(新井、
前橋市天神小学校4年32名

入場
M1 ストラヴィンスキー:ペトリューシカ 
A)こんにちは。ヴィデオレター見てくれたかな。さっき感想を貰って見せて貰った
この3つの楽器で弾くのをピアノトリオと言います。
ピアノは新井、ヴァイオリンは   チェロは
今日はピアノトリオの音楽を届けるためにやってきました.よろしくお願いします。(よろしく)初めての挨拶のつもりで、ペトリューシカの踊りの曲。
どんな響きがした?(・・・)難しい?(Pf,Vn,Vc が追いかけっこをしていた)(音色がきれいだった)私たちも楽しみながら弾いていた。
他にも響きには魔法の力がある。それは、想像させてくれる,という力。今日はそれを体験して貰いたいと思います。
その前に楽器を紹介する。まずピアノ。そばに集まって・・。そばで聞いたことある人(はい)<ピアノの仕組みを説明> ではそのままで一曲
M2 花火
H)いろいろな花火を想像したと思う。次はこのふたつ。ヴァイオリンとチェロ。チェロは軽いですか,という質問があった。大体4キロくらいだけれど思ったよりも軽い。どう音を出すかというと・・・<楽器の説明>
ではこのふたつの楽器でヘンデルの曲を弾きます。ヘンデルは後ろの写真。弦の響きがどうなのかを聞いてみてください。面白い響きもあるかもしれない
M3 パッサカリア(短縮版)

E)次に私たちからのプレゼントとして、ヴァイオリンを触って貰おうかな。
<体験>
H)他に触りたい人は終わった後で・・・
E)いろいろと響きを出す仕組みがある。これから3人の響きに戻りたい。ヴィデオで話したようにラヴェルのトリオを弾きたいと思います。
響きを聞くといろいろな想像ができる。どんなことができる?
におい→今日は何? とか音を聞いて想像できる。さっきの花火もいろいろな花火をイメージした(音が大きい・・) どういう音がしたとかみんなちがうと思う。
みんなの自由に想像できるのだけれどイメージするってどういうこと。それをこれから体験してみよう。
ラヴェルは後ろのベートーヴェンの下にいる。日本で洋服を着始めた頃フランスで生まれた。子どもと遊ぶのが大好きで自分の曲に話をつけたりして遊んでいた。だから私たちもこの曲にお話をつけてみた。
みんなは音楽の扉の前にいる。開けてみる。どんな世界が拡がっているか,どんな景色、人・・・
話を読んで演奏する。最後には絵を描いて貰う。紙には扉が書いてある。
では扉を開けてみよう
M5 ラヴェル:ピアノトリオ 第1楽章
演奏後、子どもに絵を描いて貰う(もう一回絵を書く後ろで演奏する)

絵は後で送ってください、絵にメッセージを書いてお返しします。

終了


北九州、トリオEM2 [弦楽器アンサンブル]

トリオEM2は2年目。それぞれが活動をしていることもあってなかなか集まれないみたいなのだけれど(その意味ではミニ東京的ではある)、構成を誰がどのように仕切っていって構成と話し方の精度を上げるかによってもっともっと良くなるはずだ。

2009年12月17日  10:50-11:50 
Trio ME2
北九州市黒崎中央小6年生86名

先生の紹介
入場
(M)黒崎中央小学校の皆さんこんにちは。強は二つの違う弦の響を紹介したいと思います
松田です、上野です長野です。
M1 赤鼻のトナカイ
(E)皆さんは今年卒業ですね。何か思い出はあるかな。私の時は、卒業文集とかがあって好きな4文字熟語や詩や将来なりたいものとかを書いた。私はピアノの先生か演奏家になりたいと思って居た。松田さんは・・・小さい頃からVnを弾いていたのでプロになれるかなと思って居た。上野さんは・・・Violistが夢だったけれど、そうでなければ画家か政治家にと思っていた。
私は・・・
今日はヴァイオリンの人が小さい頃どんなことをやってきたかを少し話ながら演奏をしていきたい。先ずこの曲から
M2 ガヴォット
ヴァイオリンを初めて半年くらいたって弾ければ・・・という曲。ヴァイオリンは早く習うので、昔は6歳の6月6日とか言われていたけれどもっと早い。
次の曲も大体同じ頃の曲。左手を見ながら聞いてみてください。
M3 アベマリア(グノー)
左手は見てた?そう揺らしていたのは、ヴィヴラートと言います。たとえば局にこんな表情が着けられる(弾く)、それはピアノと違うところ。他にはこんな弾き方もある。指ではじくのはピチカート。他に今度の曲でやるこんなこと(フラジオを弾く)音をずらすグリスランド(弾く)
M4 チャールダッシュ
今の曲はチャールダッシュと言う曲でした。こんなに見てると弾きたくなるよね?
先ず先生にやってもらおう。
他にやってみたい人。12月生まれの人は? では弾いてみよう。<教えて体験>
M5 剣の舞
(U)次はヴィオラの話をします。ヴァイオリンとヴィオラの違いは・・・先ず大きさがちがう。音は(低い)5度低い音を弾く。
楽譜はVnはト音記号で書くけれど、ヴィオラはハ音記号というので書く。不思議だけれど、こういう記号。だから最初は読めなくて困る。
ではこの2つの楽器のために書かれた曲を弾いてみる
M6 二重奏曲
次はホルスト。みんなも今年やったらしいのでやってみたいと思う。聞いてみてください
M7 ジュピター

アンコール
クリスマスなので
M  花のワルツ

終了




クァルテット・エクセルシオ(尾道) [弦楽器アンサンブル]

尾道は一時どうなることかと思っていたのだけれど、いくらか落ち着いてきたみたいだ。
アウトリーチの良いところは、行った先からの反応が良いことで(良すぎて困ることもある)。受け手だけでなく、多くの関係者が居ればいるほど,現場からその良さが理解されていく。時間はかかるけれども、市が良いことをやっているという声が少しづつ浸透していくのである。派手ではないけれども、そういうじっくりとした浸透の仕方はありがたいし、意味がある。逆にこういう事は続けて行かないとその意味があっという間に消えていってしまうようなものでもある。記憶に残る時間の共有としては大きなイベントの方がインパクトも大きく長い間持続できるのだけれど、日常に入っていくアウトリーチでは、数と持続をしないといけないが、実はその分じわりと効いていくものなのだ。

