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邦楽活性化事業(さいたま)2藤井佐和さんのアウトリーチ [打楽器、邦楽そのほか]

九州系地歌は昨年の菊央さんと同じ地歌の流れなのだけれど、そもそも違うのか、個性なのかよく判らないが随分印象が違うのが面白い。しかし、地歌に限らないとはいえ、聴く側が持つべき知識の地力がかなり必要な音楽であることは間違いない。でもそれを子どもたちにどう伝え、接触するところから行っていくべきなのか、というのがなかなか難しい問題だ。それをおおくくりにして纏めてしまう強引さも必要なのかもしれぬ。

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2011年10月21日(金) 10:35-11:20
藤井佐和、中小路奈都子、武田旺山
さいたま市 大戸小学校 5年2組
 
先生挨拶~呼び込み
入場
藤井)皆さんおはようございます。今日は邦楽器の音の魅力を聴いてもらいたいと思います。こちらはなっちゃんです。そしてこちらは竹田です。そして私は佐和ちゃんです。
では早速演奏をします
M1 春の海
竹田)今の曲は聴いたことがあるかな?(数名)あら、曲の名前は(・・・)春の海、と言う曲です(あー)正月になると町とかテレビとかでよく流れている。
でも本当は3-4月の頃の春の曲。瀬戸内海って知ってるかな(しってる)そこでモモの花が咲いているような時に宮城道雄さんが行って箏と尺八のために音に表して書いた,と言われている。
尺八はリコーダーと同じように縦に吹く。違うのはリコーダーでは咥えるけれど尺八は咥えるところがない。あごに付けて演奏する。あと穴の数が違う。まえに4,後に1つ5個の穴しかない。<吹く>ちょっと飛び飛びだね。音が足りないので首を動かしたりして音を変える。やってみるね<吹いて首を動かす>。同じ指で高い低い音が出せる。
これは何で出来てるかな?(竹)そう、真竹という種類の竹。
<藤井もう一本を持って出る>あ、そっちにもある。今日は2本持ってきている。違うね(下の形、長さ) 総長さが違う。一本一本竹から作るので形は全部同じではない。長さが違うと・・・何が変わる?(響、たかさ)高さが変わります。色々な長さの尺八があるので持ち替えて演奏している。
藤井)次は箏。<立てる>私よりも背が高い(でかい)。これは木で出来ているけれど、何の木でしょう。3つの中から①きり、②ひのき ③くすのき <手を上げさせる>正解は1番のきりです。タンスとかに使う木。重いでしょうか?(かるい)なんで?(軽々持っている)そう、何故かというと・・<裏側を見せる>ここが空洞になっていて響くようになってる。
もう一つクイズ。この箏はこの世にいない動物になぞらえているけれど、それは何でしょう。①ペガサス②ドラゴン③ピカチュー ①だと思う人・・・・
正解は2番ドラゴン。こっちがしっぽこっちが口で、ここは?(舌)そう。
で、音の鳴る仕組みは、この白いもので糸を浮かせる。これは柱という。もう一つこれ<爪>これを3つ指に付けて音を出す。
竹田)これから三味線を入れて,今度は箏と三味線で演奏する。根曳の松と言う曲。昔は正月に小さい松を根っこから引っこ抜いてきて長寿を祝うという習慣があった。今はないけれど、門松って知ってるよね。正月に門松を飾るはその名残。代々緑が続いていく、というのは栄えるということでめでたい曲。歌があって、正月に伊勢神宮にお参りに行く・・・という歌詞がある
M2 根曳の松(一部)
竹田)ちょっとまた違った雰囲気だった。日本の歌はこんな発音をしている。ちょっといつもの声の出し方とは違う。ここでもう一つの楽器三味線の話しをする
中小路)お三味線と言われているけれど、正式には三絃、という。見たことあるかな(ある)何処で(テレビとか)糸が3本かかっていて、ここは木、胴という。この部分は棹。ここに駒というのがあ留。見えますか?。弾き方は、まずひざに乗っけます。ばちで弾きます<弾く>もう一つ、この音・・・。ビーンという音がする。これは糸が板に触ってビーンというのだけれど、これが三味線の特徴。さわりといいます。
竹田)ここでなっちゃんのお稽古はなし
中小路)今弾いていて,楽譜を見ていなかったよね。元々目の不自由な人が弾いていたので、楽譜がない。だから稽古に行くと先生のマネをする。でも難しいし一週間経つと忘れてしまっていて、全然先に進まない。で少しずつ進んで今も続けて居ます
竹田)今日やっているような音楽を地歌と言います。歌を歌いながら演奏する。元々は地方の歌が九州に行って残っているのだけれど、それを九州系地歌、と呼んでいる。他の地歌よりももっと歌に重きを置いて大事に歌っている特徴がある。
次に三味線で黒髪という曲を。っこれは恋の話し。女の人が振られてしまって寂しく一人で寝ないと行けない。涙が出ちゃう・・・という歌
M3 黒髪
竹田)ちょっと哀しくなっちゃった。しっとりと哀しい感じ。
この三味線に箏と尺八を入れると三曲とか三曲合奏とかいう今多いスタイルになります。箏の音が聞こえてきましたね。これは柱を動かして音を作っています。箏は弦が13本しかないのでピアノのようには自由に弾けない。だから曲ごとに調弦をして調子を合わせています。今日は調子が良いぞ,とかいうのはこの調子から来ている言葉。失敗すると調子っぱずれ,ということになる。
さて次にやる曲は、尾上の松。また松だね。松はめでたいものなのでよく使われている。歌詞を見せます<後に張る>これは兵庫県の加古川にある尾上神社のまつ。とても大きくて周りが五ひろあったといわれている。一ひろは大人が手を広げた長さだから、すごい大きな松。<歌詞を読みながら説明>おめでたいづくしという意味です。ここで佐和ちゃんの話し
藤井)わたしにとってこの曲は大事な曲。昔この曲を弾いた後にある有名な奏者のを聴いて衝撃を受けた。だから一から勉強し直さなくてはと思って頑張って今のようになった。やはり一生懸命に何かをやると良いことがある。
響のことは家でも話してください。
竹田)言葉は難しいけれど、読んでみたり楽器を見たりしながら聞いてください。
M4 尾上の松
お礼の言葉、花束
終了

邦楽活性化事業(さいたま)1吉川由里子さんのアウトリーチ [打楽器、邦楽そのほか]

