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山科佳子さん(ソプラノ)の充実 [声楽]

山科さんは少し細めなのだけれどきれいな声の持ち主。
アウトリーチに関しては非常に良く考えて来てあるので見ていて安心感がある(本人は何しろアウトリーチは面白い、と言っているけれど)。歌には珍しい知的なアプローチだと思う。
ハンドサインという武器もあってタイミング良く活用すると子どもの反応がよい、というのもあって、楽しめるアプローチである。
写真はガラコン(2/20)の写真
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2011年1月13日(木) 
北九州市 北小倉小学校5,6年64名
山科佳子(ソプラノ)山本佳代子(ピアノ)

先生
入場
M1 春(ティリンデッリ)
北小倉小学校の皆さんおはようございます。私はソプラノの山科佳子といいます。ピアノは山本佳代子さんです。よろしくお願いします
今聴いてもらったのは、春という曲。ヨーロッパでは9月から冬にむかって厚い雲に覆われるときが続きます。9月から3月と言えば一年の半分、で、やっと春が来る。その喜びを歌った曲です。
今日はホールから飛び出して、音楽室に来ました。何を歌っているか、耳と心で聴いてください。
次はシューベルトの鱒という曲。川の魚ですね
「川で増すが元気よく泳いでいる。釣り人がやってくる。釣りをしようとするが水がきれいで魚がえさに食いつかず釣れない。それで釣り人はどうしたとおもう?(帰った。戻った、網ですくった、川の水を濁らした)
そう、水をかき回して濁してそれで魚を釣り上げてしまう。
シューベルトという作曲家は、きれいな水の流れをこう表現している<弾く>。濁してしてしまう様子はこう<弾く>
と言うようにピアノで詩の状況を表して作曲した。
今どんな状況なのかな、とおもいながら聞いてください。
M2 ます(シューベルト)
想像できた?
どこで捕まえられたか判ったかな?総裁後のところで捕まった。実は4番の詩には「お嬢さん、だから気をつけてね」という詩がある。そういう裏側の話がある曲でした。
次に、二つの「野ばら」という曲を歌います。日本語の菓子を持ってきた<貼りだして歌詞を説明>まずシューベルト、もう一人はウェルナーという人が曲を作った。どっちが好きかな・・と重いながら聞いてください
M3 野ばら(シューベルト)
M4 野ばら(ウェルナー)
同じ歌詞だけれども、どっちが好きだった?シューベルトの方が好きだと思った人?(手を上げる)じゃあウェルナーの方が好きな人?(手を上げる)
同じ花を見ても、きれい、とかかわいいとか形が好き、とか色が好きとか・・・いろいろな感じ方がある。シューベルトのはかわいい、ウェルナーはきれい、と言うことを想像した人がいるかもしれない。みんながそれを言えると良いと思う。
シューベルトは31歳で死ぬまでに600曲以上の歌曲を作ったので。歌曲の王と呼ばれている。それは数だけでなく,詩の背景をよく表したことと関係がある
12月に下見に来たときに、チャイムを聴いたのだけれど、すてきなチャイムだったね。ずっとそうなの? そうか普通のキンコンカンコンはみんな知らないんだ・・・
曲の名前は知っている?(エーデルワイス)
ではそのエーデルワイスをうたいます。チャイムと違うところを感じてください。
M5 エーデルワイス
今は英語と日本語で歌ったのだけれど、エーデルワイスって何のこと?(花)そう花の名前ですね。サウンドオブミュージックって見た?(先生だけ)お父さんが歌うんだよね。
さて、次はこのサウンドオブミュージックからドレミの歌を歌ってみよう。まず歌ってみる。
M ドレミの歌
じゃあ次に少しレベルを上げるよ。
ハンドサインというのをやってみる。手で、音階それぞれに場所がある。ドはひざ、レ(拡げる)ミ(胸)ファ(前)ソ(肩)ラ(耳)シ(頭)ド(上にグー)
では少し早く行ってみる<する>
では歌でやってみよう。このあとに、ドミミ、レファファ、ミソソ・・・・と続くのでやってみると面白い。
はーい、すわって。
ドレミってどこの国の言葉かな?(日本)日本ではハニホ・・・ドイツではアーベーツェー。(イタリア)そう、イタリアはどんな形?(ブーツ)じゃあ誰か出てきて・・(子どもの足を使う)、この足のこの辺がローマ、その下にナポリと言うところがある。ナポリに民謡があって、こんな歌もある<ピアノで弾く>歌ったことあるかも。なんて曲?(鬼のパンツ)。今は音あの子が二人出てくる水の宣伝で使われている。民謡の中のフニクルフニクラという歌です。1番は日本語で2番はイタリア語で歌います
M6 フニクリフニクラ(1番日本語,2番イタリア語)
フニクリフニクラというのは何?
実はファンコラーレという登山電車。それをもじって付けた名前。ナポリにはベスビオ火山と言う火山があってそこに登る山電車ができた。でもみんな怖がって乗らないので、宣伝のために曲を作ったら大成功した・・という昔のコマーシャルソングです。
さて、歌と言えばオペラがある。歌手は歌いながらお芝居もする。衣装も着て,時間と場所という設定がある。いろいろな舞台のすべてがあるのがオペラ。その中で歌われる歌をアリアと言います。


ボエームというオペラの中でムゼッタは彼にはつれないけれど、みんなにもてはやされるのが大好き・・・というそんな女の人。彼女が歌うアリアを歌います。じゃあこれからムゼッタに変身する<後ろを向く>
M7 私が街を歩けば(ムゼッタのワルツ)
此処まで外国語の歌を歌ってきたけれど、これからは日本の歌を紹介する。
6年生はあと10ヶ月で5年生も1年と10ヶ月で卒業するけれど、卒業しても学校に遊びに来ることはできる詞、懐かしくはあるけれど、自分の教室はないしサッカーをしても今ほどは楽しくないかも。戻ってきたときのことを考えると、今を大事にしてほしいと思う。
M8 ふるさと
もう一曲、柳川で生まれた北原白秋(知ってる)がかいた詩に山田耕筰が曲を書いた。こんな人<絵を見せる>。彼はドイツにいってさっき歌った野ばらや鱒のような歌曲を勉強した。だから日本に帰ってきて、詩と音楽が密接な関係を持つ曲がたくさんある。そのうちの一つ、この道
M9 この道
最後に金子みすゞが書いた「みんなちがってみんないい」という歌詞の詩がある。一緒に読んでみよう<模造紙に詩が書いてあるのを見ながら>
その、みんなちがってみんないい、はこんなメロディ、みんなで歌って見よう。<歌う>
では「わたしと小鳥と鈴と」
M10 私と小鳥とすずと(バナナアイス)
私も音楽会によく行くけれど、帰り道ではやく「歌いたいな」と思うことがあります。みんなにもそう思って貰えるとうれしいです。
拍手
アンコール 私のお父さん
お礼の言葉、校長先生のお礼の言葉
終了