12月の初めにクァルテット・エクセルシオがやったのは、小学校もあるけれども、図書館での絵本の読み聞かせとのコラボ。事前に決めていた絵本は、担当者の意向もあって「よあけ」と地元出身でアメリカで活躍している絵本作家の「My Lucky day]。親子向けの企画として行い、とても良かったと思う。

絵本のは、ここには書きにくいし、写真もとれないので南小学校という小さな小学校に行ったときの様子を・・
最後に絵本の時の雰囲気を・・・

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2009年12月4日 10:35-11:20
広島市尾道市南小学校(全校60名)=瀬戸田

先生あいさつ
大友(チェロ)のみ入場
弾き始めると後ろからヴァイオリンの音
M1 マドリードの帰営ラッパ
こんにちは、今入場してきたときの音楽はボッケリーニという人が作ったマドリードの帰営ラッパという曲です。
今日は4つの弦楽器の音楽をみんなと楽しみたいと思います。
次はこれから幕が上がる、と言うドキドキぢた感じの音楽。
M2 アイネクライネナハトムジーク第1楽章
知っている曲だったかな?(ほとんど)テレビでも聞いたことがあると思う
今日はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという3つの種類の楽器について紹介したい
第1ヴァイオリンは西野ゆかさん。メロディを受け持っている。ヴァイオリンは高い音が出るけれど、低く深い音も出せる。では西野さんに注目してメロディをきいてください。
  M ツィゴイネルワイゼンの冒頭
どうだった?(左手が動いて格好良かった)
次はヴィオラと言う楽器。吉田由紀子さん。ヴィオラはヴァイオリンよりもちょっと大きい<比べる>。だから少し低い音が出る。大人の声丁度おかあさんの声と似ている。聞いてみよう
  M ホルスト:ジュピターの一部
少ししっとりとした感じがしたと思う。今度は私の楽器、チェロ。ヴァイオリンと形は同じだけれど、ずっと大きい。だから同じようには弾けないので、足に挟んでゆかに棒をさして弾く。では聞いてみて
  M サンサーンス:白鳥
あ、一人忘れているね。第2ヴァイオリンの山田百子さん。彼女の持っている楽器はヴァイオリンで西野さんと同じ<比べる>だけれども、メロディを受け持つ第1ヴァイオリンとは役割が違う。一応音も聴いてみようか<サイレン>
今のは?(救急車)
弦楽器はピアノと違って音と音の間の音が出せる。この弦でこすって音を出していた。この白いのは?(鯨のひげ)(馬のしっぽ)そう馬のしっぽでできている.ちょっと見てみよう(西野弦をはずす)
この馬のしっぽでこすって音を出すのだけれども、もう一つ弦楽器の弾き方がある。弓を使わない。置いてしまう(えー)
M3 プリンク・プレンク・プランク
今のは弦をはじくピチカートという方法
次にアメリカで身近な音楽として聞かれているエンターテイナーという曲を弾くけれど、西野さんはメロディ、他の3人は伴奏を受け持つのだけれど、チェロは低い音、でも中の二人が何をやっているのかよく注目してください
M4 エンターテイナー
さて、12月と言えばそろそろ・・(クリスマス)クリスマスの曲を一つ。
M5 もろびとこぞりて
最後の曲はハイドンという人が書いた曲。ハイドンはモーツアルトと同じ時代の人で、弦楽四重奏曲をたくさん書いた。
あとで、この曲のあるフレーズがカエルの声に似ているというので蛙いう名前がついた。書いてあるのは鮭だけれども蛙です。
M6 ハイドン:弦楽四重奏曲「蛙」第4楽章

拍手、では最後にみんなと一緒に校歌を演奏したいとおもう。
アンコール  南小学校校歌

終了

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カルミナ四重奏団のアクティビティ [弦楽器アンサンブル]

カルミナQの来日はたぶん8回目だけれど、アウトリーチは初めて。昔呼んでいた頃はそのような時代ではなかった。ここ10年程度で大きく変わったことの一つであろう。
通訳が必要というハンデがあるけれども、演奏の力はすごいとおもう。あと、今日の通訳の花田さんは、通訳というのか進行役というのかというくらい話のもって行き方がうまかった。演奏家の話さないこともフォローして子供の理解を助けるなどさすがである。
写真は、エンデルレ夫妻の娘キアーラちゃんが参加したシューベルト。彼女はまだ16歳なのだけれど、とても良い音楽性がある。モーツアルトのトリオも聴いたけれど堂々としたものだ。まあ、カルミナの音をずっと聞いて育ったのだから、あのくらいの表現力は当たり前なのかもしれないけれど・・・

カルミナ日本橋1.jpg

2009年6月9日 11:30-12:20
東京都中央区日本橋小学校 4年2組約25名

先生挨拶~呼び込み
登場
M) Good morning (Good morning) How are you (Fine ! thank you)
W) 最初にモーツアルトのとっても有名な曲を弾きます。
今日はみんなにお願いがある。みんながどういう曲が好きか調査をしている.それでもっと良いプログラムを作りたいと思っている.だから最後に今日弾く4曲の中でどれが一番好きかを教えて欲しい。だからよーく聴いてほしい。