今年の邦楽活性化事業、手法開発研修会の仕上げのアウトリーチ実施。集まって4日目でまだ全然こなれていないけれども、まあ学校に持って行くわけだから一定のところに持っていってこどもに納得してもらわないといけない。子どもには、まあ研修中だからと許してもらえるわけではないのである。私の場合、毎年そこのところの緊張感が一番大きい。吉川さんは今回の3組の中で一番子どもの前に出ることに慣れている筈だけれど、その慣れもまたちょっと怖いところなのである。なので会話術だけに頼らないようにして来たつもり。

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2011年10月21日(金) 09:35-10:205
吉川由里子、佐々井麻矢、平野樹里
さいたま市 大戸小学校 5年3組
 
先生挨拶~呼び込み
入場
M1 うさぎ(短縮版)
<3人で前に出て座る> 
吉川)ではみんなでご挨拶をしたいと思います。はい、正座して、手をおむすびにして、ひざの前に置く。はい「よろしくお願いします」 
もう崩して良いですよ。
今日は、この後にある箏を楽しんでもらいたいと思います。私は吉川由里子と言います。私は佐々井真矢と言います、私は平野樹里です。よろしくお願いします。(拍手)
邦楽アウトリーチコンサート<後の掲示を見て>。今日は聴いて、見て、感じてください。
今の曲は判った?(わかった)うさぎという曲。ぴょんぴょん跳ねている感じが判ったかな。今日は学校にはいったら、けんけんぱの絵があったね、それではねる感じの曲をやりました。
次の曲は、砧。昔は着物の布を柔らかくするのに、木づちでとんとんとたたいて柔らかくした。それを砧という。この曲には箏の面白い音が出てくる。<後で弾く>そう、こんな感じに。次の曲では今の3種類の面白い音が出てくる。その他にもあるけれど色々に聴いて、見て観察してください。
M2 五段砧(3段分?)
佐々井)五段砧に3つの音は探せたかな?(あった、わいわい)3つの弾き方以外にも色々と弾き方がある。<ちょっと箏を傾けてみる> 例えば<弾く>これはシュシュと言う音、それから<弾く>これはズーズー、<弾く>これはシャラリーン。私たちは弾き方をこんな言葉で呼んでいる。他にも、スクイズ芽、つるつる、とか合わせ爪とかいろいろある。今度弾く音の名前を当ててみよう<弾く> では三択。①しゃーしゃーてん、②ちゃんちゃんこ③ザージャーメン。はいどれかな?一応聴いてみよう①だと思う人、②だと思う人③だと思う人。正解は①だけれどわたしもそう教えてもらったけれど,本当かなと思っていた。
この楽器、この白いのは琴柱といいます。柱と書いてじと読む。それで、じのこっち側を押すと音が変わる<弾く>弾いた後に押すとこんな感じ<弾く>そのように色々な音が出せる。この色々な弾き方を使ってさくら変奏曲を聴いてみます。
M3さくら変奏曲(吉川、弾き方の説明しながら)
平野)色々の弾き方、しゃーらりんと言うのもあったのは判ったかな? さくらのメロできが全然違う感じに聞こえたと思います。
さて、こんな曲を聴いたことがあると思おう<春の海冒頭>知ってるかな?(数名)これは、正月によく演奏されている春の海という曲。<写真>この写真の左側の男性が作った曲。宮城道雄といって350曲も曲を作った。私はこの曲にすごく憧れていて、弾くときには一生懸命に練習をした。宮城道雄は尺八だけでなく、フルートやヴァイオリンなど共演したので、箏は世界的に有名になった。彼はもう一つ、この大きな箏を造った。箏も大きいしじも大きい<比べる>。糸も太いのでこのくらいの大きさでないと支えられない.糸の一も違う。一緒に数えてみよう。1,2,3,・・・・17,この箏は17弦という。普通のことは13弦。ちょっと音を聴いてみよう
M ジュピターの一部
音が低いね。宮城道雄はこれを使ってたくさんの作曲をした。次に宮城さんが利根川に行ったときに造った,瀬音という曲を弾く。この辺だと荒川かな。川の様子を思いながら聴いてください
M4 瀬音
吉川)瀬のように聞こえたかな。いま、柱を動かしながら弾いていました。この柱がないとどうなる?(・・・)<弾く>べしべしして弾けない。琴柱に乗せると音になる。これを動かして、調弦をやっています。これできれいな音に整えている。そして、この楽譜を使って弾く。興味があると思うけれど、こんな楽譜(たてだ、何じゃそれ9、漢数字が書いてあって縦に読む。778,778,さっきやったさくらの一部分です。ピアノは88鍵だけれど箏は13本で、音も7個でなくて5角音でつくる。でも押したりして音を出すことで色々な音が出せる。
最後の曲は春の詩集。比較的新しい曲。宮城さん意向に多くの人が曲を作った。これは牧野由多加さんが作った。雪が溶けて来て・・・、花が咲いてきて・・・という春野様子を描いた曲。情景を思いながら聴いてください。
M5 春の詩集
お礼の言葉
花束
ありがとうございました。生の演奏は初めてだったと思うけれど、2月にコンサートがあるので来てください。
終了

人吉の菊央雄司組 地歌のアウトリーチ [打楽器、邦楽そのほか]

邦楽事業。菊央雄司、伊藤志野、小林静純さんの地歌のアウトリーチは人吉の中心部の大きな小学校3クラスと周辺部の小さな小学校(と言っても5,6年で30数名)の4回。
ここの市長さんとお話をしたときに、伝統文化についてとても熱い気持ちを持っている市長さんだなと感じた。独自でも落語とかいろいろとやって居るみたいである。
菊央さんの構成は10月の合宿の時と同じである。一応10月のものと比較をしてみて欲しいが、ほとんど変わって居ないと思う。でも少しずつ熟成はしている。

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2010年12月10日(金)
菊央雄司+伊藤志野+小林清純
人吉市人吉東小学校6年3組 31名