長崎の村上敏明さん(2009年10月24日) [声楽]

村上さんは声の力でみんなを納得させてしまう。テノールの威力と言うべきか。彼の声は決してスケール感があるわけではないが、何か一番イタリアっぽいのである。
こういうことはかつてない経験だったのだけれど、村上さんの喉の調子が充分でなかったため、江澤さんにお話の多くをお願いすることになった。しかし、江澤さんの話が非常に軽妙でうれしい誤算。面白かった。おかげで村上さんも声への負担を最小限にできたため歌に集中できた。
歌手は、歌う声(楽器としての声)と話す声(言語コミュニケーションのための声)という全く違う性能を要求される。声を出すことは2種類を同じ声帯を使っておこなうのでなかなか難しい。それを交互に入れ替えるのはかなり酷なことなのである。お話つきのコンサートで良く歌うように話す歌手がいるが、アウトリーチなどでの会話のコミュニケーションという視点ではそれは不可だとしても、身体的にはそれにも必然性があるのである。その塩梅は難しい。

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2009年10月24日  15:00-16:00
長崎城山小学校集会室 育成会主催(親と子)
村上敏明(T)江沢隆行(Pf)

挨拶
入場(手拍子で手伝って)
M1 フニクリフニクラ
M)こんにちはテノールの村上敏明です。 (E)ピアニストの江澤隆行です
E)今のはフニクリフニクラ。ナポリの登山電車にすてきな人と一緒に乗りましょう・・・というCMソングでした。次は女性の聖人のことを歌ったサンタルチア。聴いたことがあると思う。
M2 サンタルチア
E)すごい声ですね。オペラ歌手はマイクを使わない.遠くでも聞こえるように歌うけれど近くで聴いてもうるさくない、というのが良い歌手
次の曲はやはりナポリのソレント岬にあるホテルを歌った。ソレント岬に恋人とまた帰ってきてね、という意味の歌です。 
M3 帰れソレントへ
E)今まではカンツオーネを3曲聴いて貰いました。テノールの場合低い曲から高いところもで全開で歌わないと行けない。すごく大変。ここで一曲ピアノを
M4 愛の挨拶
M)ピアノは気むずかしい人が多いと言われるけれど、小澤さんは話がうまく気さくである。次に日本の歌。山田耕筰は教科書にも出ているけれど、山田耕筰の遺産というCDが出て,レッスンの模様が残っている。こんな感じで面白い<実例を・・>
M5 この道
M)さて、もう一曲みんなのよく知っている曲
M6 大きな古時計
E)今日はお子様がいるのでここでちょっと面白い曲を・・・
モーツアルトが書いたといわれているバター付きパン。
何故そういう名前なのかは手を見て考えてみて・・・
M7 バター付きパン(伝モーツアルト)
E)何でかわかった人?(ピアノに塗ってる)
グリスランドをバターナイフに見立てた
さて、911の追悼式のときに子どもが詩を読んだ、新井満さんがそれに曲をつけた。園曲を
M8 千の風になって
M)この曲は堂々と歌うからはやった。私もそういう風にしている。次の良かったという曲の作曲家川口さんとは10寝に錠前に一回一緒に仕事をしたことがある。私はこういう気持ちは大事だと思う。どんな歌でしょうか
M9 よかった(川口耕平)
E)素直でかわいい曲。もう一つちょっとおしゃれな曲を。「私の彼氏」。女性が男性をまっている。「いつあらわれるかしら」月曜かしら、火曜かしら・・・と思いを込めた曲です
M10 私の彼氏
次が最後の曲。オペラでは客席と歌手が一体となり盛り上げるために「ブラーボ」という。<ブラーボ、ブラーヴァ、ブラーヴィの説明と練習>
では最後の曲。
M11 誰も寝てはならぬ

アンコール
1 小さな空
2,翼をください

終了


大森智子+田村綠(2009年11月) [声楽]

昨秋のものだけれど、当時忙しかったのとパソコンに長くむかっていることにやや不安があったので、まとめをサボって居たものがいくつもある。少しづつメモを整理しているので順番にアップする。昔のメモは今読むと何を書いているのかわからなくなっていることもあり、部分的につじつま合わせをするための創作してしまっているのだけれど、まあ大意は変わらないと思う。
これは大森智子さんと田村綠さん。内容的にはそれほど目新しいわけではないけれども、細かいところ,たとえば話しの気の遣い方、話しの抑揚、相手の巻き込み方などがじつに巧みで一種安心感を覚えるのである(そういうところはなかなか書けないのだけれども)。まあ一種の貫禄のようなものか。長崎は60分なのでやりたいことがたくさんあって(見ると納得してしまうのだけれど)長くなりそうな二人でも、慌ただしくならないのが良いところだ。初々しいのも良いけれどもこういうのもきちんと見ておかないと行けないし、まだまだ見て学ぶべきことはたくさんある(一度にたくさんのことに気を配りながら聴くのは難しいのだ)

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2009年11月10日 14:30-15:30
長崎市大薗小学校 5年生80名
大森智子(ソプラノ)田村綠(ピアノ)