M1 モーツアルト:アイネクライネナハトムジークの第1楽章
聴いたことある人(全員)聴いたことがあってうれしいですね。
次の曲はみんな知らないと思う。ヴェレッシュという人の曲。今度の土曜日に第一生命ホールでコンサートをやるのだけれど、それが日本で初めてになる。NHKが来て録画するみたいなのでまた見られるかもしれない。
ヴェレッシュはハンガリーで生まれて、その後スイスにずっと住んでいた野でスイスの作曲家といってもいいと思う・彼の曲はモーツアルトと違っていてちょっとびっくりするかもしれない。新しい曲できれいなメロディではない。でも、ジャズとかハンガリーの民謡っぽいところが出てくる。
それと、もう一つ注目して貰いたいのは、この曲はリズムが難しい。モーツアルトならば1,2,1,2と判りやすいしリズムに乗りやすいけれど、これは、12、123,12345,12,12とかリズムがいつも変わっている。だから数えながら弾くのだけれどそれが難しい。みんな真っ赤な顔になったり、おでこにしわを寄せたり、足を動かしたりして数えながら弾く.そんなところも見て欲しい
M2 ヴェレッシュ:弦楽四重奏曲第1番 第3楽章
どうだった? 私たちカルミナ四重奏団はもう25年もやっているけれども、この二人はもっと長く知っていて結婚している。今日は私たちの一番大事なものを持ってきた。娘のキアーラです。<キアーラ登場>
キアーラは16歳。日本には何度も来た。初めて来たときは私のおなかの中だった。その後何回も来たので彼女は日本が大好き。初めの頃かわいいかわいいと言われていろんなお土産を貰ったのでそれで好きになったみたい。今チェロをやっている。今日はこの3人の家族、エンデルレトリオでモーツアルトのディベルティメントを弾きたいとおもう。この曲は少人数の室内楽の中でも特に難しいと言われている曲。キアーラもたくさんたくさん練習してきた。
M3 モーツアルト:ディベルティメント
最後の曲は5人みんなで弾く。多くの人が世の中で一番美しい音楽という曲なんですけれども、みんなはみんなの考えで選んでください。
では第3楽章を
M4 シューベルト:弦楽5重奏曲第3楽章
どうでしたか、ではみんなに聴きますね。キアーラに数えて貰う
隣の人が判らないように目をつむって・・・
では1曲目(冒頭を少し弾く)
2曲目、3曲目、4曲目8それぞれ冒頭を弾く)
キアーラ)チャンピオンはシューベルト・・・<と順序を発表する>

では拍手で送りましょう
※ 生徒が歌の準備をする。
メンバーを迎えて、代表で子どもが感想をいって、私たちの先輩が作った歌を聴いてください、という
生徒の歌

終了

トリオミュゼ日立のアウトリーチ [弦楽器アンサンブル]

今年の音活で一番数をやったのがミュゼであろう。その最初の高松を一緒にやって、今回5つめの都市日立のアウトリーチをのぞきに行った。基本的な構成はあんまり変えていない、良くできた構成である。その意味では演奏も子供とのやりとりも何となく余裕が感じられて良かったのだけれど、余裕というのは諸刃の剣である、できればもう少し言いたいことを煮詰めるといいのだけれど・・・

日立ミュゼ2.jpg

2009年2月13日 14:00-14:45
茨城県日立市東小沢小学校 4-6年生約35名
トリオ・ミュゼ(佐々木祐子、上野真理、伊久希)

先生挨拶~呼び込み
登場
M1 美しき碧きドナウ
(上野)東小沢小学校の皆さんこんにちは(こんにちはー)トリオミュゼのヴァイオリンの上野真理です。ピアノの佐々木祐子です、チェロの伊久希です。3つの楽器が重なり合ってピアノトリオになるのだけれど、今日はいろいろな音楽を聴いてもらいたいと思います
今弾いたのは美しき碧きドナウという曲。ウィーンの踊りの曲です。ウィーンは冬は寒くってマイナス15度とかになる。だから、お酒を飲んで踊りを踊って暖まりながら寒くて暗い冬を過ごしている。
まず今日は3つの楽器のことをせつめいする。まずヴァイオリンから。
これは何で出来ているかな(木)そう、じゃあ何歳くらいだと思う?(100,200・・)この楽器は大体200年くらい前に出来た楽器です。200年前って何時代?6年生なら知ってるかな?(江戸時代)
この真ん中にたっている板は駒といって、これがたっているので、弦の振動が木の箱に伝わる。じゃあこの弓は?(木)そう、この白いところは?(・・鯨、馬いろいろ)。分解してみるとわかるかな(糸)おばあちゃんの白髪とか・・(笑)。馬のしっぽというのが正解です。馬の毛を大体150本くらい張ってあります。馬の毛は切れていくので年に2回暗く張り替えて使っている。ここでヴァイオリンの曲を一曲。
M2 愛のよろこび
(伊久)今度はヴァイオリンよりも大きなチェロを紹介する。さっき入ってきたときに「でかい」とっていた人がいたけれど、大きさを比べてみよう<比較する>同じ形だけれど大きさが大体12倍くらいある。ではほかにも見た目で違うことがある(ささってる)そう、ここだけ金属。エンドピンというのだけれど根本にねじが切ってあってそれで自分の体に合うように長さを決めて固定して弾きます。
じゃあ、目に見えない違いは?(・・音、低い)どのくらい低いかな、見当つくかなな、じゃあ聞き比べてみよう。ヴァイオリンの高い方から一番低い音まで弾いてもらって、その下の音をチェロで弾いてみる<弾く>
低い音が出たね。前で学校で「汽笛みたい」といったお友達がいた。ではチェロの曲、白鳥というのを弾く。白鳥は知ってるね。飛んでいるのではなく、みんのうえをすーっと泳いでいる様子を思い浮かべて聴いてください。
M3 白鳥
次はもう一つの楽器、ピアノについて佐々木さんに話してもらう。
(佐々木)ピアノを習っている人はいるかな(多数手が上がる)。ピアノを知らない人はいないけれど、ピアノはVnやVcと違うところがある。それは、VnやVcは自分の楽器でそれを家から持ってくるけれど、ピアノは持ってこられないので、私はいつもそこにある新しいピアノを弾く。新しいピアノと出会って、毎回新しい友達に会うようなドキドキがある。いつも仲良くできるかなあ、とおもいながらくるので心配だけれども楽しい。最初あんまり仲良くなれなくても弾いているうちにだんだん仲良くなってくる。そうすると、今日も心を込めて演奏しようという気になる。
ピアノはどういう仕組みか見てもなかなかわからないよね。ピアノにも弦が張ってあって、それは大体200から250本くらい。ピアノの鍵盤をたたくとハンマーが上がって現に当たって振動し、それが箱に共鳴して音が出る仕組みになっています。元気な音出したいときは強く、柔らかい音を出したいときにはなでるように弾く。
じゃあ、手以外に何を使って弾いているかわかる?(頭)うーんそうだね。ほかには(足)、そう、ペダルを踏むと音が伸びて響きが豊かになる。だから大ホールの隅まで音が飛んでいきます。
ではモ-ツアルトのトルコ行進曲を弾いてみます。知ってるかな?(名前だけ知ってる)
M4 トルコ行進曲
(上野)3つの音を聞いてもらったけれど、今度はもう一回一緒に弾いて聴いてもらう。
M5 パッヘルベルのカノン(途中まで)
パッヘルベルのカノンという曲でした。
では、ここでこれを見てみて(小さい)子供用のヴァイオリンです。もう一つ私のと同じ大きさのも持ってきた。せっかくだから触ってみたい人いるかな(なかなか手が上がらない。子供が指名する)
やってみよう。まず左手に楽器を持って肩に乗せる。右手は狐を作って。みんなもやってみよう。それでこうやって弾く。
では3人でカノンを弾いてみよう。<共演やってみる>どうだった?
(耳に近いところで音がするのでうるさい。首が疲れる・・)
(佐々木)私も最初に楽器に触ったときはあんな気持ちだったことを思い出した。
私は、どんな気持ちで弾いてそれをメッセージとして送りたいといつも思っている。言葉ではなく音に乗せてメッセージを出そうとしている。
次は最後の曲だけれど少し長い。だから少し話をしてから弾こうと思う。
今は冬、寒くて風が吹いていて、木の葉がさらさら。ちょっと寂しいような気分になった感じで冒頭の部分を聴いてみてください。<冒頭を弾く>
何感じた?(悲しい気分)
木の葉をピアノで表現していた。<弾く>
そこにすてきな男性が歩いてきた。どんな気分かな<弾く>(寂しい)
その音に誘われて女のひとが<弾く>
三人そろったところでもう一回冒頭を弾いてみる。
(上野)こういう感じで始まるのだけれど、もう一カ所。VnとVcで弾くこういう処がある。みんなは下校の時に仲良く帰るとおもうけれど、途中でけんかすることもある?(する)。けんかをして寂しい気持ちで帰るみたいなところがある<弾く>(さみしい)
言葉でしゃべってなくても感情が感じられたかもしれない。
では、長いけれど3つの楽器で旅に出る。どうなるか、メンデルスゾーンのピアノトリオを一番最後まで聴いてもらいたいと思う。
M6 メンデルスゾーン:ピアノトリオ第1番第1楽章