先生の話し~拍手
演奏家入場
M1 八千代獅子(三味線、箏、尺八)
(菊央)6年3組の皆さんこんにちは(こんにちは)。私は大阪から来た菊央雄司と言います。今日は地歌や地歌三味線を1時間楽しみたいと思います。
さて、八千代獅子と書いてあるけれど、八千代というのは「いつまでも永遠に」と言う意味で.この平和がいつまでも続きますように・・・という意味。
地歌三味線は歌いながら三味線を弾く。地は地面の地で、地酒とか地ビールとかお父さんがよく飲んでいる・・・知らないね・・その地です。地歌は大阪や京都で生まれ育ったので、地というのは大阪や京都のこと。一人でもやるけれど、良く箏と尺八を入れて3人で演奏します。箏は伊藤志野さん、箏って見たことある人(ほぼ全員)。この糸は何本あるでしょう?(10,12,13・・)一緒に数えてみよう。1,2,3・・・・13,14。
(伊藤)箏は13本の糸が張ってあって、この白い柱(じ)を挟んで音を変える<柱を動かしてみる>。また左手も使って<やる>このように音を変えることができる。13本だけれどいろいろな音が出せる楽器です。それで、このつめを3本の指にはめて演奏します。左利きの人はいる?(数人)でも左利きの人も右に爪をはめて右の方に座って弾きます。
(菊央)次にこっちの尺八は見たことある人(はい)小林静純さんです。
(小林)尺八は何で尺八という?(・・・)これが一尺と八寸の尺八。一寸は大体3センチ、1尺は30センチくらい。だからこの尺八は大体54センチくらいの長さがある。基本が1尺八寸なのでそれが上と下がとれて尺八となったらしい<紙で示す>。これは何で出来てる?(竹)そう、真竹という竹をつかう。穴が前に4つ、後ろにひとつ。歌口は斜めにカットしてある。それだけのシンプルな楽器です。音はペットボトルを吹くのと同じ原理になっている。音程を作るのも難しい。あごで音程を変える。それから、指でもあける量を調節して変える。あごでは半音くらい変わる<やってみる>指も<やってみる>(すごいな)。新ぷりだけれどいろいろな表現が出来るのでピアノとも合わせらる。
(菊央)では尺八と箏の合奏を聴いて貰います。春の海、春の長閑な海と飛ぶカモメの様子。作曲したのはこの宮城道雄さんという人<写真>。正月になるとショッピングセンターとかでかかっているので聞いたことがあるかもしれない。
使う尺八は?
(小林)今回は3本の尺八を持ってきた。これがさっきの1尺八寸だけれど、もっと長い2尺の楽器やみじかい1尺6寸の楽器がある。一寸違うと半音変わるので、この3つを吹くとドレミになるはず。うまく出来たら拍手を・・・。<3本を吹く>(拍手)
みじかいと高い音が出る。2尺はやや渋い音が出るし、1尺6寸だと明るいあでやかな音がする。春の海はこの1尺6dすんの尺八で吹く
(菊央)では聞いてみましょう。  <と言って子どものところに行って一緒に聞く>
M2 春の海(短縮板)
(菊央)はい、次に三味線の説明をします。糸は何本でしょう(3本)。早いな、そう3本です。蚕で作る絹糸で出来ている。上側の太い糸が一の糸。真ん中のが2の糸、一番下が細いのが3の糸と言います。それでこれで弾く。撥という。これは何で出来てる(プラスチック)そう、そういうのもあるけれど、プロは象牙のを使います.これはばちという.難しい漢字<示す>。日本の楽器は自然のものから作ったものがたくさんある。これを右手に持ってはじいて音を出す。左手の指で糸を押しつけて音を変えるけれど、印がないので勘で押さえるので勘所という。難しいことをやって居るのをほめてください(拍手)ありがとう。
弾きながら歌うのが地歌です。内容ははじめの曲のようにおめでたい曲だけでなく、悲しい曲、滑稽な曲があるが一番多いのは恋愛の歌。恋愛は楽しいけれどもそれだけではないよね。女子!。悲しいことつらいこともいっぱいある。苦しいはかない想いが多い「黒髪」という曲がある。好きな人は2階にいる。他の人に取られてしまうかもしれない・・・
耳で聞くよりも心で、感じる心で聞いてみてください。
M 黒髪(最初の部分)  <黒髪の結ぼれたる想いをば・・>
黒髪の一節でした。感じて貰えた?(むずかしい)
さてここで、地歌を経験して貰いたいとおもいます。紙を配ります。
曲目は「のみ」。知ってる?(犬の・・・)。では、と言ってもすぐは歌えないので、まずやってみる。
M3 のみ  <のみは茶臼をせったらおてせおて富士の山、ぽいと越えてああしんど>
でははじめからやってみよう<口移し方式で>。茶臼のは喉を使って「あたり」という手法を使う。せったらおうては意味がわからないね。(伊藤)背中に想いものを背負ってと言う意味(菊央)。ぽいは、ぽいっと、やってみて・・・そうそう
では最後にみんなで一緒にやってみよう。せっかくだから正座して大きな声おでやろう。
M <みんなで>のみ
ありがとう。つぎ、なんて読む? (かえる)昔はかわずとよんでいた。話しの説明をする。<絵尾を使いながらおはなし>
ざわざわとかぞろりとか言う擬音にも気をつけて聴いてください。
M4 蛙
今日は4曲聞いてもらったけれど、どれが良かった?、八千代が一番良かったという人は?春の海は?のみは?かわずは?
では最後に旅愁を一緒に歌いましょう。
(小林)犬童球渓さんは人吉出身で有名だけれど、さっきの宮城道雄の写真で尺八を吹いていた吉田さんという人は熊本の人で、犬童さんとも親交があった。調べたら判ったことだけれど縁がある。
(伊藤)では、サン、ハイと言ったら歌いましょう。1番と2番の間に間奏もある。
M5 旅愁
みんなと一緒に歌えて嬉しかった。地歌のこと、三味線や異や尺八のことに興味があったらインターネットとかで調べてみてくれると嬉しい。
先生
お礼の言葉
終了


邦楽活性化事業2 菊央雄司 地唄でアウトリーチ(熊本) [打楽器、邦楽そのほか]

邦楽活性化事業の続き。10月22日の熊本でのもの。まだまだこなれていくだろうけれども、菊央さんの現場力はたいしたものなので(本人がどうだったかは知らないが)このときも余裕の対応だったように見えた。
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2010年10月22日(金) 11:40-12:25
菊央雄司+伊藤志野+小林清純
帯山西小学校6年3組 38名