先生あいさつ
入場
M1 シューベルト:アヴェマリア
O)おおその小学校5年生の皆さん。こんにちは!(こんにちは)
今日は音楽室にお邪魔しました。おんがくはだいすき!。みんなは好きですか?(はい)
好きでない人もいるかもしれないけれど、みんなに楽しんで貰えるとうれしいです。
私はソプラノの大森智子。
T)ピアノを弾く人をピアニストと言います。ピアニストの田村綠です
O)今の曲、聴いたことのあった人?(半分くらい)今の曲はシューベルトのアベマリア。シューベルトはあそこにいる<後ろ>。彼はオーストリアの作曲家。オーストリアは日本から飛行機で大体12時間くらい。かれは31歳という短い人生の中で歌を600曲以上も書いた。それを友達に歌ったり弾いて貰ったりして,いつも小さな音楽会をやっていた「歌曲の王」と呼ばれる。これから聴くことも多いと思うので思い出してください。
次にオペラの曲を・・オペラって聴いたことある?オペラは400年くらい前に生まれた。日本では歌劇というけれど、お芝居と音楽が一緒になったもの。だから歌う人は誰かの役を演じながら歌います。
これから私はムゼッタという人になる。ムゼッタは魅力的で大もて「来やすく声をかけないで!」という感じだけれどいやがる人もいるがきれいなので男の人には人気がある。
そしてオペラには時間と場所がある。ときはクリスマスの頃、場所はパリのカフェ。みんなが大騒ぎしているとムゼッタが来る。それを見てみんながひそひそと話しをしている。それがムゼッタには幸せ。
では、みんなもカフェのお客さんになって何か飲んだりしてください。ムゼッタが来ます。
<一度後ろを向いて・・・>
M2 プッチーニ:ムゼッタのワルツ
楽しいですね。いろいろな国の言葉があってどの国にも歌がある。今度は日本語の歌を歌う。みんなはテストが好きですか?(いやだ)
私は好きな科目のは好きだったけれど苦手はいやだった
この曲はみんなと同じ小学校5年生が詩を書いて、それに亀山さんという人が曲をつけた。なので、私たちも小学生になります<ランドセルを背負う>
M3 漢字のテスト
ありがとうございました。ではランドセルの返還を行います<返す>
もう一曲日本の歌を。作ったのは滝廉太郎。彼も若くして亡くなる。荒城の月は荒れた城、昔は立派だったのに荒れ果ててしまった。昔を懐かしみながら歌う。この曲は3学期に勉強するけれど、生の声とCDのちがいがあるので覚えておいてくれると良いと思います。
M4 滝廉太郎:荒城の月
次は田村さんにピノについて教えて貰います
T)曲の前に,このピアノについて音楽室でしかできないことをしたいと思う。音の出る仕組み。まず、このピアノはグランドピアノというのだけれど、いつもと違うところがある(上の板がない)そう、大屋根というものは今日は外してある。大屋根はこの突き上げ棒で支える。この突き上げ棒も長いのと短いのがある。いろいろな部品でできている。ここで問題。ピアノはいくつの部品でできている? じゃあ3択、500個、8000個、2万個
正解は8000個。音は鍵盤をたたくと出るけれど・・・<以下略>
  ・カットモデルでハンマーの説明
  ・ハンマーの材質など
  ・弦をたたいて響く(振動) 紙で実験
  ・駒から響坂に音が伝わる
  ・響坂の効果(オルゴール)
  ・ピアノの下で聴く(代表)
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ではピアノの曲を・・・。バレエのロメオとジュリエット。とても悲しい物語。恋人同士の家が仲が悪かった。二つの家のテーマが出てくる<テーマの説明>
M5 プロコフィアフ:モンタギュー家とカプッレット家
ピアノのことはわかったかな。大切な板は(響坂)
O)声の話しもしたい。声も楽器。のどに手を当ててアーといって。震えていたでしょう。この振動していたのが声帯という世界で一番小さな楽器。その長さは? 1センチ、3センチ、5センチ? 正解は1番。のどの中に男性でも2センチの2枚の薄い膜があって振動する。じゃあ響坂の代わりになるのはどこ?(のどちんこ、した、おなか・・・)
つまり体全部。全部を上手く使うと良い響きがする。次は長崎という場所も出てくる、長尾さんという人が書いた曲「長崎のちょうちょうさん」を歌います
M6 長尾淳:長崎のちょうちょうさん
さて今までは聴いて貰ったけれど声は便利でどこでも歌える
そして一人に一つ同じ声はないのがよいところ。みんなはそれを持って生まれてきたのでみんなピアノの周りで一緒に歌おう
M7 今日の日はさようなら

★ 他の学校では ピアノソロをきらきら星変奏曲またはカンパネラにしたり、長崎のちょうちょうさんの代わりに、デラックア:ヴィラネルを歌った。

長崎の菅家奈津子1回目 [声楽]

菅家さんは,相手の顔を見て様子で曲を決めたいと思うタイプの演奏家である。考え方そのものが悪いと言うことはないのだけれど、それがうまくいくときとうまくいかないことが当然だけれどある。とはいっても、全く別の流れになるわけでもない(まあ全然違う話になったりおするのはやっかいである)。その塩梅というのが難しい。
長崎は2回目。歌に力があるのと、身近に客がいるのが好きそうなのでアウトリーチには向いている性格なのだろうなと思う。

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2010年6月11日 10:35-11:35
長崎 畝刈小学校 1回目 6年2,4組 63名
菅家奈津子(MS) 御園生瞳(Pf)

先生
入場
生徒代表の挨拶
こんにちは(こんにちはー)よろしく。私は昨日東京から飛行機で飛んできました。今日は1時間ですけれど私とおしゃべりをしながら楽しい時間を過ごしたいと思います。
クラシックというと畏まって聞かなくてはならない、と思わないで今日は楽しく会話をしてください。してくれる人?(手が上がる)
私の歌はマイクを通さないで声をみんなのところに通していく歌う楽器である声を持っています。声を楽器にしたのを声楽といいます。
どんな声を出すかというと、たとえば、もののけ姫の「オー」という声の出し方です。ちょっと違うから聞いてみて。ピアノ期小野※に願いを,という曲です
M1 星に願いを
今のが声を楽器にしたときの音。しゃべるのと歌うのではどう違うかな。顔が違う?
(声が高い、響きが違う、口の動きが違う・・・)
楽器というと、何を思い出すかな(ファゴット、タイコ、ピアノ、リコーダー、フルート)
このピアノも代表的な楽器だよね。この楽器もいっぱい音が出る。一曲弾いて貰おう
M2 カルメン序曲
どうかな?音楽室のピアノがこんな音がするんだと思った人もいると思うけれど、ピアノにあって声にないものは・・・?
 ドレミの音程 早さ ことば
ピアノには歌詞がない。でも音に想いはある。楽器として考えると響きがある。クラシック音楽は響きが大事なのでそれを感じて欲しい。でも、歌は歌詞がついている。歌詞でいろいろなことが想像できる。次の歌は、ロマンチストな豚、という曲。ロマンチックというのは星を見てきれい,海を見てきれいだと思う心。でも豚だとロマンチックな感じがするかな。ちょっと想像してみよう
M3 ロマンチックな豚
想像できた?> 飛んでったって何でかな(死んじゃって)他に意見ある。他の学校では「願いが叶って」といった人がいた。それもあるかな。いろいろと考えられるね。
歌詞は胸に届くと一人一人の心の中で変わってくる。
ではここで、一人前に出て・・・。詩を読んで貰おうと思う。3番まであるから3人出てきて貰う。
<寂しい樫の木の詩を読む>
どう? ではもう一回、今度はその情景を想いながら詠んでみてくれるかな。(よむ)
ありがとう、さて、これに曲がついたらどんな風に心の中に入っていくかな
M3 さびしい樫の木
見えてきた? 木は立っているだけだけれど,いろいろなことを考えて居るかもしれない。そんな想いを感じて貰いたい。
音楽がスーと入ってくる思い出や心に残るものを感じて貰ったけれど今度は、この音楽を聴いて思い出すものは何かな
M4 クシコスポスト
何を思った?(運動会) ある音楽を聴くと何か場面を思い出す。それも音楽の力。
次の曲はみんな知っているかな。オーソレミオ。ちょっと想像ゲームみたいにして考えてみよう
M5 オーソレミオ
洞、私はミートソースを思い浮かべる。(黄色、ギョウザ、煮込みハンバーグ、グラタン・・・)
この曲は本当は私の太陽という意味で、大好き大好きということを言っている歌ですけれど、どう思ってもいい。