(先生)どうでしたか。感想を言える人(手が上がる)
感想
退場、終了

愛知室内オケの弦楽四重奏(幸田町のアウトリーチ小学2年生) [弦楽器アンサンブル]

幸田町は3年前にオーディションをやって、小学2年生対象に各年2回づつアウトリーチをしてきた。今年で6校全部回ったことになる。ここの音楽によるアウトリーチは、小学2年生、5年生と全校を回るパターンなので、文化政策としてはきちんとした活動の印象である。単発の面白さも大事だけれど、こういうのも価値がある。ただ、継続では緊張感を保つのがなかなか大変な作業なのである。
とはいえ、4年間継続してきて、いろいろな意味でその価値が明らかになってきているので、うまく続いていくことを祈りたい(愛知県はトヨタがああなると影響が大きいのだ。たぶん)
プログラミングのアイデアもあるのでアウトリーチも安定していると言えばそうなのだけれど、気になるのは一つのプログラミングを完成させていくということ。やり取りや語りが重要さをもつアウトリーチにおいては(特にアンサンブルでは)、演劇を扱う時のように繰り返すことで完成度を上げていくという手法が大事。これは同じ日にやったアンサンブル・シェリー(木管5重奏)にも同じことが言えるのだけれど、詰めていかないと、アイデアが良かったねで終わってしまう可能性がなくはない。残念だけれど、幸田だけではその回数を担保できないのでちょっとかわいそうでもあるけれど、そのことも意識するといいと思う。
ACOアンサンブルは愛知芸大卒業生を中心に作った室内オケのSQ。チェロは別の人だけれど、原村のセミナーにも行っていて、先生の印象は強かったようだ。アンサンブルで何をしようとしているのかがはっきりしているのが良い、というのはその時のある先生の意見。特に上手ではないけれど・・というコメント付きだけれどあんまりほめない人なので・・・。その辺は先生の教え方がいい、音楽の方向がしっかりしている、ということらしいのだけれど。
確かに、初めてやりだしたときからその辺は感じられて好感があった。特にトップの平光君の多才(多彩)さは中々のものだ。こういう人が名古屋でがんばっているのは本当に好ましい。