先生の話し
演奏家入場/礼(礼)
M1 八千代獅子(三味線、箏、尺八)
菊央)6年3組の皆さんこんにちは(こんにちは)。私は菊央雄司と言います。伊藤志野デス、小林清純です。
さて、八千代と書いてあるけれど、八千代というのは永遠にずっとーーいつまでもーーという歌っていました。この平和をいつまでも、ということですね。
今歌いながら弾いていたけれど、これを地唄と言います。地唄はその土地の歌と言うことだけれど、大阪や京都ではやったので地は大阪や京都のことをさします。一人でも出来るけれども3人で合奏とかもします。
まずこの箏、見たことある?弦は何本あるかな?(さまざま)じゃあ一緒に数えよう。<音を出しながら>1,2,3,4・・・13はい13本ですね。この3角の白いのはじといいます、柱と書いてじ。これを動かすと<やってみる>いろいろな音が出る。また左手を使って音を出す事も出来る。このつめを3本の指にさして使います。左利きの人はいる?(はい)でも右手でやはり弾かないといけない。
次にこっちの尺八は見たことある人(はい)
(小林)尺八は何で尺八というか(8尺?)惜しい一寸八尺の字が省略されて尺八となった<文字を見せる>。一尺は・・(30センチ)すごい。30センチの物差しが1尺。だから尺八は54センチくらい。何で出来てる?(竹)穴の数は?(8こ)5個です。鳴らしかたはペットボトルの(あーあ)そうです。音を作るのは穴だけではなくあごも使う指とあごで音程を作っている。
(菊央)では尺八と箏の合奏を聴いて貰います。宮城さん(後ろにいる)居たんですか。?
デパートとかで正月に流れたりしていると思う。使う楽器は?
(小林)今回は3本の尺八を持ってきた。どれも尺八。一寸違うと半音違う。2尺はド、1尺8寸はレ、1尺6寸はミの音が出る。この曲は1尺6寸ので吹く。
M2 春の海(短縮板)
(菊央)はい、今のは尺八と箏の合奏。次にこの三味線。糸は何本(3本)あたり。右膝に載せて右手にしゃもじ(ちがう)ばちを持って糸をはじいて音をだす。左手で糸を押し当てて音程を作る。印はないので勘で音を出す。
地唄というのもいろいろなテーマの曲がある。おめでたい、哀しい、面白い、恋愛の歌・・・良いことのみではなく哀しいこともある。黒髪というのを弾いてみたい
M 黒髪 の一部
恋の歌。わかったかな(・・)難しいね。では次にみんなで体験して貰う(はいとてが上がる)まって!、みんなで歌う。のみという曲。歌ってみるよ<歌う>
でははじめからやってみよう<口移し方式で>
せたらの、は重いものを背負う、せおて、は背負って。ぽいは、ぽいっと、やってみて・・・では最後にみんなで一緒にやってみよう
M3 のみ
つぎ、この漢字(かえる)かわずという。昔はかわずといっていた。話しの説明をする<おはなし>
では3つの楽器の3曲というスタイルで演奏します。ざわざわとかひやひやとか言う擬音にも気をつけて聴いてください。
M4 蛙
今日は4曲弾いていますが、八千代が一番良かったという人は?春の海は?のみは?かわずは?
では最後に今月の歌になっている紅葉を一緒に歌って終わりましょう。
上と下とのパートを合わせて上は尺八、下は箏の私。大きな声で前奏は4小節。
M5 紅葉
地唄は大阪から発展したけれど、面白い思ったら1月にコンサートをやり鱒のエド見に来てください。
先生
お礼の言葉
終了


宮本妥子(打楽器とマリンバ)さんのアウトリーチ(色紙のうた) [打楽器、邦楽そのほか]

宮本さんは3年連続長崎に来ている。一応3年ねと言ってあったので今回が一応の最後のアウトリーチ。
その間に、ガラコンで後藤さんの月の3部作をやってしまおうという試み(2曲は新作)。
今年のアウトリーチは長崎に良い読み手がいることを見込んでの色紙のうたと言う絵本を取り上げた。色というのもなかなか抽象的でイメージが拡がるので宮本さんの情感とのマッチングはぴったりだっただろう。

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2010年10月28日(木) 10:40-11:40
宮本妥子+後藤由里子(パーカッション)
長崎市 高城台小学校4年生  70名ほど 音楽室

先生の話
演奏家タンバリンを弾きながら入場
M1 後藤ゆり子:タ・タ・タ。タ、タンバリン
おはようございます(おはようございます)。私は打楽器マリンバ奏者の宮本妥子です。後藤由里子です。今の楽器は?(タンバリン)。今の曲は?( )後藤さんが作ったタタタタタンバリンという曲です。作曲って知ってるかな(しっとる、どの人が作ったかと言うこと)
では次にこの楽器は(マリンバ)の曲を一つ演奏したいと思います。ピアソラという人が作った曲
M2 ピアソラ:リベルタンゴ
ありがとう、今マリンバという楽器を弾きました。この鍵盤は何で出来ている?(木)マリンバはいろいろな説があるけれどアフリカにマリンバという女神さまが居て木を並べて遊んでいた、と言う説もある <※事前に先生がマ(たくさん)。リンバ(木)説の方を掲示していたみたい・・・>
木だけたたいても音は出るけれどどんな音課というと、今ちょっと実験をしてみる。まず木とパイプの間に紙を入れて響かないようにしてたたく<たたく>紙を抜いていくと・・・どうなった?(響いた)振動も感じると思う。この共鳴管があることで津異聞音が変わると思う。今日はみんなにもっと近くで聴いて貰いたいと思うので、みんな楽器の周りを囲んで。楽器とかには触らないでゆっくり立ってゆっくり動こう。(動く)
はい、では一つ約束。次の曲はとっても速くて難しいので話しをしないで聴いてください。
M3 ハチャトリアン:剣の舞
どうだった。感想を聞こう。(何人かを指してはなして貰う)
ハイでは元に戻って。次は黒板の方を向いて・・・。こっちにある楽器、これはマリンバのご先祖さまです。裏に何かがぶら下がっている<見せる>何だろう?(ミカン、椰子の実・・・ひょうたん)そう、ひょうたんが正解。ひょうたんはどんな形(わいわい)それを乾かして切って使ってある。これも響を付ける役割になっている。この楽器にはバラフォンという名前が付いています。今から、ライヒというアメリカの作曲家が作ったマリンバフェイズという曲をやる。二人がドレミファソと弾いている。二人のうちどちらかが早くしていってずれる。それでまた合わさってまたずれて・・・それでどうなる(もどる)そう、よく目で見て聞いて耳で聞いてください
M4 ライヒ:マリンバフェイズ
どうでしたか?ではクイズ。どっちが早くしていったでしょうか?(えー)では後藤さんだと思う人(手を上げる)、私だと思う人(手を上げる)。正解は   私でした。
ではもう一問。この楽器の名前は?(え?)だれか?(バラフォン)そう正解。では反対側を向いて・・
これは?(スプーン)でもただのスプーンではない(長い、曲がる・・)これは楽器です。では小さな机の音楽。メンケ作曲
M5 メンケ:小さな机の音楽
いい音だったでしょう。これは東京に行って食器やさんでいろいろ伸す分の音を試して探し出したものです。だから大事な楽器。みんなは真似をしないように。(わいわい)
ハイまたマリンバの方を向いて。せっかくなのエドマリンバ弾いてみたい人?(手がたくさんあがる)じゃあじゃんけんで・・・<じゃんけんで選ぶ>
  体験1  二人羽織(道化師のギャロップ)
  体験2  カウベル(タイプライター)
  体験3  マリンバ(4羽の小さな白鳥) これは先生
    ※それぞれ感想を一言
次は全員でやるコーナー
  リズム(ボディパ)と剣の舞
今の曲はわかった?(・・・)剣の舞でした
では座って・・
次は絵本と音楽というのをやろうと思います。呼んでくれる人を呼びましょう・がんさんです。
(がんさん)田中がんです。
今から色紙のうたという絵本をやります。色と言えば・・
たとえば赤なら何を思い出す?(リンゴ、紅葉、炎・・・)
じゃあ青なら・(水、海、空・・)
ではメゾ閉じて色を思う浮かべて聴いてくれるとうれしいです。
M6 後藤ゆり子(作曲) 宮本妥子(構成) 色紙のうた
今の曲はほとんど後藤さんが作った。
最後に私が作った曲をやりたい。シュラーク。打つ、と言う意味。
M7 宮本妥子:シュラーク
先生
お礼の言葉
終了