さて、今日はもう一つ紹介したいことがある。同じ歌でも伴奏が違うとずいぶん雰囲気が変わる。旋律は同じのだけれど・・・というのを日本の古い歌曲で出船という曲でやってみようと思う。昔の船出は次にいつ帰ってくるか判らないような感じだった。
まず元の曲
M7 出船(オリジナル)
次に別の伴奏で
M7-2  出船
どう? 最初の出船は?(切ない、寂しい)。もう一つは?(あぶない、こわい)金曜サスペンスみたいだね。
さて、次は一緒に共演できると良いなと思ってこの曲を持ってきた。海、一緒に歌ってみよう<海を一緒に歌う>
海な広いな大きいな・・・の海はどんな色(青)きらきらしている。お船は何色?(しろ・・・)目の前に船がいる・・・ いってみたいのはどこかな?(わいわい)いってみたいのと頃で指を出そう。ではもう一回やってみるね<一緒に歌う>
「みんなの海」という歌がある。この曲は今やった海のメロディが入るのでその部分を一緒に歌って欲しい。では立って!
M8 みんなの海
今日はみんなと始めてあったのに,一緒に歌えたりしてうれしい。この曲を聴くとうきうきする楽しい思い出が浮かぶ。
最後にアベマリアという曲を2曲聴いて欲しい。最初にピアノでそのあとカッチーニという人のアベマリアを歌う。自分の心と話しをする感じで手を組んで聞いてみて欲しい。
M9 アベマリア(カヴァレリアルスティカーナの間奏曲) Pf
M10  アベマリア(カッチーニ)

お礼のことば
終了

北九州 江崎桃子さん(ソプラノ) [声楽]

5月の分。江崎さんはウィーンに留学していたので、本当はドイツ語の方が得意かもしれないのだけれど(それもリート?)今回はイタリアのオペラを中心課題として組み立てた。研修の時も一番積極的に発言していたので、意欲は満々のように思われた。

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2010年5月14日 14:15-15:15
北九州市青山小学校 4年62名
江崎桃子(ソプラノ) 広瀬美香(ピアノ)

先生の挨拶
入場
M1 アヴェマリア(カッチーニ)
青山小学校4年生の皆さんこんにちは(こんにちは)私はソプラノの江崎桃子です。ピアノは広瀬美香さん。私が生まれたのみ八幡西区で小学校も此処。私が3年の時能登なりの組の先生がくわしろ先生でした。うれしい気持ちでいっぱいです。
一曲目に歌ったのはカッチーニのアヴェマリア。歌詞がアヴェマリアしかないっていうこと気がついた人?(半分くらい)。きれいな曲ですね、作られたのはもう400年も前のこと。日本では髷を結っていた江戸時代です。
次は後ろのバッハの隣にいるヘンデル。音楽の母といわれています。はい前向いて。
ヘンデルが作ったラルゴという曲
M2 ラルゴ(ヘンデル)
ソプラノ歌手というのは・・・? ソプラノリコーダーの仲間です。(高い声?)そうソプラノというのは高さの種類。声も高い。だからみんなの持っているリコーダーの仲間。
どのくらい出せるかちょっと聞いてみよう。この5線譜の、リコーダーのドはここ。
じゃあどのくらいかな。一番元気のいい人出てきて・・・どこまで出るか予想して書いてみて<書かせる>
ではやってみよう<順々に声を出していく<発声する>音楽に書かれている音ではふつうF の音が一番上。
では次に高い声が出てくるすてきな歌。プッチーニのオペラ「つばめ」からドレッタの夢。
伴奏もとてもきれいなのでピアノにも注意して聞いてください。
M3 ドレッタの夢
ありがとう、今みんな拍手をしてくれたよね。今日は、オペラを歌ったときに声をかける(ブラボー)そうそう。それって何語?(・・・)英語?フランス語?日本語?イタリア語(・・)
正解はイタリア語。今日はみんなにそれを練習してもらおうと思う。
まず拍手<みんなで拍手>、次に5回拍手でブラボー<やってみる>拍手しながら・・・<やってみる>ではそれで次の曲を聴いてください
M4 私のお父さん(上手バージョン)
ヨーロッパでは本当に良いと立ち上がったりする。でも下手の時は・・(ブー)
今度は下手に歌ってみる
M 私のお父さん(下手バージョン)  
(ブー)
そうです、でもこのままだとまずいのでもう一曲ちゃんと歌います
M5  ムゼッタのワルツ
今日の歌はみんなイタリア語のオペラの曲です。
オペラは歌だけれども,お話があって、お話しの中で歌われる。今日は一番有名なオペラ椿姫の話しを聴いてもらおうと思います。
M6 椿姫 
    ・お話 ピアノ伴奏
    ・M乾杯の歌
    ・お話
    ・M不思議だわ~ばかげてるわこんなこと
    ・お話
    ・Mさよなら過ぎ去った日々
    ・お話
感想を聞いてみたいと思います。どう?(・・・・)じゃあ1組15番の人
質問でも良いよ
・・・
椿姫はかわいそうなお話しだったけれど、最後に楽しい歌を歌って終わりたい
ドイツ語の歌。
ヨハン=シュトラウスのオペレッタ、こうもりのなかで,女中が主人の奥様の衣装をこっそり借りて,女優オルガとなってパーティに出る。そこに主人が来て話しかける
M7 失礼な冗談ね(モーツアルト)

終了





山科佳子さん(ソプラノ)のアウトリーチ [声楽]

