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人吉の菊央雄司組 地歌のアウトリーチ [打楽器、邦楽そのほか]

邦楽事業。菊央雄司、伊藤志野、小林静純さんの地歌のアウトリーチは人吉の中心部の大きな小学校3クラスと周辺部の小さな小学校(と言っても5,6年で30数名)の4回。
ここの市長さんとお話をしたときに、伝統文化についてとても熱い気持ちを持っている市長さんだなと感じた。独自でも落語とかいろいろとやって居るみたいである。
菊央さんの構成は10月の合宿の時と同じである。一応10月のものと比較をしてみて欲しいが、ほとんど変わって居ないと思う。でも少しずつ熟成はしている。

IMG_4854.jpg

2010年12月10日(金)
菊央雄司+伊藤志野+小林清純
人吉市人吉東小学校6年3組 31名

先生の話し~拍手
演奏家入場
M1 八千代獅子(三味線、箏、尺八)
(菊央)6年3組の皆さんこんにちは(こんにちは)。私は大阪から来た菊央雄司と言います。今日は地歌や地歌三味線を1時間楽しみたいと思います。
さて、八千代獅子と書いてあるけれど、八千代というのは「いつまでも永遠に」と言う意味で.この平和がいつまでも続きますように・・・という意味。
地歌三味線は歌いながら三味線を弾く。地は地面の地で、地酒とか地ビールとかお父さんがよく飲んでいる・・・知らないね・・その地です。地歌は大阪や京都で生まれ育ったので、地というのは大阪や京都のこと。一人でもやるけれど、良く箏と尺八を入れて3人で演奏します。箏は伊藤志野さん、箏って見たことある人(ほぼ全員)。この糸は何本あるでしょう?(10,12,13・・)一緒に数えてみよう。1,2,3・・・・13,14。
(伊藤)箏は13本の糸が張ってあって、この白い柱(じ)を挟んで音を変える<柱を動かしてみる>。また左手も使って<やる>このように音を変えることができる。13本だけれどいろいろな音が出せる楽器です。それで、このつめを3本の指にはめて演奏します。左利きの人はいる?(数人)でも左利きの人も右に爪をはめて右の方に座って弾きます。
(菊央)次にこっちの尺八は見たことある人(はい)小林静純さんです。
(小林)尺八は何で尺八という?(・・・)これが一尺と八寸の尺八。一寸は大体3センチ、1尺は30センチくらい。だからこの尺八は大体54センチくらいの長さがある。基本が1尺八寸なのでそれが上と下がとれて尺八となったらしい<紙で示す>。これは何で出来てる?(竹)そう、真竹という竹をつかう。穴が前に4つ、後ろにひとつ。歌口は斜めにカットしてある。それだけのシンプルな楽器です。音はペットボトルを吹くのと同じ原理になっている。音程を作るのも難しい。あごで音程を変える。それから、指でもあける量を調節して変える。あごでは半音くらい変わる<やってみる>指も<やってみる>(すごいな)。新ぷりだけれどいろいろな表現が出来るのでピアノとも合わせらる。
(菊央)では尺八と箏の合奏を聴いて貰います。春の海、春の長閑な海と飛ぶカモメの様子。作曲したのはこの宮城道雄さんという人<写真>。正月になるとショッピングセンターとかでかかっているので聞いたことがあるかもしれない。
使う尺八は?
(小林)今回は3本の尺八を持ってきた。これがさっきの1尺八寸だけれど、もっと長い2尺の楽器やみじかい1尺6寸の楽器がある。一寸違うと半音変わるので、この3つを吹くとドレミになるはず。うまく出来たら拍手を・・・。<3本を吹く>(拍手)
みじかいと高い音が出る。2尺はやや渋い音が出るし、1尺6寸だと明るいあでやかな音がする。春の海はこの1尺6dすんの尺八で吹く
(菊央)では聞いてみましょう。  <と言って子どものところに行って一緒に聞く>
M2 春の海(短縮板)
(菊央)はい、次に三味線の説明をします。糸は何本でしょう(3本)。早いな、そう3本です。蚕で作る絹糸で出来ている。上側の太い糸が一の糸。真ん中のが2の糸、一番下が細いのが3の糸と言います。それでこれで弾く。撥という。これは何で出来てる(プラスチック)そう、そういうのもあるけれど、プロは象牙のを使います.これはばちという.難しい漢字<示す>。日本の楽器は自然のものから作ったものがたくさんある。これを右手に持ってはじいて音を出す。左手の指で糸を押しつけて音を変えるけれど、印がないので勘で押さえるので勘所という。難しいことをやって居るのをほめてください(拍手)ありがとう。
弾きながら歌うのが地歌です。内容ははじめの曲のようにおめでたい曲だけでなく、悲しい曲、滑稽な曲があるが一番多いのは恋愛の歌。恋愛は楽しいけれどもそれだけではないよね。女子!。悲しいことつらいこともいっぱいある。苦しいはかない想いが多い「黒髪」という曲がある。好きな人は2階にいる。他の人に取られてしまうかもしれない・・・
耳で聞くよりも心で、感じる心で聞いてみてください。
M 黒髪(最初の部分)  <黒髪の結ぼれたる想いをば・・>
黒髪の一節でした。感じて貰えた?(むずかしい)
さてここで、地歌を経験して貰いたいとおもいます。紙を配ります。
曲目は「のみ」。知ってる?(犬の・・・)。では、と言ってもすぐは歌えないので、まずやってみる。
M3 のみ  <のみは茶臼をせったらおてせおて富士の山、ぽいと越えてああしんど>
でははじめからやってみよう<口移し方式で>。茶臼のは喉を使って「あたり」という手法を使う。せったらおうては意味がわからないね。(伊藤)背中に想いものを背負ってと言う意味(菊央)。ぽいは、ぽいっと、やってみて・・・そうそう
では最後にみんなで一緒にやってみよう。せっかくだから正座して大きな声おでやろう。
M <みんなで>のみ
ありがとう。つぎ、なんて読む? (かえる)昔はかわずとよんでいた。話しの説明をする。<絵尾を使いながらおはなし>
ざわざわとかぞろりとか言う擬音にも気をつけて聴いてください。
M4 蛙
今日は4曲聞いてもらったけれど、どれが良かった?、八千代が一番良かったという人は?春の海は?のみは?かわずは?
では最後に旅愁を一緒に歌いましょう。
(小林)犬童球渓さんは人吉出身で有名だけれど、さっきの宮城道雄の写真で尺八を吹いていた吉田さんという人は熊本の人で、犬童さんとも親交があった。調べたら判ったことだけれど縁がある。
(伊藤)では、サン、ハイと言ったら歌いましょう。1番と2番の間に間奏もある。
M5 旅愁
みんなと一緒に歌えて嬉しかった。地歌のこと、三味線や異や尺八のことに興味があったらインターネットとかで調べてみてくれると嬉しい。
先生
お礼の言葉
終了


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