邦楽活性化事業熊本 1澤村祐司組 [打楽器、邦楽そのほか]

地域創造の邦楽活性化事業は今年2年目。今年から本格的に取り組んでいる。基本的には音活フォーラムの手法を踏襲しているけれどもいくつか違いがある。オーディションをしていないこと(まだ推薦制の方が実行定期という判断である。いずれ考えないといけないかもしれないが)とか、地域会館での事業をコンサートとワークショップの選択にする代わり、県の会館でのガラを必須にするなど。回数とかもふくめ邦楽の地域での事情を考慮した態勢である。
2年目と言うことで、昨年よりは手慣れた感じはある。不思議なことに3組選ぶと意図していないのに3つの違う個性を選ぶことになるのがおもしろい。今回も手法開発研修会と称している合宿ではその個性がでていてとても面白かった。音楽も、アウトリーチの構成もいろいろと個性があって楽しい。45分という時間の中では演奏家のやりたいことの何分の一も出来ないのが現実で、でも学校で行うことを考えると長ければ良いというわけではない。演奏家が伝えたいことをぜんぶ受け入れるのは子どもには無理なのである。下手をすると自己満足になってしまう怖れすらある。そこで作っていくところがまた面白いのである。
澤村さんは、一昨年いわきで行われた「八橋検校コンクール」の優勝者。たまたま聞かせて貰ったのだけれど、ローカルなコンクールとはいえ澤村さんの演奏は図抜けていた記憶がある。
彼らは構成を決めるテーマを一緒に考えるところから始めた。目の悪い澤村さんが構成を把握するのに少し時間がかかった感じはあるが、最後の日にはきちんと整理出来ていたように思う.あとは慣れると出来てくるはずだ。

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2010年10月22日(金) 10:30-11:15
澤村祐司(箏)+利根英法(箏)+見澤太基(尺八)
帯山西小学校6年2組 38名

先生の話し
演奏家入場
6年2組の皆さんおはようございます(おはようございます)皆さんの右にいるのが(見澤)尺八の見澤太基です。それから左にいる太かお兄さんが(利根)利根英法と言います。
そして私が澤村祐司です。この3人で演奏します.よろしくお願いします(よろしくお願いします)
僕たちは月曜から熊本に来て勉強をしてきましたけれども、熊本はごはんも水も空気も美味しい土地だと感じました。今日は水にちなんだ音楽を楽しんでいきたいと思います。
水と言ってもいろいろありますが、みんなは水と言われてどんな連想をしますか?(酒、川、海、魚・・・いろいろ)ありがとう。それぞれ違うけれどいろいろと出ました。
さて、右の方に紙が貼ってあってそこに今日のテーマの言葉が書いてある。なんて書いてある?(音に触れる)音を耳で聞いて心で感じる、それが触れると言う意味だと思います。プールで泳いでいたり、いろいろと連想して良いと思う。
80年前に作られた音楽「春の海」を知っている人?(・・・)多分聞いていると思う。正月にデパートとか商店街とか・・・でも、題材は海。中国地方の海です。ここなら有明海とかかな。
岩に当たって飛び散ったり、カモメが飛んでいたり長閑な様子をいろいろと連想して聞いてください。
M1 春の海(宮城道雄)   澤村+見澤
ありがとうございました。春の海は箏の世界では有名な曲。僕はこの曲を弾きたくて箏を始めました。小さい頃音楽の通知表は2ばっかりだったけれど、でも春の海を弾きたいと思って箏を始めた。宮城さんと私の一緒のところがある。それは目が見えないと言うこと。でも、耳でいろいろと感じて宮城さんは62年間に400曲もの曲を作曲した。春の海は32歳の時の曲だけれど、次は14歳の時に書いた曲。
宮城さんのイラストが後ろにあると思う(利根)ハイ、ここ、右の端にある。そう、お兄さんととっちがイケメンかな?。お兄さんだと思う人?(はーい)
(澤村)熊本は良いところだなあ~
宮城道雄は水のいろいろな姿、たとえば、雨、雪、雫、霰 等をあらわそうとした。<4つの文字を紙で示す>ちょっとやってみよう、次のところはみんなは4つの中でどれを感じるかな。<演奏>。どうかな、雨だと思う人拍手<雪、雫、霰と聞く>霰が一番多いみたいですね。どう感じても良いのだけれど、でも宮城道雄はこのメロディを雨の音に使った。次は、これ<演奏><みんなに聞く>。宮城さんはこれを霰の音をヒントにメロディを作った。このように、水が変わっていくことを変態という。昆虫の変態は習ったかな?(しってる)水が変わっていく様子を音楽にした。この局には歌が付いている。歌の中に、今言った言葉とかはなの名前とか出てくるので探しながら聞いて貰うと良いと思う。
M2 水の変態(宮城道雄)  澤村+利根
(利根)水の様子はどう感じましたか? 私は、雨と霰の部分を演奏したけれども、雨は大雨の様子、霰はぴちぴち音を立ててはねている様子を思いながら演奏ししています。
雨でも、梅雨の雨と夕立の雨は違うよね。次は宮城さんがロンドンに旅をしたときに書いた曲。きっとロンドンでも雨に出会ったのでしょう。その印象を書いた曲を聴いて貰います。調弦も終わったようなので曲をお願いします
M3 ロンドンの雨(宮城道雄)   澤村
見澤)ロンドンの雨もまた違うイメージだったと思います。私はロンドンの町の明かりが見えてくるような気がした。
イメージはみんなちがうし、僕らもそれぞれ感じ方がある。それが音にも現れます。でもそれが、音の拡がりを作り、音楽も拡がっていくと思うのです。
最後にもう一曲。さっきは80年前の曲だったけれど、次の曲は昨年に利根さんのために作られた曲をやるたいと思う。
(利根)みんなはペーロンって知ってるかな?(しらない)そうか、じゃあ絵を見せる<写真>こんな船。(あー)
私の育った相生という町では毎年海のお祭りをする。そこでは船の競争をしたりする。そこではこんな歌が歌われる<どんでんしゃらり・・・・と歌う=拍手>。それが曲の中で出てくる。静かなところは、「よーい」と言うのを表してい手、また競争が始まる。
(澤村)2本の琴は音がずいぶん違っている。違う音になっていることで演奏する
(利根)では、池上しんじさん作曲のペーロン祭り;
M4 ペーロン祭り(池上しんじ)
拍手
お礼の言葉
終了