北九州の演奏家はやっと3廻り目が始まったばかり。なんかずいぶん長くやっているような気がするけれど、まだ4年が経ったところに過ぎない。演奏家だって今年からの4人を入れてまだ12名(組)である。でも、このくらいのペースで確実に、想いとか、思考回路とか、構成技術とかを伝えていかないと、アウトリーチはいけないのだと思う。そんなにインスタントなものではない。今年の演奏家の共演者の内3人は前につきあってくれた人で、こういうところから道がつくのはとてもうれしいことである。
ソプラノの山科さんはあんまり表面に出してこないのだけれど歌への強い思いがある方だとおもう。
今回、はじめてのアウトリーチでかなり緊張したと思うけれども、なかなか良い組み立てが出来た。最後を金子みすゞでしめるというのはなかなか勇気のある終わり方だったけれど、言いたいことに繋がっていたので高学年にはきちんと届いていたと思う。日本語の歌で感情の方に入っていったのだけれど、ふるさとの前にもう一曲歌っておきたかったかな、と感じたくらいで、良い感じだった。初めてでも、きちんと考えていけばこのくらいまで行けてしまうのだなあ、と言うのが素直な感想。

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2010年5月13日 14:15-15:15
北九州市天籟寺小学校5,6年62名
山科佳子(ソプラノ)山本佳代子(ピアノ)

先生
入場
M1 歌の翼に(メンデルスゾーン)
天籟寺小学校の皆さんこんにちは。私はソプラノの山科佳子といいます。ピアノは山本佳代子さんです。
今日はみんなに生の音楽を聴いてもらいたいと思ってきました。今の曲は歌の翼にというハイネの市にメンデルスゾーンが曲を書いた曲です。
次はシューベルトの鱒という曲。
釣り人がやってきてつりをしようとするが水がきれいで釣れない。それで釣り人はどうしたかな?(濁した)水そう、よくわかったね。水をかき回して濁してそれで魚を釣り上げてしまう。
ピアノは情景を表していて、きれいな水の流れをこう表現している<弾く>。の議してしまう様子はこう<弾く>
釣り人と鱒の様子を想像しながら聴いてみてください。
M2 ます(シューベルト)
想像できた?
この曲どっか出来居たことあるよね(シューベルトはある)5年の時にますを聴いたはずなんだけれど・・・。<ピアノで弾く>(・・・)じゃあ今度は覚えておいてね。
Sっふーベルトは600曲以上の歌曲を書いたので「歌曲の王」と呼ばれています・市の内容をピアノで表現する、ということがとても上手だった。
次に、同じ歌詞に書かれた曲を二つ演奏する。一つはシューベルト、もう一人はウェルナーという人が曲を作った。歌詞は<紙で掲示>
1番 野バラが咲いている。そこに子供がやってくる
2番 折っちゃうよと子供が言う、それならとげで刺すわよとバラが言う
3番 でも子供はバラを折ってしまう。かわいそう
と言う意味。では、二人の作曲家はこの詩をどう感じて書いたか、どっちが好きかな、どうして好きかな、とおもいながら聴いてみてください
M3 野ばら(シューベルト)
M4 野ばら(ウェルナー)
同じ歌詞だけれども、同じような曲だった?(ちがう)
何が違ったかな?(テンポ、声のトーンなどいろいろ)
花を見てもかわいい、きれい、嫌いとかいろいろなおもい方をする。シューベルトはかわいい、ウェルナーは美しいと野ばらのことを連想しながらしれないと私は思う。
違っても良いのだけれど何か感じてくれたらうれしい
津費はみんなと一緒にうたってみようと思う。ドレミの歌知っている人?(全員)
まず一緒に歌ってみよう 
  M 歌う
次に、この一つ一つの音を音名で歌ってみよう
  M 歌う
この一つ一つの音名にハンドサインでたたく場所をつける。(ド=足、レ=手を横に、ミ=前で手を組む・・・)
じゃあ歌いながらやってみよう。みんな立って・・・
M5 ドレミの歌
はーい、すわって。
ドレミってどこの国の言葉かな?(イタリア)すごい!よく知っているねえ。
どんな形をした国だったかな?(長靴)そうそう、じゃあ覚えている中で次のメロディを聴いてみて<ピアノ弾く>(鬼のパンツ)そう、でも元々はイタリアで歌われた歌。足の下の方のナポリという町で歌われてきたナポリ民謡の中のフニクルフニクラという歌です。ナポリにはベスビオ火山と言う火山があってそこに登る山電車ができた。でもみんな怖がって乗らないので、宣伝のために曲を作ったら大成功した・・という昔のコマーシャルソングです。
M6 フニクリフニクラ(一番イタリア語、2番日本語)
これから歌うオペラは、音楽、演劇、舞台、踊りなどが一緒になったもので、その中で歌われる歌をアリアと言います。
ボエームというオペラの中でムゼッタは彼にはつれないけれど、みんなにもてはやされるのが大好き・・・というそんな女の人。彼女が歌うアリアを歌います。じゃあこれからムゼッタに変身する<後ろを向く>
M7 私が街を歩けば(ムゼッタのワルツ)
此処まで外国語の歌を歌ってきたけれど、これからは日本の歌を紹介する。
6年生はあと10ヶ月で5年生も1年と10ヶ月で卒業するけれど、卒業しても学校に遊びに来ることはできる詞、懐かしくはあるけれど、自分の教室はないしサッカーをしても今ほどは楽しくないかも。戻ってきたときのことを考えると、今を大事にしてほしいと思う。
M8 ふるさと
もう一曲、柳川で生まれた北原白秋(知ってる)がかいた詩に山田耕筰が曲を書いた。こんな人<絵を見せる>。彼はドイツにいってさっき歌った野ばらや鱒のような歌曲を勉強した。だから日本に帰ってきて、詩と音楽が密接な関係を持つ曲がたくさんある。そのうちの一つ、この道
M9 この道
最後に金子みすゞが書いた「みんなちがってみんないい」という歌詞の詩がある。一緒に読んでみよう<模造紙に詩が書いてあるのを見ながら>
その、みんなちがってみんないい、はこんなメロディ、みんなで歌って見よう。<歌う>
では「わたしと小鳥と鈴と」
M10 私と小鳥とすずと(バナナアイス)
私も音楽会によく行くけれど、帰り道ではやく「歌いたいな」と思うことがあります。みんなにもそう思って貰えるとうれしいです。
拍手
アンコール 私のお父さん
お礼の言葉、校長先生のお礼の言葉
終了



城陽の吉川健一(バリトン) [声楽]

