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小野明子さんの小学校 [弦楽器]

謹賀新年。
昨年も大体100回程度のアウトリーチ的なコンサートにつきあうことになって、多分3年連続で100回を超えていると思う。とはいえ、大体パターンが同じになって来ているような気がするところもある。演奏家にとって演奏の新鮮さを維持すると言うことはなかなか難しいけれど、アウトリーチは一期一会であることと、返ってくる反応が具体的且つ明快であることが良いところだと思う。それでも、新しいことに向かいたいのは誰しものことで、ひとつのアウトリーチの手法の先にはいろいろな可能性が見えてくるはずだし、それを実現していきたいと思うのは当然だと思う。
実はその事はプロデュースサイドにも同じような部分があって、新鮮さを保ちつつ現場を行う事が出来ると良いなと思っている。まあ、なかなか難しいけれど。プロデュースの側から言うと、発展はアウトリーチの内容や別の手法にむかいたい部分と、それをつなげて自分の周りの社会(会館事業とか・・・)にどう位置づけようかと考える、と言うことと二つある。まあ両方とも茨ではあるけれど。
年末年始はアウトリーチはない。今年の初めは来週のいわきでのものからである。
なので、昨年10月の小野明子さんの尾道の小学校でのもの。彼女は抜群の演奏力を持つが、イギリスが本拠(メニューイン学校の教授)であるので、帰ってきた直後のアウトリーチでは言葉がスムースに出てこないときがある。言葉の発想の順番とかが英語とではかなりちがう。とはいえ、3日の滞在中にどんどん回転が速くなるのはさすがだと思う。

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2010年10月27日(水) 13:50-14:35
小野明子+西脇千花
尾道市 田熊小学校4-6年生

先生の話し
演奏家入場
田熊小学校の皆さんこんにちは(こんにちは)
私はヴァイオリンの小野明子です、ピアノを弾くのは西脇千花さん今日はまず一曲聴いてください。エルガーの曲、多分聞いたことがあるともう
M1 愛の挨拶
聞いたことがあった人?(全員)今の曲はエルガーが奥さんになる人のために書いた曲。
次は中国の太鼓という曲。何で太鼓かというと、ピアノが太鼓の音を表している。クライスラーは1856年生まれだからまだ飛行機もなかった。だから東洋というのは想像の世界だった。未知の世界を想像しながら書いた。真ん中に静かな部分があるけれどゴンドラに乗って食事をしたりゆったりした気分が想像えdきる。
M2 中国の太鼓
この曲ははじめて弾いたのが11歳の時で、自分が好きエド練習した思い出の曲です。ここでせっかくなのでヴァイオリンについてお話ししたい。ヴァイオリンを近くで見たことのある人は?弾いたことある人は?じゃあ生では始めて見る人?
ヴァイオリンというのは木で出来ている、中は?(空洞)そう、ここにfの字の穴が空いてい手、ここから音が出てくる。ヴァイオリンは、どこでも2000人のホールでも音が届く不思議な楽器。まず左肩ののせる、左利きでも左肩。右手に棒、ではなく弓、英語ではボウというけれど、それでこすって音を出す。挽くのは(弦)4本の弦で、一番低いのは<弾く>ソです。祖からソレラミと<弾く>5度づつ変わっている。一番高いのは<挽く>
この黒い板を指板と言って、あごをのせているのはあごあて、この小さな木は駒。4センチくらいの駒と指板の間をこすって音を出す。でも指板の上奈良こんな音がする<弾く>小さくてもやもやしている。駒のそばだと・・<弾く>。駒の自分側と火だとこんな音がする<弾く>。嫌な音だね。
このヴァイオリンはトリノという町で1772年に作られた。ベートーヴェンは1770年生まれだから、その2年後。ヴァイオリンというのはこんなに古い昔のものでもちゃんとした音がする。私が手に入れたのは5年前くらいだけれど、その前にはどんな人が弾いていた野かと思うと不思議な感じがする。どんな人生だったのかとか・・
次はドヴォルザークの曲。有名な曲はこんなのだけれど<ユーモレスクを弾く>、これを書いた人。弦を2本同時にひいたりする。
M3 スラブ舞曲
二つの弦を弾いていたのが解ったかな?これは重音という。これは?<弾く>(3本)そう3本弾いている。こういうことも出来るけれど、こんな音も出せる(口笛みたい)。ハーモニクスという。他にタップダンスみたいに左手ではじく<弾く>(??)いろいろな方法でいろいろな音を通っている。次はアメリカの人が書いた曲「バンジョーとフィドル」。バンジョーという楽器がある。カントリー音楽で使う楽器。それをヴァイオリンでまねて出す。フィドルはヴァイオリンのこと。二つの楽器をヴァイオリンで表していて二つの楽器が会話をする。真ん中の部分はゆっくりとしたグリスランド<見せる>を使っている。
M4 バンジョーとフィドル
いろいろな音が解ったかな、私が面白いと思うのは、みんなも作文を書いたりするよね。悲しかったりいろいろな気持ち。それを音楽家は音にする。エルガーは優しいと感じたり、中国とか外国を想像したり、スラブ舞曲は切ない、と言うようにそのときそのときの気持ちを表すので面白いと思って続けてきた。
私は4歳からヴァイオリンをはじめて、練習は好きでなかった。でも好きな曲を人前で弾くのは好きだった。みんなもそうだけれど続けることで達成できることがあると思う。6年の時にチェコに行った。飛行機を降りたら見た目も違う人が歩いていて、言葉も食事も全然違う。驚いた。でも、そこで1週間コンサートをしていると、こんなみんなが音楽をやっているところに行きたいと思ってかえって親に話した。それで、12歳の時にイギリスに行った。他の言葉が話せると新しい情報が得られて面白かった。大学はウイーンに行った。ウイーンはドイツ語。授業でも意味がわからなかったけれど、音楽の作曲家はドイツ語を話していたのでとても勉強になったと思う。
そのあとイギリスに戻って教えたりしている。今回もこれが終わったら大阪と名古屋で弾いてイギリスに帰る。みんなも好きなことを見つけて頑張ると楽しいと重う。
最後は匡弾いたいろいろな要素技巧が全部はいっている曲を最後に弾く。スペインお皿サー手という人の作ったツィゴイネルワイゼンという曲。最初のところはドラマで運命的なところに使われたりしているから利いたことがあるかも。
M5 ツィゴイネルワイゼン
これで終わりですが・・聞きたいこととかある?
質問コーナー

終了

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