木野聖子(パーカッション)のアウトリーチ(玉名) [打楽器、邦楽そのほか]

木野さんとも2年間で何回も話しをしてプログラムを作ってきたけれど、本当にいろいろと考えながらやろうとしている人である。少し考え過ぎる事もあるくらい。アウトリーチは話しをすることで堅くなってしまうのが克服できるともっともっと良いことが出来そうなのだけれど、それは経験を多くつむのが一番の方法だと思う。別に理想的に学校でのアウトリーチという形でなくても、話しをする機会はいろいろとある。聴き手側の思考回路で考えて、その思考の流れを意識しながら話を作っていくとよくなるかもしれない。
この2年間の経験がうまく生かせるといいですね。

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2010年10月14日(木) 11:15-12:00
木野聖子(パーカッション)+柴田遙子(ピアノ)
三ツ川小学校 全校生徒 約40数名 椅子すわり

先生の話し
ピアニスト入場
M1 島唄(三板を弾きながら木野入場)
三ツ川小学校の皆さん、こんにちは(こんにちは)
私はマリンバ打楽器奏者の木野聖子です。今日は打楽器に興味を持って楽器についても知って貰いたいと思います。ピアノは (柴田)柴田遙子です。よろしくお願いします。
木野)この楽器、3枚の板で出来ているので三板(さんば)といいます。打楽器というのは世界中で生まれているけれども児お楽器の生まれたところはどこでしょうか?(沖縄)そう、なんでわかった? (沖縄の曲)ピアノが島唄を弾いていました。この三板はとても軽やかな音がする沖縄では欠かせない楽器で、あちこちで売っています。もし沖縄に行くことがあったら探してみてね。
次はこの楽器(小太鼓)、音楽室にもあるね。この子太鼓で演奏します.どうたたく?(左右で交互に=と体で示す)。そうですね、この後ろ側に付いているのは響線といって、しゃりしゃりした音になる<弾く>。今から演奏する曲はいろいろなところを売っていろいろな音がする。どんなように打っているかよく観察して聞いてください。あとで聞きます。
M2 ソロ小太鼓のためのマーチ・カデンツァ
どう、どんな打ち方があった?(横を打ってた。スティック、などなど)
そういろいろな打ち方がある<と様々な打ち方を説明する>。じゃあ今打ってみたい人は居るかな(手が上がる)じゃあ君。<体験>
一定のリズムで同じ音を出すというのは案外大変なこと。
私が大学に入るときにも試験はこの小太鼓だった。毎日努力して練習をしないといけなかった。小太鼓は打楽器の基本なのでこれをきちんとしておかないといけない。
これは何?(木琴)そう学校の音楽室から借りてきた。この木琴は音程がある<ドレミファとたたく>打楽器です。これで一曲弾いてみる。どんな音がするかな。
曲は道化師のギャロップ、ギャロップは馬が全速力で走るときの様子。
M3 道化師のギャロップ
(すごい)どうだった? これもちゃんとたたくといい音がする。大事にして使ってね。
さて、この大きな楽器は・(マリンバ)そう、木琴と同じようだけれど、木琴は堅い音、このマリンバは柔らかい音がする。マリンバというのはアフリカで出来た楽器だけれど、名前もマという多くのと言う意味と、リンバという木ぎれと言う意味の言葉が名前になった。。
今度はアフリカの感じの曲。これにはやはりアフリカんの鈴を付けようと思う。どこに付ける?(手、あし)そう足に付ける。では付ける間にみんなはマリンバの周りに集まって・・・(みんな集まる)
はい、この木は音板。下に付いてるのが音響管という。管の中で空気が振動して響きが出る。たたくのはマレット。このマレットは打楽器奏者はたくさん持っている。今日もこんなに持ってきた(袋を見せる)でも家にはもっとたくさん100本くらいも持っていて(えー9、曲や場所によって選んで演奏する。
ガーナいやというのはが-音という国の草原などを想像してひく。マレットは4本持つ(えー)
M4 シュミット:ガーナイヤ
どうだったかな。次はこの楽器<カホンを出す>。ななにかな。(見たことある)これは箱という名前の楽器、スペイン語で箱はカホンという。こうやって打つ場所で音がずいぶん違う<実際にやってみる>箱の中には響線が張ってある。これから一緒にやってみようと思う。6年生の男子一人どうぞ。他にも小さな打楽器を音楽室から借りてきたので、それも持って貰う(配る)
曲は・・、みんなにんたま見てる?にんたまの勇気100%という曲を一緒に演奏しようと思う。他の人は手を打つとかダンスとかそれぞれお願いします。
M5 元気100%
カホンはどうだったかな?
はい、またマリンバの音を聞いて貰おうと思います。席に戻って・・
グレニーという打楽器奏者が居ます。彼女は耳が聞こえない打楽器奏者。どう音wきいてひくのだろう。彼女は裸足で、アシからの振動とか、全身とかで音を感じながら、心を集中して弾いている。傷害があっても希望や夢を忘れることなく、作曲をしたのではないかと思う。私もそんなことを想像しながら演奏するので聴いて欲しい。
M6 小さな祈り
何か心に浮かんできた?(悲しい思いになってしまった。・・・)
そうだね。では最後は元気な曲、剣の舞を弾きます。さっきとは違ったマリンバの音を聴いて欲しい。
M7 剣の舞
ありがとう。私の曲は終わりです。でも最後にひとつだけ。私は10代の終わりにイギリスに勉強に行った。言葉も話せなかったけれどイギリスに行きたいという夢があった。それで一生懸命勉強して演奏するようになった。元気100%の歌詞の中に「やりたいことはやったもんがち」「やりきるしかないさ」という言葉がある。そんなことを思って夢を叶えたし、みんなにかなえて欲しいと思います。ありがとう
先生
お礼の言葉
お礼の歌
終了

雅楽のアウトリーチ(三浦兄妹)広島安芸区 [打楽器、邦楽そのほか]