時間が順逆だけれども、2月はじめのおんかつ城陽。これからあんまりアウトリーチのない時期になるので、少しずつ紹介する。
京都の南の端(宇治の少し南)城陽市の文化パルクは大きな施設である。子どものために充実させようとしている会館のように見受けられるし、子どものための大きな空間もあってととも面白い。小ホールは見た目あんまり音が良いように見えないのだけれども、意外と音が良く、良い空間だった。
吉川さんが初日に行った小学校で、6年のふたクラスで2回のアウトリーチを行った。
写真は、翌日の東部公民館の一般向きのミニコンサート。

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2010年2月5日(金) 14:00-14:45 
京都府城陽市 久津川小学校6年2組
吉川健一+石野真穂

先生あいさつ
呼び込み入場
M1 モーツアルト:シャンパンソング(ドンジョバンニ)
こんにちは(こんにちは)私はオペラ歌手の吉川健一です。
この中でオペラを見たことがある人はいるかな?(・・・)では、楽器とか音楽をやっている人は?(6人くらい)
ピアノを弾くのは石野真穂さんです。よろしく拍手(拍手)
せっかく東京から来たので、みんなにも良い声になってもらいたい。卒業式に歌うマイバラードをもっと良く歌えるようになって欲しい。
さて、今の曲の作曲家はモーツアルト。後ろのどの人? 生きていたら何歳でしょう?(・・・)大体253歳。これからお祭りを始めましょう・・という曲です。
200年以上前に作られた魔笛というのがある。これは日本語ではなくドイツ語で書かれている。鳥を捕る名人のおびき寄せ方を言っている。分かるように1番をドイツ語2番を日本語で・・・
M2 モーツアルト:おいらは鳥刺し(魔笛)
日本語で聞くと分かるよね。オペラは意味が分かるともう一曲外国語の歌を・・・魔王。シューベルトという人が書いた曲。どの日とかな(左から2番目)彼は作曲の天才で一日中音楽が頭の中で一杯。今日は魔王をドイツ語で歌うけれども、内容はこの絵本を読んで話しを分かってから聞いてもらいたい。
絵本の朗読が済んでから、そのまま曲へ
M3 魔王
どうだった。登場人物は4人出てきた。なに?(魔王)(こども)(おとおさん)(・・・)もう一人はナレーター。音楽の中に良く書かれていたと思う。
話が分かると少し分かったような気がする。でも日本語の歌の方が聞きたいと思う。小さいときに童謡をきいた?子どもの歌です。小さいときに歌ったと思う。
デモにほんの子どもの歌は世界に珍しく充実している。またおとうさんやおかあさんになったときに歌ってあげられると思うので大事にして欲しい。
メドレーで聞いてください
M4 童謡メドレー(ありさん、ぞうさん、おかあさん、シャボン玉、さっちゃん、僕らはみんな生きている)
今度はみんなの番です。1回マイバラードを聴かせてください。先ず元気よく・・
M5 マイバラード
一人一人だけの価値ある声、だけど充分上手に使えていない。
<歌唱の指導>

※ 最後のところがちょっとメモが抜けています。すみません。

いわきの渡邊史さん=歌唱指導の充実感 [声楽]

いわきでの渡辺史さんのアウトリーチ。彼女のアウトリーチは歌い方の指導の部分が充実している。
この部分だけを取ると完璧に近い。その部分はこのノートにはしにくいので簡略にしか書いてないけれど、子供たちもきちんとついてきているし、とても吸引力のあるやり方になっているのだろう。ただ少し時間がかかるので、45分のアクティビティだと聴いてもらう時間が少なくなるのが玉に瑕かな。長崎や北九州のように60分だったらばっちりだと思うけれど・・・

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2009年6月25日 10:25-11:15
いわき市内郷第2中学校 一年
渡辺史(ソプラノ) 松本康子(Pf)

先生挨拶
矢吹(アリオス)からあいさつ
入場
M1 プラター公園の春
おはようございます。準備をしておいてくれてありがとう。東京から来た渡辺史です。ピアノは私が一番信頼する松本康子さんです。
今あいさつ代わりに歌ったのはドイツ語の曲。「プラター公園の春」という曲です。プラター公園というのは、ウイーンの公園で花や観覧車なんかもあるのだけれど、その公園に春が来た、という曲。
次に歌うのは、今日はみんなと日本語の曲を歌うので一曲日本語で歌う。今日の天気はちょっと違う感じもするけれど、雨の遊園地という曲
M2 雨の遊園地
私たちは普段は日本語で会話をしている。それが母国語。私たちは意味が分かって聴く子とが出来る。私の歌う声としゃべる声とでは同じだと思う人?違うと思う人(全員)
同じように声帯を使っているのだけれど、音は微妙に違う。
声帯の間を風が通って音が出る。それをいろいろな風に大きくして声を出します。Pfはこの大きな胴体ではなく、アップライトもあるけれどそれとは音が違う。胴体に響かせて音色を作っている。声も同じように音色を意識する。声も同じように音色を作っている。話していると渡辺史、 歌うときも渡辺史。そのコツを伝授したいと思う。
先ず、この絵、胴体の絵ですね。意外と大きい。この胴体があるから響くとおもってください。
ではみんなもグランドピアノになるような気持ちで体を準備して。先ず息からストレッチ。
のばしていることを意識して・・・背筋を伸ばして、背骨の間を少しづつのばすように・・大体1,2センチくらい伸ばす感じ。吐くときにすーという。もう一回。あばら骨の中の肺に空気が入る。
それから、スーパーマンのSの字マークを胸につけて、そこにお日様の光を浴びるように。
背骨を0.5ミリ伸ばせば1,2センチは伸びるよ。
この格好でいれば歌う人になっています。みんなも謡うときには「楽器:」でいてください。
必ず鼻から吸う、止めたら8拍すーっと出す。大丈夫ですねじゃあ15拍。
そう息は車のガソリンと同じようなエネルギーですから。物事はエネルギーがないと進まない。自転車だって漕がないと(こける)
これが楽器として声を出すひけつ。
では歌にあるのに他の楽器にはないものは?
(こころ、命)なるほど、ほかに(声・・・、言葉)そう言葉がある。Pfは言葉はない。次の絵を見て、口と目に挟まれた筋肉がある。みんな鏡を出して・・・。
「あ」の口の形。手を2本だし鼻の幅で平行にする。口はそこをはみ出さない。
手の指を2本立てに入れて、「あしたあさってしあさって」<みんなが復唱>
次にイの形   ・・・・・オまで
口の周りの筋肉をしっかりと引き締める。
この5つの母音が歌を引き締める。
では七つの子を一緒にやってみる.きれいに発音して、日本語は語頭をたてるのが大事。
やってみよう<七つの子>
言葉と声が頂点で出会ったときが歌う、ということ
では、一緒に歌ってみよう
M3 七つの子
肺、そのまま楽器のままで座ってください。
私はこういうような形で歌を歌っています。何か質問あるかな?
(質問2点)
最後に、オペレッタから1曲歌おうと思う。チャールダッシュの女王。知る場という絶世の美人スターが最後の公演でお別れの歌を歌う場面
M4 山は我が故郷

