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邦楽活性化事業(さいたま)2藤井佐和さんのアウトリーチ [打楽器、邦楽そのほか]

九州系地歌は昨年の菊央さんと同じ地歌の流れなのだけれど、そもそも違うのか、個性なのかよく判らないが随分印象が違うのが面白い。しかし、地歌に限らないとはいえ、聴く側が持つべき知識の地力がかなり必要な音楽であることは間違いない。でもそれを子どもたちにどう伝え、接触するところから行っていくべきなのか、というのがなかなか難しい問題だ。それをおおくくりにして纏めてしまう強引さも必要なのかもしれぬ。

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2011年10月21日(金) 10:35-11:20
藤井佐和、中小路奈都子、武田旺山
さいたま市 大戸小学校 5年2組
 
先生挨拶~呼び込み
入場
藤井)皆さんおはようございます。今日は邦楽器の音の魅力を聴いてもらいたいと思います。こちらはなっちゃんです。そしてこちらは竹田です。そして私は佐和ちゃんです。
では早速演奏をします
M1 春の海
竹田)今の曲は聴いたことがあるかな?(数名)あら、曲の名前は(・・・)春の海、と言う曲です(あー)正月になると町とかテレビとかでよく流れている。
でも本当は3-4月の頃の春の曲。瀬戸内海って知ってるかな(しってる)そこでモモの花が咲いているような時に宮城道雄さんが行って箏と尺八のために音に表して書いた,と言われている。
尺八はリコーダーと同じように縦に吹く。違うのはリコーダーでは咥えるけれど尺八は咥えるところがない。あごに付けて演奏する。あと穴の数が違う。まえに4,後に1つ5個の穴しかない。<吹く>ちょっと飛び飛びだね。音が足りないので首を動かしたりして音を変える。やってみるね<吹いて首を動かす>。同じ指で高い低い音が出せる。
これは何で出来てるかな?(竹)そう、真竹という種類の竹。
<藤井もう一本を持って出る>あ、そっちにもある。今日は2本持ってきている。違うね(下の形、長さ) 総長さが違う。一本一本竹から作るので形は全部同じではない。長さが違うと・・・何が変わる?(響、たかさ)高さが変わります。色々な長さの尺八があるので持ち替えて演奏している。
藤井)次は箏。<立てる>私よりも背が高い(でかい)。これは木で出来ているけれど、何の木でしょう。3つの中から①きり、②ひのき ③くすのき <手を上げさせる>正解は1番のきりです。タンスとかに使う木。重いでしょうか?(かるい)なんで?(軽々持っている)そう、何故かというと・・<裏側を見せる>ここが空洞になっていて響くようになってる。
もう一つクイズ。この箏はこの世にいない動物になぞらえているけれど、それは何でしょう。①ペガサス②ドラゴン③ピカチュー ①だと思う人・・・・
正解は2番ドラゴン。こっちがしっぽこっちが口で、ここは?(舌)そう。
で、音の鳴る仕組みは、この白いもので糸を浮かせる。これは柱という。もう一つこれ<爪>これを3つ指に付けて音を出す。
竹田)これから三味線を入れて,今度は箏と三味線で演奏する。根曳の松と言う曲。昔は正月に小さい松を根っこから引っこ抜いてきて長寿を祝うという習慣があった。今はないけれど、門松って知ってるよね。正月に門松を飾るはその名残。代々緑が続いていく、というのは栄えるということでめでたい曲。歌があって、正月に伊勢神宮にお参りに行く・・・という歌詞がある
M2 根曳の松(一部)
竹田)ちょっとまた違った雰囲気だった。日本の歌はこんな発音をしている。ちょっといつもの声の出し方とは違う。ここでもう一つの楽器三味線の話しをする
中小路)お三味線と言われているけれど、正式には三絃、という。見たことあるかな(ある)何処で(テレビとか)糸が3本かかっていて、ここは木、胴という。この部分は棹。ここに駒というのがあ留。見えますか?。弾き方は、まずひざに乗っけます。ばちで弾きます<弾く>もう一つ、この音・・・。ビーンという音がする。これは糸が板に触ってビーンというのだけれど、これが三味線の特徴。さわりといいます。
竹田)ここでなっちゃんのお稽古はなし
中小路)今弾いていて,楽譜を見ていなかったよね。元々目の不自由な人が弾いていたので、楽譜がない。だから稽古に行くと先生のマネをする。でも難しいし一週間経つと忘れてしまっていて、全然先に進まない。で少しずつ進んで今も続けて居ます
竹田)今日やっているような音楽を地歌と言います。歌を歌いながら演奏する。元々は地方の歌が九州に行って残っているのだけれど、それを九州系地歌、と呼んでいる。他の地歌よりももっと歌に重きを置いて大事に歌っている特徴がある。
次に三味線で黒髪という曲を。っこれは恋の話し。女の人が振られてしまって寂しく一人で寝ないと行けない。涙が出ちゃう・・・という歌
M3 黒髪
竹田)ちょっと哀しくなっちゃった。しっとりと哀しい感じ。
この三味線に箏と尺八を入れると三曲とか三曲合奏とかいう今多いスタイルになります。箏の音が聞こえてきましたね。これは柱を動かして音を作っています。箏は弦が13本しかないのでピアノのようには自由に弾けない。だから曲ごとに調弦をして調子を合わせています。今日は調子が良いぞ,とかいうのはこの調子から来ている言葉。失敗すると調子っぱずれ,ということになる。
さて次にやる曲は、尾上の松。また松だね。松はめでたいものなのでよく使われている。歌詞を見せます<後に張る>これは兵庫県の加古川にある尾上神社のまつ。とても大きくて周りが五ひろあったといわれている。一ひろは大人が手を広げた長さだから、すごい大きな松。<歌詞を読みながら説明>おめでたいづくしという意味です。ここで佐和ちゃんの話し
藤井)わたしにとってこの曲は大事な曲。昔この曲を弾いた後にある有名な奏者のを聴いて衝撃を受けた。だから一から勉強し直さなくてはと思って頑張って今のようになった。やはり一生懸命に何かをやると良いことがある。
響のことは家でも話してください。
竹田)言葉は難しいけれど、読んでみたり楽器を見たりしながら聞いてください。
M4 尾上の松
お礼の言葉、花束
終了

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