幸田ACO.jpg

2009年2月9日 10:50-11:35
愛知県幸田町 中央小学校 2年生約85名

入場
M1
中央小学校の皆さんおはようございます(おはようございます)今日は4人のクラシックのコンサートを聴いてください。
まず自己紹介から。一番左のヴァイオリンのお兄さんは平光真彌。次にやはりヴァイオリンの新谷歌さん、右にいるのは大きい楽器だね、チェロの山際奈津香さん、私はあんまり見ないけれどヴァイオリンよりちょっと大きなヴィオラの小松大です。よろしくお願いします。今日は僕が司会をしながら進めたいと思います。
一曲目はブルガリアンラプソディ。真彌さんが自分で作った曲でした。お松吊みたいな感じだけれど、ブルガリアのダンスの曲を元にして作りました。今日は少し踊りの曲を色々とやってみたいと思います。
2曲目はバッハの作ったブーレという曲。聞いたことがあるかもしれない。
M2 バッハ;ブーレ
今のブーレというのはフランスで今から400年とか前に踊られていた。どうだったかな。
あんまり早くない踊り。
次は17世紀のころのメヌエットという踊りの曲。言ってみよう。メヌエット(メヌエット)これは覚えて帰ってほしいな。3拍子でできています。ちょっと踊って見せよう<弦3人のバックで小松踊る>。本当は演奏家だから踊りは得意でないけれども、こんな感じ。今の
曲はハイドンのメヌエットですが、これを全部聴いてもらおう。
M3 ハイドン;メヌエット
メヌエットでした。次に2曲続けて弾く。一曲目はポルカ。ヨーロッパのチェコとかポーランドで踊られていた。2曲目はタンゴ。南アメリカのアルゼンチンで流行った曲。
では、ヨハンシュトラウスの「大急ぎで」というポルカ、とアルベニスのタンゴを
M4 J・シュトラウス:ポルカ
M5 アルベニス:タンゴ
今度はちょっと珍しい曲を弾く。といっても日本の歌、ソーラン節。日本のどこの歌かな?(日本、北海道・・)そう北海道です。網をひく時にソーランソーランと掛け声をかけて歌った。今日はそれを4本の弦楽器で弾こうと思う
M6 ソーラン節
ここで、平光お兄さんにヴァイオリンについて話してもらおう。
(平光)ヴァイオリンは、ここが空洞になっていて、そこで音を響かせるのだけれど、弦を弾くとこの木にひびく。この木は表は松で、裏と横は楓でできています。じゃあこの弦は何で出来ているかな(ひも、糸、鉄・・)実は羊のおなかの中、腸を取り出して、乾かして周りに銀線をまいています。これをガット弦と言います。言ってみよう(がっとげん)弓のほうは・・<外してみせる>(馬の毛)そうだね馬の尻尾の毛です。大体120本から150本位はってある。
さて、ヴァイオリンを勉強したところで、ちょっと弾いてもらおうかな。弾きたい人(卓さんっ手が挙がるので、男女一人づつ選ぶ)
体験
じゃあちょっと一緒にやってみよう
 m エーデルワイス
さて、あと2曲。次の曲はみんなが知っている曲、知っていたら歌ってね(ぽにょぽにょ、ざわざわ)
M7 ぽにょのうた   (みんな手振り付きで一緒に歌う)
さて、最後に、チャールダッシュというハンガリーで生まれた曲。みんなで言ってみよう(チャールダッシュ)。かっこいい曲。
M8 モンティ:チャールダッシュ  途中で平光客席にはいる

先生
質問
終了







北九州 トリオEM2のコミュニティアウトリーチ [弦楽器アンサンブル]

北九州の今年度最後のアクティビティは、八幡西区のセンター。財団は去年今年と八幡西区のコミュニティセンターを対象にしている、響ホールに決して遠くはないのだけれど、ちょっと離れている感じがある地域であり、開発したい地帯なのだろう(でも来年は小倉南区を考えているみたいだった。小倉南区は北九州市の中でもちょっと遠いという感じの場所である。山のほうでもあるし)。
EM2は毎回プログラム構成をガラッと変えてくるので面白いともいえるけれど、一つのやり方を完成させていくという感じにはならない。どうだろうか。まだ試行錯誤の感じなのだろうか。

EM2-1.jpg
2009年1月23日(金) 12:15-13:00
北九州市 穴生学舎
トリオEM(松田まさ子(Vn)、上野美科(va)、永野栄子(Pf)

司会あいさつ
入場 
松田 こんにちは、トリオEM2です。ピアノは永野栄子さん、ヴィオラは上野美科さん、私は松田まさ子です。今日は皆さんがよく知っている曲を弾いていきたいと思います。
まずはおなじみの曲を演奏します
M1 冬のソナタ「初めから今まで」
今日は合唱をやっている人も多いということだったので、テーマはソドレミ。ソドレミとかミラシドのような音型から始まる曲は名曲が多くヒットする、という話がある。五木の子守唄とかもそう。
次にベートーヴェンのピアノソナタから、悲愴の第3楽章。これも同じです。ドラマにも使われていたけれど、ロミオとジュリエットの場面を思い浮かべていただいても良いと思う。
M2 ピアノソナタ悲愴第3楽章(ピアノソロ)
続いては高校3年生。リクエストにあったのだけれど、原曲になるべく近く演奏したいと思って、永野さんがカラオケボックスに行ってテープにとってきた。それを元に上野さんが編曲したのだけれど、上野さんは全く聞いたことがなかったらしい。
みんなのイメージに近くできるといいのですけれど
M3 高校3年生
次はツィゴイネルワイゼン。自分の体験で、卒業してから昔通っていた中学校に演奏しに行った。巨人の宮本さんなども一緒だった。
クラシックというのは静かに聞くものだと思っていたのだけれど、前奏が始まると「余、待ってました」と言われたでも案外のりのりで演奏で来て、考えてみたらこの曲はそういう曲かもしれないと思った。テンポが自由に揺れるところがある。今日は時間の関係で少しカットしてお送りする。
M4 ツィゴイネルワイゼン(松田)
楽器の話、チューニングの話
次は、少し明るく、ミラシドでなく長調に変えてみたい。この道、はみんなで歌いたい。はじめはVnで、次に1,2番をうたってください。
M5 この道
今度はカルメン。カルメンと言えば<永野、ピンクレディの歌>、ではなく、オペラのカルメン。カルメンがほセを誘惑するシーンで歌われる曲。このリズムがずっとなっている。ハバネラ。これはもともとはキューバのハバナで流行したのでハバネラというらしい。初めて知った。こういう知識も案外大事。これは最初でなく途中で出てくるラレミファと出てくる。
M6 ハバネラ
最後の曲になってしまいました。ヘンデルの水上の音楽。王さまが船を浮かべて遊んだので、楽士も船に乗って演奏した。トランペットで華々しく始まる曲。
M7 水上の音楽「ホーンパイプが鳴り響く」

アンコール 千の風になって

終了

トリオZEN(近藤亜紀、松本蘭、金子鈴太郎)のアウトリーチ(アウトリーチフォーラム高知その3) [弦楽器アンサンブル]

近藤亜紀(Pf) 松本蘭(Vn) 金子鈴太郎(Vc)のトリオ。
トリオのアウトリーチというと大体最後にブラームスとかメンデルスゾーンとかのトリオのどこかの楽章(1か4)をどう聞いてもらうかということがテーマになることが多い。10分程度の楽章でいわゆるソナタ形式が多いわけだから、その時間を聴いてもらえるように多くのエネルギーを集中させることになる。今回も基本的なスタイルは同じだが、昨年のエトワール、おんかつのミュゼとも違う個性があって面白い。
高知中心部の小学校(追手前小学校は本当にお城のそば)の6年生だったが、比較的やりやすかったかな。金子君はしゃべることを書いた紙を離すことで流れが自然になった。それも何回かの経験のすえのぎりぎりの決断。よかったのではないか。近藤さんはこういうのは初めてだと言っていたけれどなかなか的確だった。