お礼の言葉
花束
終了



長崎、永渕邦佳さんのオペラ [声楽]

永渕さんは、ずっとオペラをアウトリーチ化しようという意欲を持っていて、第一弾は愛の妙薬のセリフヴァージョンつきだったわけだけれど、今回は60分のほとんどを使ってヘンゼルとグレーテルを取り上げた。オペラをやるのは、作りすぎでかえってインタラクティヴを犠牲にしがちなのだけれど、11月初めに福岡で話し合いをした時、その辺はきちんと理解をしていた。なかなか見事である。福岡に半分拠点がある人だから、福岡でもやれるといいと思う。やりたいのだけれど場所がなくて・・と言っていた・。
歌は声の安定感がつけばもっといいのだけれど、人を引き付ける力があるのが彼女の良さである。
二つの学校でやったが、どちらの学校でも、帰りながら「踊りましょうよ」を子供たちが口ずさんでいたのが印象的。

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2008年11月18日(火) 14:10-15:10
長崎市深堀小学校 6年生71名
於:船堀小学校音楽室
演奏者:永渕郁佳(ソプラノ)富永宏美(ソプラノ)植村和彦(ピアノ)

あいさつ~呼び込み
PFのみ登場。前奏の後永渕入場
M1 私のお母さん
N こんにちは(こんにちは)。私は歌の中でも高い声、ソプラノの永渕邦佳です.宜しくお願いします(よろしくお願いします)
私は横尾の出身で、横尾小、横尾中から西校に行った。そこからウィーンに留学して戻ってきて福岡の大学院に行った。ピアノの植村さんはその時の同級生。今は長崎と福岡を行ったり来たりしている。
今歌ったのは何語かわかったかな(フランス、スペイン、英語、中国語・・・)ヒント、ヨーロッパ。(イタリア)そう、あたり。イタリアは歌の国とも言われているけれど、他にも色々とある。ピッツァとかスパゲッティとかおいしいものもあるね。
さて歌といえばオペラというのを知っている人?(オペラ座の怪人?)あんまりよく知らない人?(大多数)今日はオペラってどんな事をするのかを少しお話していきたい。でも、その前に日本語の歌を。日本語にも素敵な歌がたくさんある。日本の4つの季節。春、(夏秋冬)が奇麗な国だといわれているけれど。今日は寒くなってきたけれど秋の歌を2曲。真っ赤な秋ともみじ。
もう一人出てきてもらって・・。合唱やったことあるかな(はい)二人で歌おうと思う。
ソプラノの富永宏美さんです。彼女も長崎の人。
M2 真っ赤な秋
M3 もみじ
二人退場
植村 さて、これからオペラというものを紹介したい。オペラは簡単に言うと、役者はみんな歌い手。歌いながら物語が進行していくというものです。音楽もオーケストラが演奏するし、音楽以外の照明とか衣装とか道具とかもつかわれる。だから総合芸術といわれている。場面が変わるときには幕を閉めて転換をする。
ヘンゼルとグレーテルはドイツ語で歌う歌だけれど今日はわかるように日本語で歌うことにします。よく耳を凝らして何を言っているのか聞いてください。さっき歌った歌はイタリア語だったけれど、ドイツ語やフランス語や日本語のオペラもある。今日はみんなも知っているヘンゼルとグレーテルの話をオペラにしたものをやります。普通ならばぴえのでなくオーケストラだけれど今日は私が全部やる。
後、オペラはマイクを使わない。2000席のホールでもオケの音を飛び越えて歌を伝えないといけない。だから一生懸命訓練して遠くへ届く声でやるようにしている。

さて、まずオペラでは序曲がついている。序曲というのは映画でも本篇の前に雰囲気やストーリーに合わせた曲をやっているのと似ている。中のメロディがちりばめられている。
ヘンゼルグレーテルのほかの登場人物は?(お母さん、お父さん、魔女)そう、それぞれにテーマになるメロディが付いているドラえもんの中でジャイアンのテーマがあるよね。ああいう感じです。
ヘンゼルとグレーテルではほかにお祈りのテーマがある。これは大事なテーマで、弾くから覚えておいて。<ピアノで弾く>
今のがお祈りのテーマで、序曲もお祈りのテーマで始まる。そして物語の終わりもこのお祈りのテーマで終わることになる。
まず、序曲と始まりに部分を演奏する

M4 ヘンゼルとグレーテル 序曲(抜粋)と始まりの部分(オープニング、がさごそいうのは、踊りましょう)

*ここで先生のふんするお母さんが出てきて、しかる
植村 お祈りのメロディわかったかな(全員)。そこをもう一回グレーテルを呼んでやってもらおう。<永渕 お祈りのメロディをうたう>
序曲で弾いたのと同じでしょう。これはまたあとで出てくる。
このオペラでは作曲家のフンパーディンクが自分でメロディを作るだけでなく、子供のころから聞いてきた民謡を取り入れている。ドイツでも有名な民謡。今のところにも入っていた。最初のところ<がさごそいうのは>ここは昔からある曲。
この後、ヘンゼルはおねじメロディで替え歌を歌う。<貧乏なんか・・>
他にもある。こんなメロディ<森に小人が立っている>知ってるかな。(知ってる人が数人)そうヤマハ音楽教室の宣伝。ほかにもオペラの中からはいろいろとCMやドラマに使われている曲があるよ。
ヘングレはグリムの童話。読んだことあるかな。ストーリーがちょっと違う。登場人物も少し違う。たとえば
お母さんは グリムで継母で悪くて意地悪。オペラでは本当のお母さんでうるさいけれど愛している。ほかに、眠りの精とか露の精とか天使とか子供たちとかが出てきて登場人物が多くなっている。
この後、二人は森に迷い込んで怖いのだけれど、眠りの精が来てお祈りをすると安心して眠る。
そのお祈りの曲も一緒だけれど、今度は二人のアンサンブル
M5 お祈りの2重唱
どう?(きれい)同じテーマを使って歌う人数やオケの楽器を変えて盛り上がっていくように作られている。
そのまま二人が眠り、朝になると露の精が目を覚まさせる。二人が今までのことを話し合っていると、そこにお菓子の家が現れる。
お菓子の家ってどんなイメージがする? じゃあどんなにおいかな。ケーキや甘い物のにおいを思い出して聞いてみて<お菓子の家を発見した時のメロディ>
どうだった? お祈りのメロディと違ってふわふわした感じがする。
聞いてみよう
M6 ダメ、止まって!
お菓子の家って本当かな?(魔女のわな)
そう、魔女のわな。かまどで焼いて食べてしまおうとおもっている。でも太らせてからと思って太らせようとしている間に作戦を練って魔女をやっつけてしまう。
やっつけた時の歌
M7 ばんざーい
ハイ、二人はテンションの高い、大きく高い声でうたう。気持ちも音楽であらわされている。作曲家はそういう気分を考えながら作曲をする。
かまどが爆発してお菓子に代えられていた子供たちが現れる。二人の両親も心配してやってくる。そして最後は・・・(お祈りのテーマ!)そう、みんなで同じメロディを歌って大合唱で終わる