雅楽のアウトリーチというのは全く始めての経験で、教えるどころではなかったのだけれど、彼らも他のジャンルのものが見ることが出来て面白かったと行っていた。ありがたい。
いずれにしろ、今回は私が思わず勉強してしまった。
一昨日は塩竃に行っていて、夕刻、有名な塩竃神社を訪ねたのだけれど、帰りがけに神社の社務所から篳篥の音が聞こえてきた。人のいない社務所の受付で二人で篳篥の練習、というか、先輩が後輩を教えていたのだろう。とてもほほえましい光景。

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2010年9月19日(金) 4時間目
三浦元則(篳篥)三浦はな(笙)
船越小学校4年3組 約30名

先生の話し
衣装を着て吹きながら入場
M1 調子
(もとのり)4年3組の皆さんこんにちは(こんにちは)今日は雅楽という古くから伝わる伝統音楽を聴いてもらおうと思います。私は篳篥をする三浦元則です。(はな)笙の三浦はなです。
(もとのり)今の聴いてどうだった?どんな感じだった?(お寺、神社・・)そうだね、聴いたことはある?(ある)初めての人は?(半分くらい)
まず今日持ってきた楽器は篳篥と笙。ちょっと楽器の説明をします。
この篳篥は縦笛(リコーダーみたい)小さいけれども大きな音がする。この本体とリードとが分けられる<分解>。小さいのでみんなに見えるようにプロジェクターで映せるようにして貰った。さて、これは何で出来ているでしょうか?(鉄、木)ちょっと違う(竹)そう竹です。竹に桜の木の樹皮、皮を細く切ってここに巻いてある<写す>。日本は湿気と乾燥があって割れやすいので、割れないように巻いて強くしてあります。こっちのリードというのは、アシ(??)、河原に生えている竹のようなもの<見せる>を鉄のこてでつぶして、ナイフで薄く削って作る。最後にこの、せめ、というわっかをはめて吹くのだけれど、そのままでは音が出ない。熱いお茶を付けて吹くと音が出る。篳篥は音をコントロールするのが難しく狙い通りの音がなかなか出ない。でもまたそれが良いところで、謡うように微妙な音がする。だからこの楽器の音は地上の声といわれている。また、音をうねらすように出す事も出来て、これがうまい人が優れている、という事になっている。このうねりを「塩梅えんばい」という。
良いあんばいだ、とか言うけれどもそれはこのえんばいから出ている言葉。
   ※篳篥は音痴な楽器、というのを避けたためちょっとわかりにくい表現になった。
(はな)次に笙、見たことある人?(いない)
これも竹で出来ている。何本あるかな(10,50いろいろ)17本。これは鳳凰という鳥(ぽけもん?)が羽を閉じて休んでいる姿をイメージして作られている。ハーモニカって知ってるよね。あれと同じで吹いても吸っても音が出るので音は途切れることがない。どう音が出るか・・・ちょっと分解してみる(えー)一本一本取り出す、この青い(写す)のがリードでこの一本でも音がする<吹いて吸って音を出してみる>。<組み立てる>
(もとのり)この楽器は包み込むような音を出す、息が呼吸と一体になって出て、篳篥が地上の声だとすると、これは?(地下) いやいや、これは点から光が差し込むような感じなので天上の声といわれている。
雅楽にはいろいろな楽器があって、1400-1500年前に中国や朝鮮半島から入ってきた。あんまり種類が多くなってしまったので、1200年前くらいに整理して種類を減らして形を決めた。それがそのまま今でも残っている。だからタイムマシーンで1000年くらい前に戻っても同じ音がそこにあるはず。
雅楽の楽器は<写真を見せる>このようにいろいろとある。(その大きな黄色いのは?)これは太鼓、ほかにもあるね。舞もある。
今日着ている衣装は直垂と行って、舞のある時に着る。
雅楽ってイメージは付いたかな。では雅楽で一番有名な曲。多分みんなも6年生になったら習うと思う。越天楽というのを聴いて貰う
M2 越天楽
今のが越天楽。雅楽はゆっくりしているので、やりやすい。みんなにも体験して貰おうかと思う。楽器はそんなにないので声でやって貰う。雅楽を習うときにまずはじめに必ず歌で歌います。これを唱歌という。この唱歌がとても大事で、ここで工夫をしたりイメージを付けて、それから楽器を演奏するのが上達も早い。まずこの楽譜<楽譜を見せる>にそって、この1行目を一緒に歌ってみよう。まず私の真似をして・・。<楽譜の説明>
では<オーム返しの手法で歌っていく>
では、こんどは、私たちは楽器を吹くのでみんなは歌って・・・
M3 越天楽を共演
最後にばとうという曲を(ばとう?)頭を抜くと書いて抜頭と書く。これには本当は舞がある。昔伝わっていた曲なのだけれど、一度途絶えたと思われていた.ところが宮島の厳島神社に残っていることがわかり、それを復活させ、今でも良く演奏している。広島にとってもちょっと誇り高い曲。
これはさっきの越天楽が4拍子なのと違い、5拍子の1,2,1,2,3というようなリズムになっていて、やたら拍子という.軽快な曲。では抜頭を
M4 抜頭
先生
お礼の言葉
終了

川東陽華さん(長唄三味線)のアウトリーチ [打楽器、邦楽そのほか]

3年目の広島の演奏家によるアウトリーチは邦楽関係の方が入ってきている(これは主催者である安芸区民センターの意向だけれど、私としてもウェルカムな感じでもある)。邦楽関係は学校に行く機会もそれなりにあると思うのだけれど、洋楽とそんなに状況は違わないみたいだ。聴くためのアウトリーチの手法は確立していないみたいなのでこの分野においてもきちんとしたアウトリーチのミッションと手法は実験しつつ作っていかないといけないのだろう。洋楽の人と一緒に見合ったりというのもとても良い機会かもしれない。
川東さんは東京芸大をでてから戻ってきた人だけれど、いっしょにやる長唄の合方がなかなかいないと言っていた。そのためか、今回は一人でのアウトリーチになった。

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2010年9月9日(金) 2時間目
川東陽華(長唄三味線)
船越小学校4年2組 約30名