大手前小トリオ7.jpg

2009年1月20日
高知市 追手前小学校 6年生
ピアノトリオ ZEN (近藤亜紀、松本蘭、金子鈴太郎)

入場
M1 愛の挨拶
金子 皆さんこんにちは(こんにちは)。元気ですね。僕たちはピアノトリオZENです。
今日は音楽を楽しんでもらおうと思ってきました。音楽好きですか?(はい)もっと元気に(はい)楽しい時間を過ごしたいと思います。
今のは愛の挨拶という曲です
メンバーを紹介します。松本 松本蘭です<蘭ちゃんです>、近藤 近藤亜紀です<亜紀ちゃんです>、金子 私は金子鈴太郎<りんちゃんです>です。
じゃあ蘭ちゃんが持っている楽器知ってますか?(ヴァイオリン)そう。これは?(チェロ)じゃあ、この大きなのは?みんなで言おう。せーの(ピアノ)
ピアノのこの白と黒のところ(鍵盤)そうだからこれは鍵盤楽器と言います。ヴァイオリンとかは(弦楽器)弦を張って弓でこすって音を出すので弦楽器。他には管楽器、木でできているのは(木管楽器)、金属でできていると(金管楽器)、たたいて音を出すのは(打楽器) みんなよく分かっているね。みんなに5を挙げてください。
出は弦楽器から説明します。ここに貼ってある4本の弦はなに?(ざわざわ、色々)
羊の腸、を乾かして撚ったもの、テニスのラケットとかソーセージに使われている。弦を支えているのは駒と言って、弦を弓でこすると弦が振動してそれがこの駒を伝わって本体に伝わる。本体は中がからっぽでそこに響いてこの穴から音が出てくる。ちょっと触ってみて<楽器に触らせて弾く>(おー)。どうだった(震えてる)。これが音の出る仕組み。
弓はこの茶色の部分は?(木)白いのは(…、馬の毛)そうどこのかな?(尻尾)正解。毛を白く漂白して張る。そのままだと滑るので松やにをつけると引っかかる。野球のピッチャーが白い袋を触るのとおなじ。仕組みが分かって聴くとまた少し違うかもしれない。高い音、深い音が出る。サラサーテのツィゴイネルワイゼンをひいてもらおう。
m ツィゴイネルワイゼン 区切りのいいところまで(松本)
どうだった?(テレビで流れてる) 深い音ってわかった(わからん)じゃあもう一回<弾く>これが深い音。
次はチェロ。ちょっとクイズをする。ヴァイオリンになくてチェロにあるものは?(棒)
これはエンドピンと言う。なぜあるかというと、大きくて抱えられないので床に挿して弾く。持ち運ぶときは危ないね。このように引っ込める。
音は、大きくなるとどうなる?(低くなる)そう、低くなる、では一曲弾いてみます。
まずチューニングをする。これは調弦と言って、音の高さと気持ちを合わせていく。
チェロは甘くてかっこよくて、僕のような楽器。白鳥という曲を弾く
 m 白鳥(区切りのいいところまで)
どう、きれいだった? しゃべっている時も弾いている時も良いでしょ。
今のように滑らかに弾くのはレガートという弾き方。他にも弓を使わないで弾くピチカートという弾き方もある<やってみる>
他にも、そう今左手が震えているのが見えた? あれは緊張して震えた・・・というのは嘘でヴィヴラートという。これを無しで弾くとこんな音<弾く>これでもきれいだけれど、ヴィヴラートをつけると<弾く>響きが大きくなる。このヴィヴラートをたっぷりとか、少しとか、つけないでとか選びながら弾いています。他にも弦はどこを押さえても鳴るのでこんなこともできる<サイレン><F1の音><F1の車2台の音>
次はピアノ。亜紀さんに話してもらおう。
近藤 ピアのはなんでできてるかな(木)鍵盤は白と黒とで合計88個ある。中には200本以上もの弦が張ってある。この弦は20トンもの力で引っ張られている。20トンってわかる?(車20台)中にはハンマーが入っていて下から弦をたたく仕組みです。
ピアノってだれが弾いても音が出る。鍵盤の上を猫が歩いても音がする。でも、ヴィヴラートやピチカートはできない。じゃあどうやって色々な表情を出すか?(下の足)そう、このペダルを踏むとこういう風になる<弾く>ペダルがないと?<弾く>
(上の屋根)そう、この屋根に響きを反射させて音が出ていく。
ピアノは鍵盤を押すと1センチ下にさがって音を出すけれども、どのように下げるかによって音が違う。例えば優しく大事なものを触るように弾くと甘い音<弾く>、熱いものに触ってあちっという感じで弾くと<弾く>こんな感じ、こちょこちょという感じで弾くと<弾く>こんな感じになる。
金子 すごいね。そういうことを気にしながら一曲弾いてもらおう。
 m 幻想即興曲 きりのいいところまで
どうだったかな(うまい)音がたくさん出てたね(いっぱいだった)強い音弱い音色々な音があった。それからたくさんの音が一緒に出せるのでメロディから伴奏まで全部できちゃう。
では違う楽器3人が一緒に弾くとどうなるか。次の曲は・・・
松本 シェーンフィールドという人が作ったカフェミュージックという曲。シェーンフィールドって聞いたことある(ない)ないよね。今50歳くらいのアメリカのおじさんです。今までの曲とはちょっと雰囲気が違うと思う。わくわくする感じ。お互いがちょっかいを出し合うような・・
金子 サッカー好き? サッカーでボールを出し合うように、音楽をパスする。良く分からないかもしれないけれど聞くと何かわかると思う。後で聞くので聞いてみてください
M2 シェーンフィールド:カフェミュージック
松本 どうだったかな?(すごかった、思ったとおりだった)音楽のパスっていうと何となくわかったかな。目を見あったり、体を寄せ合ったりいろいろして弾いていた。
少ない人数で弾くのを室内楽というけれども、これは、みんながおしゃべりが好きなように、楽器を使っておしゃべりしあうものです。
次はブラームス。後ろに絵があるね。
次の曲は最後だけれど少し長いのでちょっと詳しく話そうと思う。
ブラームスはドイツの北のほうの寒いところで生まれた。それで、ブラームスの音楽は暗く、重く、長いと思われているけれども、それは、真面目で、一生懸命で一途だったともいえると思う。ブラームスは自分の音楽の先生の奥さんを好きになってしまった。信じられる?(ええーっ)つよくあこがれを持っていたので、生涯一度も結婚しなかった。かなわぬ想いが表れているとおもう。
この曲はこんな感じで始まる。まずピアノが語りだす。すると、チェロがなになに?って入ってきて、そうそうそうだよねえと話しだす。まだ話してる。チェロはいつも話が長いんだ。最後にヴァイオリンが、それってこういうことだよね、と入ってくる。
分かってもらえたかな(拍手)。
最初のピアノのメロディが主人公。それが自分だと思って聴いてほしい。
みんなは旅に出ます。旅って言ってもわかりにくいね、遠足かな。途中では色々なことに出会います。時には大きなものにぶつかることもある<弾く>それからこんなこともある<弾く>そして最後はこんな気持ちにもなる<弾く>
では3人でこれからどんな話をするのか、みんながどんな旅をするのか・・、主人公だと思って聴いてみましょう。
M3 ブラームス:ピアノトリオ第1番第1楽章