本当は通すと2時間もかかる曲だけれど、クリスマスの時期の音楽で人気の演目。
みんなもできれば通してみてほしい。どんな大道具があるか、照明はどうかなど色々な見方ができます
永渕さんも15年くらい前の子供の時。子供役で出ていた。その時のヘンゼル役が富永さんだった。
永渕 オーディションに出て、でもこういう素敵な機会がまたできた。みんなにもあるかもしれない。
どうもありがとうございました。
拍手
アンコールに、踊りましょうをみんなで歌おう
 おどりましょうよ

終了



長崎 アムールのサウンドオブミュージック [声楽]

2008年11月5日 10:30-11:30
長崎市 精道小学校 3,4年 約50名
アムール(久野、川口、小杉)

精道小学校は,以前柴田さんが行った精道小と同じ系列だけれど、今回は女子校の方(前は男だけだった)。会話が非常にしやすい素直で元気な子どもたちだった。
アムールも慣れてきて、だんだん楽しんでやっている様子が見えてきて,それがまたうう方向に行っているかも知れない。小杉さんは子育てで少し大変だった時期があったが、もう1年以上になり余裕が出てきたのだろう、水のたわむれはなかなか良い演奏だった。

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先生の話
呼び込み
入場
M1 校歌
H  精道小学校3,4年生のみなさんおはようございます(おはようございます)
私たちはアムールといいます。私はソプラノの久野恵里、ヴァイオリンの川口です、ピアノの小杉です。今日は3つの楽器をつかってコンサートをするけれど、それぞれがどんな音がするのか、と、音が重なるとどんな風に聞こえるかな、ということを感じて欲しい。
声は・・今日は!(こんにちは)というようにこれも楽器。どんな声かというと<歌う>どう?(高い)
じゃあヴァイオリンはどんな音がしてるかな?<弾く>聴いたことある?(うん)どんな(高い)(低いところもあった)。ピアノは弾いたことあるよね(うん)<弾く>どんな音?(いろいろ)高い音から低い音みんな出る。次に演奏するのは・・。お猿のかごやって知ってる(??)じゃあ、ウサギのダンス(知ってる、知らない)、最後にしょうじょうじのたぬき囃子(しらない)こんな歌(あ、しってる)では3つの楽器が追いかけっこをしたり重なったりするので、どんな風に聞こえるか聴いてください
M2  おさるのかごや
M3  うさぎのダンス
M4  しょうじょう寺のたぬきばやし
どうだった?(きれいだった、面白かった、追いかけっこしてた)
追いかけっこが判った人?(大多数)
音が増えることで楽しい気分になる。
和音というのがある(しってる)(音が重なって出る音)
そう、<カードで> 音+音+音=和音
同じ音では和音にならない.違う音が重なって響いた音が和音。
和音の働きは・・例えば牛乳。何色かな(白)それにイチゴを容れてミキサーにかけると(イチゴミルク)それぞれもおいしいけれど、ミックスすると?(もっとおいしくなる)
色は?(ピンク)
音がたくさんあると別の味と色になる。たとえばドミソ。それをラドミにすると(暗くなる)(前の方が静か)
感じ方は自由で正解はないけれど,でも感じることが大事。
次にアヴェマリア
マリアの意味は?(きれい、罪がない)ちょっと歌ってみる<歌う>それにヴァイオリンとピアノが加わるとどんなになるかな
M5 アヴェマリア(カッチーニ)
どうだった?(・・・)かしこまってしまったかな。じゃあ次は気持ちを変えてピアノを
小  次は水のたわむれ・・というラヴェルの曲。たわむれっていうのは遊びのこと。水のいろいろの動きを表している。大きな河、小さな川なら(ちょろちょろ)、海なら(ザバーン),吹き上がるのは(噴水)太陽に当たってキラキラしたりする。水のいろいろな動きを想像しながら聴こう
M6 水のたわむれ
川  どんな水の流れがイメージできたかな。
今度はヴァイオリン。近くで見たことある人(ある)習っている人(数人)。Vんは木で出来ている4本の弦 これは鉄とかナイロンとかを使っているけれど昔は何で出来ていたと思う?(??)羊の腸(えっ)を乾かして使っていた。ガット弦といって今も使われている。知らなかった(しらなかった)。こっちは(弓)どうして弓って言うんだろう。昔は本当に弓の形をしていた。この白いのは?(うまのしっぽ)じゃあ見せてあげる<みせる>(おお)何本くらい使っているかな。50本、200本、。1000本・・・だいたい200本くらい。
Vnは普通は弓で弾くけれど指でも弾いたりする(ピチカート)右手の人差し指で弾くけれど時々左手でもはじく<やってみる>。他に指を軽く触れてフラジオと下ハーモニクスとか言う弾き方もある。Vnだけで和音も出す。それを聴いてください
M7 チャールダッシュ
久野 どうだった(きれいだった、はやかった)。声は2つの音を出せない.みんなが集まらないと出せないので合唱は楽しい。
サウンドミュージックというのは知ってるね。80年前に本当にあった話。登場人物はマリア、トラップ大佐、7人の子どもたち。(写真を見せる)私はマリアになる。だからみんなは子どもたちになって。川口さんはヴァイオリンを弾きながらお話しもします。
ではメドレーで演奏したい
M8 サウンドオブミュージックから

アンコール  アメージンググレース

終了

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