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雅楽のアウトリーチ(三浦兄妹)広島安芸区 [打楽器、邦楽そのほか]

雅楽のアウトリーチというのは全く始めての経験で、教えるどころではなかったのだけれど、彼らも他のジャンルのものが見ることが出来て面白かったと行っていた。ありがたい。
いずれにしろ、今回は私が思わず勉強してしまった。
一昨日は塩竃に行っていて、夕刻、有名な塩竃神社を訪ねたのだけれど、帰りがけに神社の社務所から篳篥の音が聞こえてきた。人のいない社務所の受付で二人で篳篥の練習、というか、先輩が後輩を教えていたのだろう。とてもほほえましい光景。

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2010年9月19日(金) 4時間目
三浦元則(篳篥)三浦はな(笙)
船越小学校4年3組 約30名

先生の話し
衣装を着て吹きながら入場
M1 調子
(もとのり)4年3組の皆さんこんにちは(こんにちは)今日は雅楽という古くから伝わる伝統音楽を聴いてもらおうと思います。私は篳篥をする三浦元則です。(はな)笙の三浦はなです。
(もとのり)今の聴いてどうだった?どんな感じだった?(お寺、神社・・)そうだね、聴いたことはある?(ある)初めての人は?(半分くらい)
まず今日持ってきた楽器は篳篥と笙。ちょっと楽器の説明をします。
この篳篥は縦笛(リコーダーみたい)小さいけれども大きな音がする。この本体とリードとが分けられる<分解>。小さいのでみんなに見えるようにプロジェクターで映せるようにして貰った。さて、これは何で出来ているでしょうか?(鉄、木)ちょっと違う(竹)そう竹です。竹に桜の木の樹皮、皮を細く切ってここに巻いてある<写す>。日本は湿気と乾燥があって割れやすいので、割れないように巻いて強くしてあります。こっちのリードというのは、アシ(??)、河原に生えている竹のようなもの<見せる>を鉄のこてでつぶして、ナイフで薄く削って作る。最後にこの、せめ、というわっかをはめて吹くのだけれど、そのままでは音が出ない。熱いお茶を付けて吹くと音が出る。篳篥は音をコントロールするのが難しく狙い通りの音がなかなか出ない。でもまたそれが良いところで、謡うように微妙な音がする。だからこの楽器の音は地上の声といわれている。また、音をうねらすように出す事も出来て、これがうまい人が優れている、という事になっている。このうねりを「塩梅えんばい」という。
良いあんばいだ、とか言うけれどもそれはこのえんばいから出ている言葉。
   ※篳篥は音痴な楽器、というのを避けたためちょっとわかりにくい表現になった。
(はな)次に笙、見たことある人?(いない)
これも竹で出来ている。何本あるかな(10,50いろいろ)17本。これは鳳凰という鳥(ぽけもん?)が羽を閉じて休んでいる姿をイメージして作られている。ハーモニカって知ってるよね。あれと同じで吹いても吸っても音が出るので音は途切れることがない。どう音が出るか・・・ちょっと分解してみる(えー)一本一本取り出す、この青い(写す)のがリードでこの一本でも音がする<吹いて吸って音を出してみる>。<組み立てる>
(もとのり)この楽器は包み込むような音を出す、息が呼吸と一体になって出て、篳篥が地上の声だとすると、これは?(地下) いやいや、これは点から光が差し込むような感じなので天上の声といわれている。
雅楽にはいろいろな楽器があって、1400-1500年前に中国や朝鮮半島から入ってきた。あんまり種類が多くなってしまったので、1200年前くらいに整理して種類を減らして形を決めた。それがそのまま今でも残っている。だからタイムマシーンで1000年くらい前に戻っても同じ音がそこにあるはず。
雅楽の楽器は<写真を見せる>このようにいろいろとある。(その大きな黄色いのは?)これは太鼓、ほかにもあるね。舞もある。
今日着ている衣装は直垂と行って、舞のある時に着る。
雅楽ってイメージは付いたかな。では雅楽で一番有名な曲。多分みんなも6年生になったら習うと思う。越天楽というのを聴いて貰う
M2 越天楽
今のが越天楽。雅楽はゆっくりしているので、やりやすい。みんなにも体験して貰おうかと思う。楽器はそんなにないので声でやって貰う。雅楽を習うときにまずはじめに必ず歌で歌います。これを唱歌という。この唱歌がとても大事で、ここで工夫をしたりイメージを付けて、それから楽器を演奏するのが上達も早い。まずこの楽譜<楽譜を見せる>にそって、この1行目を一緒に歌ってみよう。まず私の真似をして・・。<楽譜の説明>
では<オーム返しの手法で歌っていく>
では、こんどは、私たちは楽器を吹くのでみんなは歌って・・・
M3 越天楽を共演
最後にばとうという曲を(ばとう?)頭を抜くと書いて抜頭と書く。これには本当は舞がある。昔伝わっていた曲なのだけれど、一度途絶えたと思われていた.ところが宮島の厳島神社に残っていることがわかり、それを復活させ、今でも良く演奏している。広島にとってもちょっと誇り高い曲。
これはさっきの越天楽が4拍子なのと違い、5拍子の1,2,1,2,3というようなリズムになっていて、やたら拍子という.軽快な曲。では抜頭を
M4 抜頭
先生
お礼の言葉
終了

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