先生が出てきて、質問コーナー。
  ・何時から始めた
  ・彼女彼氏はいますか
  ・楽器が恋人って言いますか
  ・始めたきっかけは
  ・最初は汚い音が出ましたか
終了

わくわく♪カルテットのアウトリーチ(アウトリーチフォーラム高知その1) [弦楽器アンサンブル]

アウトリーチフォーラムは合宿制で室内楽のアウトリーチプログラムを作っていくプログラムである。集まった各グループは音楽で何を伝えたいかということから始まって、曲に何を託すか、その表現方法、コミュニケーション方法などを話し合いながら辿って行き、ランスルーで実際にやってみる。すると頭でできていたことがなかなかできないことに気がつく(音楽の演奏と同じである)。そして、実際に学校に行ってやってみる中から、その手法を完成させていく、ということになる。
初めの学校には少し申し訳ない気もする。でも、こういうことは学校の先生にとってみれば教育の一環としてはよくわかるはず、という甘えもすこしあるのだけれど、不思議なことに最初の学校での緊張感は思いのほか子供たちにも伝わっていいアウトリーチができたりするのだ。
室内楽であることは奏者が話し合って(自分で言葉に出して)作らないといけないので、演奏家にとってもコーディネートする側にとっても、頭の中では解決できない、という良さがある。個人プレーが効かないのである。その分コーディネート側も中身に踏み込むことができ、こちらの考え方も的確に伝えることができるところに意味があるのである。こういう事業をコーディネートする人を育てるには、まず演奏家と音楽をよく知ってもらうだけでなく、それを意図的に(言葉で)本人の中に(言葉で)取り込むことも重要なのである。演奏家がソリストだとなかなか内面に踏み込めないのだけれど、室内楽は個人プレーではないところがいいのだ。
みんなが作るプログラムは、下手に知っている曲や流行歌に逃げることなく、正攻法でクラシック音楽を聴いてもらおうとするのが気持ちいい。所詮クラシックの演奏家はクラシックをやって人に訴えるしかないのだから。要するに、その方法論を持たない人たちが、子供が知っている曲に逃げているような気もするのだ。楽だからね。
こういう研修を、いろいろな立場の演奏家に、そして各地でできるといいのだけれど・・・。

高知では3組の室内楽で行った。高知市内の合宿の後、それぞれに分かれて県内6市町で(2市町づつ)アウトリーチとコンサートを行う長丁場の企画。今回は合宿にしか顔を出せないので残念。
少しずつ紹介する。まず弦楽四重奏から。
非常によくしゃべれるチェロの向井君がこのグループの特徴だけれど、それに頼らないほうが構成はきちんとできるはず。この回は向井君がだんまりで通すというなかなか思い切ったプラン。構成感はきちんと出たと思うけれど、あのしゃべりがない寂しさもちょっとあるかな・・

第6小SQ1.jpg

2009年1月20日
高知市 第6小学校 6年生
わくわく♪カルテット(高瀬真由子、栗山奈津、金井ゆみ、向井航)