先生の話し
入場
M1 花見踊(演奏)
おはようございます(おはようございます)元気がもう一つ、おはようございます(おはようございます)
今日は日本に古くから伝わっている物の一つに長唄三味線というものがある。それを知って貰いたいと思ってきました。
今演奏したのは花見踊り、花見ってしたことある?(ある)わくわくするそんな気持ちを曲にした物が今の曲です。
さて、この楽器三味線は聴いたことがあるかな?(ある。沖縄のを聴いた。三線とか)そう、三味線にもいくつも種類がある。沖縄のはもう少し小さかったと思う。津軽三味線というのは大きくて、この部分も1.5倍くらい太い。この長唄用の三味線は棹が細いので細棹三味線と呼ばれる。この楽器は全部自然の素材で出来ている。この弦は何だと思う?(毛糸・・・)これは解蚕の糸をたくさん束ねて作った絹糸で出来ている。ばちで弾くと切れやすい。胴は動物の皮で出来ている。ばちもそう(えー)ばちは動物の(骨?)そうね、動物といっても象の牙、象牙で作る非常に貴重な物で大事に使っている(いくら?)そうね20万円とか。
自然の物なのでデリケートで壊れやすい。この胴も湿気を貰って破けてしまうことがある。そんな物なので職人さんがが一丁一丁大切に作っている。そう三味線は丁って数えるのね。
これは分解して持ち運べるようになっている。今日は特別にやってみよう。ここをとんとんとたたいて緩めて外す。<3つに分解>
次に音について知って貰いたい。いろいろなことを音楽で表すことが出来る。たとえば、猿の鳴き声<やってみる>
他にもいろいろな演奏のしかたがある。手ですくう、指ではじく。
ドレミも出来る<どれみふぁあそらしど>(おお、できとる)
指で押さえて音の高さを変更できるのがピアノと違うところ。

ところで夏休みに海に行った?(いった、いかないそれぞれ)
ここで夏の曲をやってみる。誰か手伝って欲しい<波の音をやって貰う>。では合奏で。
M 夏の曲
夏の海が想像できたかな。次の季節は(秋)
秋の虫といえば?トンボ、鈴虫、コウロギ、松虫・・・)
虫の声を表現した曲がある。これは3人ほど手伝って欲しい。<鈴、トライアングル、カスタネット>3人は、曲に合わせて自由に虫の鳴き声を入れていって欲しい。
虫はチンチロリンとなく。それを三味線では<チンチロリン>とひく。どう?
秋の夕方、だんだん暗くなって月が昇りはじめます・・・
M 秋の曲
秋の様子を感じられたかな。
では、今度はみんなに楽器でなく、長唄の歌をやって貰おうかと思います。
お月様という曲
長唄では先生とむかいあって、先生の通りに真似をするというならいかたをする。オウム返しという。まず、どんな曲か聴いて<歌う>
ではみんなでやってみよう<口移しの方法で実践>
最後に一緒に歌って終わりましょう
M4 お月様
歌ってみてどうだった?
では最後の曲になりました。今から演奏するのは日本舞踊の伴奏で演奏するとき、踊る人が着替えのために舞台をおりているときに、客を飽きさせないようにするために弾く曲。
だから今日もみんなが飽きないように頑張ります。
M5 チンチルレンの合方の音楽
先生
お礼の言葉
終了

木野聖子(パーカッション)のアウトリーチ(熊本、2009年10月) [打楽器、邦楽そのほか]

UPが遅くなってしまったので、もう今年の10月には次の実施が待っている状態の熊本組。
まず木野さんの宇土市の小学校へのアウトリーチから・・・
木野さんは良いキャラクターだと思うのだけれど、自分音楽へのこだわりと方法論のバランスがとれるともっと良くなるはず。昨年9月のものだからまだ初めてに近い状態でのものである。



2009年10月1日 11:35-12:20
熊本県宇土市宇土東小学校5年1組2組
木野聖子(打楽器)中原紀子(Pf)

熊本木野2.jpg

中原板付き
先生挨拶~呼び込み  (聴くマナー、きちんと話す、空気を読む)
三板引きながら入場
M1 島唄
みなさんこんにちは(こんにちは)。私は打楽器の木野聖子です。元気に演奏したいと億も居ます。よろしく(よろしく)ピアノは中原紀子さん<よろしく>(よろしくおねがいします)
ここにいろいろあるけれど、全部打楽器という.いろいろな楽器の魅力と音のテクニックを知って貰って楽しみたい。
まず私が弾いてきたこの楽器。さんば、三つの板と書いてサンバと読む沖縄の楽器。言ったことある?(ない)おじいさんとかが弾いていたりするし小学校でも演奏している。
打楽器と言えば?(たいこ)これは小太鼓。小太鼓は一番基礎的な楽器で、私は大学の打楽器科で勉強していたけれどまず習うのは小太鼓でした。これから聴いて貰う曲はただたたくだけでなく、いろいろなたたき方表現をするので観察しながら聴いてみてください。
M2 マーチカデンツァ
どうでしたか?どんなことやってた?(音が変わった)そうリムシュート,肘で押さえて低い音にしたり、高い音にしたり、する
(しゃりしゃりになった)下に見える響線のスイッチを入れるとそんな音がする。
手の早さも早かったでしょう(すごかった)
じゃあ、2,3テクニックを紹介する。まず一つ打ち。これも同じ音を続けるのは大変。次は二つ打ち。それからロール打ち、これはクイズ番組とかでやってるね。
では次にこの楽器。マリンバ、初めてかな?
ではみんなよってみてピアノと同じに並んでいる。これは鍵盤ではなく音盤という。下に共鳴燗をつけることで音が豊かになる。板の後ろがわをけずってドレミファソラシドを作る。阿弗利加にバラフォンという楽器があってアフリカではそれが使われている。マリンバという言葉も本はアフリカの言葉。弾くのはマレットを使う。これはほんの一部。響使うだけのマレットを持ってきた。触ってみて。
次に演奏するのは激しい曲。すごい早さで弾く。
M3 剣の舞
どうだった? 早かったでしょ。でもこれも小太鼓が基礎。次に静かな曲を演奏する。今度はマレットを4本って、間を開け閉めして演奏する(えー)
グレニーという人が書いた曲。彼女は耳が不自由なんだけれど、体と心で感じて演奏する。
彼女もつらいこと会ったと思うけれど優しい音で夢とか希望とかを感じながら書いたのだと思うのでみんなもそれを感じながら聞いてください
M4 小さな祈り
何か感じることがあった?
次は体で感じてみて欲しい。一緒に歌ってね。珍しい楽器を持ってきた。カフォン。これで弾いてみる。やってみたい人居るかな?   
M5 キセキ(一緒に)
では最後の曲ですが、その前にこのテープを聴いて・・・
おてもやん、知ってる人?(多数)。どんな人?<写真>。これは熊本の阪神デパートの前にある。どんな人(踊り好き,顔がおかしい)
牛不可生まれの光永さんがおてもやんの人柄とか牛不可の海の波の様子とかを思い浮かべて書いた
みんなもちょっと創造しながら聴いてみよう
M6 おてもやんによる熊本の魂
これで終わりです。

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