入場
M1 アンパンマンのマーチ
栗山 こんにちは(こんにちは)わくわくカルテットです
まずメンバーを紹介する。高瀬真由子、まゆっぺです。金井ゆみ、金井っぺです。向井航、わっくんです。私か栗山奈津、なちゃんです。
ニックネームを確認するね。高瀬さんは(まゆっぺ)金井さんは(かないっぺ)向井君は(わっちゃん、わっくん)、私は(なっちゃん)
初めに弾いたのはアンパンマンのマーチ。高知に来てみたら電車にもアンパンマンが貼ってあったりして弾くことにしました。みんなこの楽器は知っていますか
今日は少し詳しく話をしていきたい。この楽器たちには色々な仲間がある(弦?)そう弦楽器。なんで?(弦)そう弦が張ってある。たたくのは打楽器、息を入れて鳴らすのは管楽器
弦楽器は何で出来てる(木)そう<みんなに見せる>ほとんどが木でできている。この弦は羊の腸で作る。こっちの弓の白いところは(馬のしっぽ)
はずすとこんな風になる。
音を聞いてみよう。まずヴァイオリン(弾く)高い音スターのような速い動きをしてます
次はヴィオラ。ヴァイオリンよりも少し大きい。大きくなるとどんな音?(低い)そう低く太い音になる。聞いてみよう<弾く>
次はチェロ、チェロはこんなに大きいのでこの棒、エンドピンを使って支えて弾きます。持ち歩くときは中に入れる、ということは、中は空っぽ。弾いてもらおう<ピチカートを弾く>弓で弾く弾き方と指ではじく弾き方がある。はじくのをピチカートという。由美で弾くのはアルコ。
高瀬 クァルテットというのは4人という意味弦楽四重奏と書くのだけれどカルテットはイタリア語。4つの楽器で響きを作っていきます。
4つの楽器はそれぞれ役割がある。1stヴァイオリンは高い音、華やかなメロディ。セカンドヴァイオリンはメロディも弾くけれど少し低い音を弾く。Dから第1ヴァイオリンは華やかになれる。チェロは支える役目。ヴィオラは微妙な存在だけれどこの人がいないと厚みが出ない。取りもちのような役目をしている。
次にこの曲を聴いてもらって誰の曲か考えてみて・・
M2 アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第3楽章
知ってた?学校で流れている(給食)だれが書いたか知ってるかな(ベートーヴェン?)モーツアルトです。アイネクライネナハトムジークという曲の第3楽章。
そんまモーツアルトの書いた曲をこれから弾こうと思う。モーツアルトはオーケストラとかピアノとかいろいろな音楽をたくさん書いている。
そのモーツアルトがある人から曲を書いてほしいと頼まれた。頼んだのは今のドイツ、プロシアの王様。その時王さまは一つの注文をつけた。それはチェロが活躍する曲にしてほしい。実は王さまはチェロを弾いていたので、チェロが目立つ曲を書いてもらいたかった。
この曲は4つの楽章がありそれぞれの場面がある。4人でイメージしながら弾くのだけれど、今回も相談してあるイメージを作りました。
始まりは第1楽章。まずは相談します。どこに行こうか・・・。それがチューニング、調弦と言います。音を合わせて気持ちも合わせる。では相談はまとまりましたね。
M3 モーツアルト:弦楽四重奏曲第20番K575 第1楽章
どんな遊びをイメージしてたかな。いっぱい遊んで遊び疲れてしまった。横になって、空を見あげたりしてやすむ
M4 モーツアルト:弦楽四重奏曲第20番K575 第2楽章
元気になってまた遊び始める。今度は追いおかけっこやかくれんぼをする。そこで注目してもらいたいのはさっき王様が注文したこと。思い出してほしい。チェロはここで活躍する。
M5 モーツアルト:弦楽四重奏曲第20番K575 第3楽章
ついに最後の曲。第4楽章。ここは遊んでいると、あっちからもこっちからもみんなが集まってきて、最後はお祭りのようになる。
ここでワンポイント注意してほしいのは、ここでボールをパスします。このメロディを覚えておいて<ヴィオラ弾く>このメロディがたくさん出てくる。ヴァイオリン、チェロ、微妙なヴィオラにそれぞれ出てくるので探しながら聴いてください。
M6 モーツアルト:弦楽四重奏曲第20番K575 第4楽章

終了



ヴァイオリンとヴィオラ トリオEM2 [弦楽器アンサンブル]

立てる弦楽器二人というので、パッサカリアは90名の子どものど真ん中で弾いてもらいました。なかなか良かった。

R0010006.jpg

2008年10月28日 10:45-11:45
北九州市八幡東区 ひびきの小学校 5年6年 約90名
トリオEM2

先生の話(耳で聞く、口は動かさない)。
呼び込み
入場
N(Pf) 今日はお招きいただいて有難う。私たち演奏家がコンサートをするときにして欲しいことは拍手をすること。ちょっとやってみる?
大きく(フォルテ) 小さく(ピアノ) だんだん大きく(クレシェンド)
色々やってみよう(やってみる)後は拍手するときの笑顔かな。
では一曲目。愛のあいさつという曲を聴いてください
M1 愛のあいさつ(VnとVaは途中で後ろから入場する)
N  まず自己紹介します。私はピアノの永野です。ヴァイオリンは松田まさ子さん、ヴィオラは上野美科さん。(拍手)
次はモーツアルトのアイネクライネナハトムジークという曲。ます3人の演奏を聴いてもらうけれど、アイネはどんな意味かな(・・)何処の国かな(ロシア、ドイツ)そうドイツだからドイツ語で一つの,という意味。クライネは小さい、ナハトムジークは夜の音楽という意味。一つの小さな夜の音楽。ご飯の後のちょっと良い時間のつもりで聴いてください
M2 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
あsて、さっきリコーダーの音が聞こえていたけれど練習してた?
じゃあ一緒にやってみよう(一緒に演奏する)
U  次は弦楽器だけで弾いてみる。ヘンデルのパッサカリアという曲。
弦楽器ってこういうものだけれど<見せる>。これは?(弓)この白いのは?(馬の毛、ゴム、くじらのひげ)。そう馬のしっぽの毛。じゃあこっちの弦の方は?(・・)羊の腸。
これで弾くのだけれど弾き方は色々ある。例えばピチカート<弾く>。みんなで言ってみよう(ピチカート!)もう一つ面白い音がある。スルポンテチェロという。またはハーモニクスとも言うけれど、笛のような音です。
では弾くけれど今日はみんなの中に入って弾いてみる。<子どもの真ん中にVnとVaが向かい合って立って演奏する>
M3 パッサカリア
どんな感じだったかな? 
弦楽器はいくつくらい種類があるか知ってる? オーケストラでは4つの種類です。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、それともっと大きなコントラバス。ヴィオラはあんまり一人で弾くことは多くないのでヴィオラの音を聴いてもらいたい。サンサーンスの白鳥
M4 白鳥
今度はヴァイオリンの曲をきこう。ヴァイオリンとヴィオラの違いは?<大きさと音を比べる>ヴァイオリンの一番低い音はソだけれど、ヴィオラは5度下。
M5 美しきロスマリン
次はホルストの木星。ジュピターって言った方が判りやすいかな。ホルストが占星術からヒントをえて作った惑星という曲の中の曲です。木星は5番目の星。
M5 ジュピター(カットヴァージョン)
最後にモンティのチャルダッシュを弾きます。ジプシーの音楽。本当はお客さんの間に入っていって弾いてお金をもらうような曲だけれど、今日は前で弾くね
M7 チャールダッシュ

拍手
先生??

終了

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